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探究学習に力を入れている全国の高校を紹介します|主体的な学びで未来を拓く学校特集

こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です

「探究学習」という言葉が、 近年かなり注目されてきました
社会が複雑化・グローバル化する中で、 自分で問いを立て、 情報を収集し、 他者と協力しながら答えを見つけていくスキルはますます重要になりますよね
そんな背景から、 高校でも単なる“詰め込み”ではなく“探究”を重視したカリキュラムを導入する動きが広がっています

今回は、 探究学習に力を入れている全国の高校をできる限り多くご紹介します
SGH(スーパーグローバルハイスクール)やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)といった文部科学省の指定校だけでなく、 独自の探究プログラムを展開する私立・公立高校も含めて、 大ボリュームでまとめました
進学先を検討している方や、 将来的に新しい学びの場を探している方に少しでもヒントになるよう、 たっぷりお伝えします

読点の後は改行を入れながら、 読み応えのある長文でお届けしますね
ぜひ、 学校選びや探究学習の実践の参考にしていただければ嬉しいです


目次

第1章:探究学習ってなに? その基本と高校教育のトレンド

探究学習とは、 自ら問いを見つけ、 その解決策を考え出し、 必要に応じて仲間と協働しながら成果を形にする学習方法です

例えば、 「地域の伝統産業をどうやって守るか?」や「環境問題を解決するために、 自分たちに何ができるか?」など、 正解が一つではないテーマに挑むことが多いのが特徴です

文部科学省も2022年度以降、 高校の新学習指導要領に「総合的な探究の時間」を位置づけ、 各校の自主的な取り組みを奨励しています
また、 SGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校を中心に、 「アクティブラーニング」「プロジェクト型学習(PBL)」など探究活動を重視する学校が増えました

以下では、 そんな“探究学習”に力を入れる高校を、 地域別・特徴別にできるだけ多くピックアップしていきます


第2章:北海道・東北地方

1.北海道札幌国際情報高等学校(北海道)

  • 特色: 英語教育や情報教育の先端を走っており、 探究学習も「国際社会」「情報社会」に対応したテーマが豊富
  • 具体的取り組み: SSH指定校でもあり、 ICTを活用したプロジェクト学習に力を注ぐ
    海外大学とのオンライン交流や、 ロボット開発プロジェクトなどが人気

2.青森県立弘前高等学校(青森)

  • 特色: 進学校として知られ、 SSHの指定校となって理数系の探究プロジェクトを展開
  • 具体的取り組み: 地域の雪問題やリンゴ農家の課題解決など、 地元の自然環境や産業をテーマにした研究が盛ん
    大学や企業との連携も進み、 より実践的なフィールドワークに取り組む生徒が増えている

3.宮城県仙台二華高等学校(宮城)

  • 特色: 中高一貫の教育体制を持ち、 グローバル人材育成を掲げる公立学校
  • 具体的取り組み: 国語力・英語力をベースにしたコミュニケーションスキル強化と、 探究プロジェクトの融合が特徴
    全員が自分のテーマで課題研究を行い、 発表会で成果を共有する文化が根づいている

4.秋田県立秋田高等学校(秋田)

  • 特色: 伝統ある進学校でありながら、 探究的な学習への取り組みを積極的に導入
  • 具体的取り組み: SSH指定校として、 地域の森林資源や農業、水産業などをテーマに研究を進めるグループが多い
    地元の企業や研究機関との連携イベントも豊富

第3章:関東地方

1.東京都立小石川中等教育学校(東京)

  • 特色: 都立中高一貫校の先駆け的存在で、 理数教育と探究学習に強み
  • 具体的取り組み: 「サイエンス科」という科目を設置し、 大学や研究所との連携を通じて高度な研究が可能
    探究成果の発表会には大学関係者も参加し、 高校生とは思えないプレゼンが毎年注目を集める

2.慶應義塾志木高等学校(埼玉)

  • 特色: 慶應義塾の一貫教育の中で、 自主性と創造性を重んじる校風
  • 具体的取り組み: 大学の研究室でインターンシップを行ったり、 座学をベースにした“受動的学習”から脱却したりするプログラムが豊富
    部活動と探究学習を融合させる事例もあり、 生徒の興味関心に応じて多彩なアプローチが可能

3.栄東高等学校(埼玉)

  • 特色: 難関大学への高い進学実績を誇りつつ、 探究型授業も積極的に推進
  • 具体的取り組み: グローバルコースでは、 英語でのディスカッションやプレゼンテーションを通じて“探究テーマ”を深める学習が人気
    SGH指定校として、 世界規模の課題に取り組むワークショップなども開催

4.横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校(神奈川)

  • 特色: SSH指定校であり、 “サイエンス・理数教育”に特化したカリキュラム
  • 具体的取り組み: 生徒は1年次から科学の専門分野を横断的に学び、 2年次以降は課題研究のテーマを選び本格的に探究を行う
    学内発表会や全国大会への出場も活発で、 高校生とは思えない研究成果を上げる例も多数

第4章:中部・北陸地方

1.長野県屋代高等学校(長野)

  • 特色: SSH指定校として、 理系分野の探究学習が盛ん
  • 具体的取り組み: 山や森林を利用したフィールドワークや、 地元企業とのコラボ研究など、 生徒の“リアルな課題発見”を重視するスタイル
    自然豊かな環境を活かした野外調査が人気

2.静岡県立清水東高等学校(静岡)

  • 特色: 長い歴史を持つ進学校で、 最近はグローバル教育やICT教育も強化中
  • 具体的取り組み: 「清水東探究」という独自カリキュラムがあり、 地域課題から国際課題まで多彩なテーマを選択してプロジェクトに取り組む
    毎年成果発表会が盛況で、 大学や市役所関係者からのフィードバックも得られる

3.金沢大学附属高等学校(石川)

  • 特色: 国立大学附属校として、 大学との連携がスムーズ
  • 具体的取り組み: SSH指定校でもあり、 理数分野だけでなく人文・社会科学系の探究プロジェクトも盛ん
    先輩の研究成果を学内で共有する文化が根づいており、 学年を超えた学習コミュニティが形成されている

4.岐阜県立多治見高等学校(岐阜)

  • 特色: 地域の伝統工芸(陶磁器)や観光資源を活かした課題研究に取り組む姿勢が評価されている
  • 具体的取り組み: “まちづくり”や“文化継承”をテーマとしたプロジェクト型学習が充実
    地域企業やNPOと連携し、 実際に商品開発に関わる生徒もいる

第5章:近畿地方

1.大阪府立北野高等学校(大阪)

  • 特色: 「文武両道」を掲げる超伝統校で、 国公立大や難関私大への合格実績が豊富
  • 具体的取り組み: SSH指定の経験もあり、 理数系の課題研究を中心に展開しつつ、 文系科目でも探究的アプローチが増加
    海外大学への視察や研究発表会に参加するなど、 グローバルな展開を見せる生徒も多い

2.立命館宇治高等学校(京都)

  • 特色: 立命館大学系列の学校で、 IB(国際バカロレア)コースを設置するなど、 国際教育に力を入れている
  • 具体的取り組み: 探究学習=“Inquiry”という形で、 英語を活用しながらグローバルな課題を研究するプログラムが充実
    海外研修やオンライン国際交流に参加する生徒も多く、 世界的視野が育ちやすい

3.奈良県立国際高等学校(奈良)

  • 特色: 県立でありながら、 “国際”を前面に打ち出し、 探究学習と英語コミュニケーション力を柱に据えたカリキュラム
  • 具体的取り組み: 「国際探究科」を設置し、 留学やオンライン交流などの機会を積極提供
    学年末には生徒全員が探究プロジェクトをプレゼンする文化があり、 学内コンペで競い合う

4.兵庫県立国際高等学校(兵庫)

  • 特色: こちらも“国際”を校名に掲げ、 世界水準の探究型学習を展開
  • 具体的取り組み: 英語ディベート大会やユネスコスクールとの協力事業など、 国際機関との関わりが豊富
    海外研修や現地留学、 国際ボランティアなどを通じて実社会につながる経験を得られる

第6章:中国・四国地方

1.広島県立広島国泰寺高等学校(広島)

  • 特色: 広島市内の伝統校の一つで、 近年は探究学習を重視した取り組みに注力
  • 具体的取り組み: 平和学習や、 広島の復興歴史を学ぶ独自プログラムが人気
    SDGsをテーマにした課題研究も盛んで、 大学やNPOと連携している

2.愛媛県立松山東高等学校(愛媛)

  • 特色: 県内トップクラスの進学校で、 SSH指定校として理数系の探究活動に注力
  • 具体的取り組み: フィールドワークや実験を中心とした研究が多く、 海洋環境や地域農業への関心が高い生徒が多い
    学年を超えた“研究ゼミ”が設定され、 自発的に参加する生徒も多い

3.岡山県立岡山操山高等学校(岡山)

  • 特色: 「操山探究」プログラムを掲げ、 公立校ながら探究型学習の先進事例として知られる
  • 具体的取り組み: 高校だけでなく中高一貫で探究を実践し、 課題研究の成果発表会「操山サミット」を開催
    生徒同士のコラボレーションや、 大学との共同研究も活発

第7章:九州・沖縄地方

1.福岡県立修猷館高等学校(福岡)

  • 特色: 県内最難関の公立進学校で、 歴史と伝統を誇る
  • 具体的取り組み: SSH指定の経験を活かし、 理系研究から人文・社会科学まで幅広いテーマで課題研究を実施
    生徒主導のディスカッションやプレゼンが盛んで、 学内外でのイベント参加も充実

2.熊本県立熊本高等学校(熊本)

  • 特色: SSH指定校として、 理数系の探究とグローバルな学びを融合
  • 具体的取り組み: 火山や地震といった地域の自然特性を生かしたフィールドスタディが人気
    大学や研究所との共同研究も盛んで、 生徒のプレゼン力向上に力を入れる

3.沖縄県立球陽高等学校(沖縄)

  • 特色: 沖縄の自然や文化を題材にした探究活動で注目される進学校
  • 具体的取り組み: SSH指定経験があり、 サンゴ礁保護や観光資源の活用など、 地元の課題を通じた探究が多い
    グローバル視点と地域貢献の両立を目指すカリキュラムが特徴的

第8章:私立高校の独自プログラム

ここまでは、 公立や国立の高校を多く紹介してきましたが、 私立高校の中にも独自の探究プログラムを展開している学校が数多くあります
以下にいくつか追加でご紹介します

1.早稲田実業学校高等部(東京)

  • 特色: 大学付属校ながら、 スポーツと学業の両立が有名
    探究学習にも力を入れ、 生徒の自主プロジェクトが活発
  • 具体的取り組み: 学年横断型の“ゼミ”に所属して研究を進める制度があり、 発表会では進学先の大学教授が評価するケースも

2.青山学院高等部(東京)

  • 特色: 青山学院大学との連携がスムーズで、 キリスト教教育に基づく人間教育を重視
  • 具体的取り組み: ボランティア活動や社会課題研究をベースにしたプロジェクト型学習が人気
    グローバルなテーマだけでなく、 地域社会への奉仕を探究テーマに選ぶ生徒も多い

3.東海高等学校(愛知)

  • 特色: 中高一貫校で、 難関大学への進学実績と自由闊達な校風が特徴
  • 具体的取り組み: “H-Project”と呼ばれる探究プログラムを展開し、 数理系の研究や人文社会の問いまで幅広くカバー
    大学教授を招いた合同研究も積極的に実施

4.同志社国際高等学校(京都)

  • 特色: 国際バカロレア(IB)の取得コースを設けるなど、 グローバルな学習環境が整備
  • 具体的取り組み: 英語でのディスカッションをベースに、 探究テーマを決めてリサーチし、 プレゼンテーションにまとめる流れが定番
    留学生との交流や海外研修プログラムも豊富

5.上智福岡高等学校(福岡)

  • 特色: 上智大学の系列校で、 カトリック教育を基盤としつつ探究型学習を推進
  • 具体的取り組み: 国際協力や平和学習をテーマにしたプロジェクトが多く、 海外ボランティアに参加して現地で調査研究する生徒もいる
    大学のゼミとの合同発表会など、 高校生とは思えないレベルの論考を発表する事例が注目されている

第9章:探究学習に力を入れている学校の魅力と留意点

こうして全国の高校をざっと眺めると、 それぞれが独自の強みや地域特性、 教育理念を活かして探究学習を展開していることがわかります

探究学習に力を入れる高校の魅力は、 大きくまとめると以下のような点に集約できるでしょう

  1. 自分で考え、 行動する力が身につく
    正解が用意されていないテーマに挑むため、 受動的ではなく主体的に学ぶ姿勢が定着しやすい
  2. コミュニケーション力や協働スキルが向上
    発表会やチームプロジェクトが多く、 他者との意見交換や合意形成のプロセスが学べる
  3. 大学や社会との連携が強い
    SSHやSGHの指定校、 あるいは大学付属校などでは研究機関や企業、 NPOとの接点が増え、 学問や仕事のリアルを体感できる
  4. 将来の志望分野やキャリアを見据えられる
    探究を通じて自分の興味・関心を深堀りし、 そのまま大学・学部選びに反映させるケースが多い

ただし、 探究学習自体は時間や労力を要し、 指導する教師にも高度なファシリテーション力が求められます
学校によってはまだまだ試行錯誤の段階で、 生徒側にもある程度の“自律性”が期待されることを踏まえておくといいでしょう


第10章:まとめと今後の展望

今回は、 探究学習に力を入れている全国の高校を数多くご紹介しました
文部科学省が提唱する「総合的な探究の時間」やSGH・SSHの制度を背景に、 今後ますます探究型学習が拡充される見通しです

高校選びで「とにかく偏差値や進学実績だけを重視する」時代から、 「どんな探究プロジェクトに参加できるか?」「どれだけ視野が広がる学びを実践できるか?」を重視する保護者や生徒が増えています
これは日本の教育にとっても大きな転換点と言えるでしょう

もちろん、 高校ごとに進学指導とのバランスや指導方法は千差万別です
実際にオープンスクールや学校説明会、 文化祭などに足を運んで“探究学習の現場の空気”を体感するのが一番確実な方法
生徒の研究成果を展示したポスターセッションを見れば、 学校がどの程度本気で探究に取り組んでいるかがわかると思います

もし、 今回の記事で気になる学校があれば、 ぜひその学校の公式サイトやパンフレット、 説明会情報をチェックしてみてください
探究学習は“受験テクニック”だけでは得られない大きな成長をもたらしてくれるはずです

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