こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です
中学受験や高校受験の直前って、本人よりも保護者の方のほうが落ち着かなくなったりしませんか?
「ちゃんと眠れるかな?」「忘れ物はないかな?」「勉強はもう十分やったのか…?」と、何かと頭の中がグルグルしてしまう時期ですよね。
でも、前日は本当に大切な時間。
最後の一夜をどう過ごすかが、当日のパフォーマンスを大きく左右することがあります。
今回は、その「受験前日の心構えと準備」について、具体的なポイントをまとめてみました。
特に、受験生本人が「何をすればいいか分からない」「落ち着かないから、ただただ不安になってしまう」という状況を避けられるように、チェックリスト感覚で活用していただければ嬉しいですよね。
少しの工夫で、気持ちがスッと落ち着くかもしれません。ではさっそくいってみましょう。
1.最終チェックは“軽め”に——深追いしすぎない学習スタイル
(1)前日は新しい問題に手を出しすぎない
受験前日、焦って「まだやっていない問題集に手を出しておこう」と考える受験生は多いですが、これは逆に不安を増幅させる可能性がありますよね。
初めて見る問題に手をつけると、ミスや分からないところに当たる確率がどうしても高くなり、「やばい、これもできない」と前日の夜にネガティブモードに突入してしまうかもしれません。
- おすすめの勉強方法
- これまで使ってきたノートや教材の振り返り:重要単語や公式、苦手だった分野など、軽く目を通す。
- 過去に解いた問題集の“間違い直し”:自分がどこで失敗したかを再確認するだけでも効果的。
前日の勉強量は、あくまで「確認作業」が主体で十分ですよね。
これまで培ってきた知識を落とさないように、緩やかなペースで最終調整をするイメージを持ってみてください。
(2)詰め込みすぎは禁物。むしろ早めに切り上げる
「前日の夜遅くまで勉強して寝不足」になると、当日に集中力が落ちてしまうリスクが高まります。
もちろん、適度な復習は必要ですが、できれば22時~23時頃には勉強を切り上げて就寝するよう心がけたいですよね。
脳がしっかり休まっていれば、当日、自然と良いパフォーマンスが出やすくなります。
- ポイント:受験当日は朝早く起きるケースが多いので、前日の深夜まで粘るのは逆効果。「睡眠は最強の味方」と心得ておくといいですよね。
2.メンタル面の整え方——“できるだけ平常心”で向かうコツ
(1)「リラックスルーティン」を作っておく
いよいよ明日が本番…と思うと、ドキドキを通り越してバクバクしてしまう子もいますよね。
そんなときにおすすめなのが、「これをすると落ち着く」という自分なりのルーティンを取り入れることです。
- 例
- 寝る前にお気に入りの音楽を1曲だけ聴く
- 軽いストレッチや深呼吸をする
- 入浴後にハーブティーやホットミルクを飲む
ルーティンを作っておけば、「これをやったらリラックスできる」と自分で思い込むことができ、気持ちを落ち着かせるスイッチとして機能しやすいですよね。
実際、スポーツ選手やトップアスリートも、試合前に決まった行動をするといった形で集中力を高めています。
(2)「自分の頑張りリスト」を振り返る
前日は「もし落ちたらどうしよう…」と不安になるものですが、そこに引きずられすぎないために有効なのが“自分の頑張りリスト”の確認です。
これは、これまでの勉強や苦手克服の成果、模試やテストで上がった点数など、「自分が乗り越えてきた証」を思い出す作業ですよね。
- 作り方の例
- 勉強日記をつけていた場合は、苦手分野が減っていった経過を読み返す
- 「この単元、最初はボロボロだったけど今は問題ない!」というような項目をリストアップする
「自分はこんなに頑張ったんだから大丈夫」と納得できれば、不安な気持ちを少し和らげることができます。
自信過剰になれとは言いませんが、正当に自分を評価してあげるのは大切なメンタル管理の一環ですよね。
3.持ち物・準備編——“忘れ物ゼロ”で安心して試験に臨む
(1)受験票・筆記用具・時計は最優先
受験当日に必要なものとして、まずは受験票。
これを忘れてしまうと手続きが面倒になるので、前日のうちに必ずカバンに入れておくか、玄関に置いておきましょう。
- 主なチェックリスト
- 受験票(写真の貼り忘れがないか要確認)
- 鉛筆(複数本削っておく)
- シャープペンシル・替え芯(補充を忘れずに)
- 消しゴム(できれば2個用意)
- 定規・コンパス(中学受験なら必須の可能性も)
- 腕時計(受験会場によっては教室に時計がなかったり見にくい場合がある)
また、シャーペンを使う子も、鉛筆を数本持っておくと安心ですよね。
試験中に芯が折れ続けるとか、うっかり芯を切らしてしまった、というトラブルを避けるための備えが大切です。
(2)服装と防寒対策を再チェック
冬場の受験は寒い時期が多いので、会場への移動や待機時間の体温管理も意外と重要です。
- オススメ:カイロや膝掛けの持参。カイロは貼るタイプと貼らないタイプ、それぞれ使えるようにしておくと便利ですよね。
- 服装:制服の上にダウンコートなどの防寒具をプラスしてもいいですが、脱ぎ着が簡単なものを選び、試験前に着ぶくれしないよう注意しましょう。
当日はなにかと緊張して汗をかく子もいれば、緊張で手先が冷えちゃう子もいますよね。
柔軟に対応できるよう、前日に着ていくものをきちんと決めておくと、朝のバタバタを防げます。
4.当日のスケジュールをシミュレーションしておく
(1)家を出る時間・交通手段を最終確認
受験会場は、普段行き慣れない場所であることが多いので、前日のうちに交通経路や所要時間を必ずもう一度確かめておきましょう。
万が一、電車やバスの遅延が起きた場合に備えて、余裕をもった到着時間を設定するのがおすすめですよね。
- ポイント
- いつも使う検索サイトで“遅延情報”などをチェック
- 万が一、公共交通機関が止まった場合の代替ルートも考えておく
「朝、スマホで路線情報を確認して余裕そうだな」くらいに思っていると、思わぬトラブルで遅刻しかけて焦ることも…。
受験前の余計な不安を減らすためにも、シミュレーションは大事です。
(2)当日の朝食・昼食、休憩時間の間食をイメージ
試験当日は長丁場になることが多いですよね。
お子さんが集中力を保つために、前日の夜に「当日の食事プラン」を考えておくのもアリです。
- 朝食:お腹に負担がかかりにくい温かいメニューが◎。パンでもごはんでも、しっかりエネルギーを摂取しましょう。
- 昼食:学校や会場の昼休憩でささっと食べられるものを用意。塾などで弁当を注文できる場合は早めに依頼をしておく。
- 間食:チョコやキャンディなど、短時間で糖分を補給できる小分けのお菓子を持っていくと、休憩時間のリラックスにもなりますよね。
胃もたれしないような食べやすいメニューを前日のうちに準備しておくと、朝になってから「何食べよう?」と悩まなくて済みます。
子どもの好みを把握しておけば、当日いらないストレスを与えずにすみますよね。
5.保護者のサポートは「声かけ」と「見守り」のバランス
(1)声かけはポジティブ&短めでOK
前日の夜や当日の朝、親御さんが何を言えばいいのか悩むことも多いですよね。
実は、長々と説教やアドバイスをしてしまうと、逆に子どもが「もう頭がいっぱい…」とパンク状態になる場合もあります。
- おすすめの声かけ
- 「ここまで頑張ってきたから大丈夫だよね!」
- 「いつもどおりやれば力は発揮できるはず!」
ポジティブな言葉で励ましてあげるだけで、子どもは「分かってくれているんだ」とほっとするものです。
一方、「明日は絶対ミスしないでね!」のようなプレッシャーが強い言葉は避けたいですよね。
(2)大きく構えた“見守り”姿勢を
保護者の方は、子どもが落ち着きなくウロウロしているのを見ると「もう寝なさい!」と怒りたくなるかもしれませんが、まずは「今日は特別な日だし、多少ソワソワするのも当たり前だな」と理解してあげるのが大切ですよね。
- ポイント:子どもがいつも以上に口数が少なくなっていたり、不安そうにしていたら、そっと声をかけつつも干渉しすぎない。信じて待つというスタンスが安心感につながる場合もあります。
受験は子どもにとって大きなチャレンジなので、最後まで親子で一緒に“なんとかなるさ”という雰囲気をキープできると、子どもの緊張も自然と和らぐと思います。
まとめ:前日は“準備”と“心の安定”を両立させよう
ここまで、中学・高校受験前日の心構えと準備についてご紹介しましたが、いちばん大事なのは「前日の夜にやるべきことが明確であること」と「できる限り普段どおりのペースで過ごすこと」ですよね。
- 勉強はあくまで“最終確認”レベルに抑える
- 睡眠をしっかりとり、メンタルを安定させる
- 持ち物・交通経路などの事前準備を完璧にして、当日バタつかない
- 保護者はポジティブな声かけと、程よい見守りを意識する
受験生のお子さんは、ここまでやってきた自分をぜひ信じてあげてください。
努力してきた蓄積は、当日になったら不思議と体が覚えているものです。
大切なのは焦って新しいことを詰め込むよりも、「今までの勉強をちゃんと発揮できる状態」を作ること。
だからこそ、無理のないスケジュールで心と体を整えるのが最優先ですよね。
受験は人生のゴールではなく、次のステージへの“入口”。
この前日をどう過ごすかで、当日だけでなく受験後の気持ちの切り替えも変わってくるはずです。
ぜひ親子で「どうやってリラックスしようか」「明日の朝は何時に起きようか」と楽しみながら話し合い、万全の体制で試験会場へ向かってください。
結果がどうであれ、その子の未来はまだまだ伸びしろだらけ。
最後まで落ち着いて、いつもの自分らしさを発揮できますように!