こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です
「子どもは自主性に任せたほうが伸びる」と耳にしたことがある方は多いでしょう。
それを聞いて、「うちの子にもそうしてみよう」と思う保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
本当にそれだけでうまくいくのでしょうか?
特に小中学生の年代は、まだ精神的に未熟で自己管理能力が発達途中。そんな中で、自主性に全てを任せるだけで学習の習慣が身につくのか疑問です。
今回は、子どもの自主性を尊重しつつ、勉強に向かわせるための具体的な方法について詳しく解説します。
保護者の皆さんが「勉強しなさい」と言うたびにイライラしたり、罪悪感を感じたりする負担を少しでも減らすためのヒントが得られるなら嬉しいです!
自主性だけに頼るのは危険!普通は勉強しないもの
まず大前提として、小中学生の多くは自主性に任せただけでは勉強しません。
テレビ、スマホ、ゲームなど誘惑が多い現代では、勉強以外の楽しいことがすぐに目に入ります。
それらの誘惑に勝つには、強い意志や目的意識が必要ですが、小中学生の時期にはそれらが未発達であることが普通です。
例えば「今日の宿題をやらないと明日先生に怒られる」という状況では、なんとかやる気を出して取り組むかもしれません。
しかし、目先のメリットやデメリットが見えない「テストのための勉強」や「将来のための学習」にはなかなか取り組めません。
自主性に頼るということは、子どもの成長に必要な基盤を放棄してしまうことにもつながりかねません。
「動機づけ」が鍵!子どもの心を動かす方法
自主性だけでは勉強が進まない理由は、子ども自身に強い動機がないからです。
「なんのために勉強するのか」「どんなメリットがあるのか」を具体的に理解できなければ、勉強をしようと思えないのは当然です。
動機づけの第一歩は、目標を明確にすること。
例えば、「このテストで80点以上取れたら、お気に入りのお店で外食する」といった短期的な目標を設定すると、目に見えるゴールがあるため子どもも頑張りやすくなります。
一方で、あまりに大きな目標は逆効果になることも。適度に挑戦しがいのある目標を親子で一緒に考えることが大切です。
習慣化の力を借りて勉強を「当たり前」にする
動機づけと並んで重要なのが「習慣づけ」です。
人は、一度習慣化した行動を継続するのが楽になります。
勉強も同じです。
毎日決まった時間に机に向かう習慣を作ることで、自然と学習が生活の一部になります。
例えば、夕食後に30分だけ机に向かう時間を作り、「その後に家族みんなでテレビを見る」というルールを設ければ、学習後の楽しみを期待して集中できる子どももいます。
「毎日やることが当たり前」という環境を作るのが習慣づけの基本です。
勉強観を育むことで長期的な成長を促す
「勉強は面白い」と感じることができれば、子どもは自主的に学ぶようになります。
そのためには「勉強観」を育むことが必要です。
勉強観とは、「勉強に対する考え方」や「学ぶことの価値を理解する感覚」のことです。
幼い頃から、「疑問が解ける喜び」を感じる経験を積ませることが勉強観の形成には欠かせません。
例えば、「なんで空は青いの?」といった子どもの素朴な疑問に親が一緒に答えを探したり、辞書を引いたりする経験が大切です。
このような成功体験が「勉強って楽しい」という感覚を作り上げます。
勉強の「環境づくり」も重要
子どもにとって、家庭環境や周囲の影響は非常に大きいものです。
家族全員がリビングでゴロゴロしている中で、一人だけ勉強しろと言われてもやる気が出ないのは当然です。
「勉強をするのが当たり前の環境」を整えることが必要です。
例えば、親自身が本を読んでいる姿を見せたり、学びに関心を持っている様子を示すことで、子どもも「学ぶことは普通のことなんだ」と感じるようになります。
また、勉強のサポートをする姿を見せることで、「親が自分の学習を大事に考えてくれている」と子どもは感じます。
学ぶ楽しさを教える親の役割
最終的に、子どもに勉強を強制するのではなく、自主的に取り組めるようになるには、「学ぶ楽しさ」を教えることが親の役割です。
「これを知ったらもっと面白いよ」といった会話や、博物館や図書館に連れて行くといった具体的なアクションが効果的です。
小中学生の時期は、まだ知識を吸収する力が旺盛で、興味の幅も広い時期です。
親がそのタイミングを逃さず、「学ぶって面白い」と感じられるきっかけを作ることで、将来的な学習意欲が高まります。
結論
「自主性に任せるだけでは絶対に勉強しない」というのは多くの親が直面する現実です。
子どもに学びの重要性を伝え、自主的に学習する力を身につけさせるには、動機づけや習慣づけ、勉強観の育成が必要不可欠です。
親自身がサポートを惜しまず、「勉強をするのが当たり前」という環境を整え、「学ぶ喜び」を伝えることが鍵です。
小中学生の保護者の皆さん、自主性を信じつつも、寄り添いながら学びを支える方法を一緒に考えてみませんか?