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【保存版】読み聞かせにおすすめの絵本10選|大人も子どもも心に響く名作を厳選

読み聞かせにおすすめの絵本

こんにちは

自己肯定感を高めるオンライン個別指導塾Cheers!(@cheers.school)です

今日は、読み聞かせにぴったりの絵本を紹介していきたいと思います。

【読み聞かせが子どもに与えるもの】

読み聞かせって、本当に素晴らしい時間だと思うんです。

ただ本を読んであげるだけじゃなくて、親子で同じ世界を共有して、同じ登場人物を見つめて、同じ感情を味わう。

そういう時間が、子どもの心を豊かにしていくんですよね。

私自身、子どもの頃に読んでもらった絵本のことを、今でも鮮明に覚えています。お話の内容だけじゃなくて、読んでくれた人の声のトーンとか、そのときの部屋の雰囲気とか、ページをめくる音とか。

そういう記憶って、大人になってからも心の奥底にずっと残っているんです。

【どんな絵本を選べばいいのか】

絵本選びって、意外と難しいですよね。

本屋さんに行くと、たくさんの絵本が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。

年齢別のおすすめとか、人気ランキングとか、そういう情報も参考になりますが、私が一番大切だと思うのは「読む側の大人が心から好きだと思える絵本を選ぶこと」です。

というのも、読み聞かせって、読む側の気持ちがものすごく伝わるんです。

義務感で読んでいるのか、本当にこのお話が好きで読んでいるのか、子どもは敏感に感じ取ります。

だから、大人が読んでいてワクワクする絵本、感動する絵本、何度読んでも飽きない絵本を選ぶのが一番だと思うんです。

【今回紹介する10冊について】

今回は、私が個人的にめちゃくちゃ好きな絵本を10冊、厳選して紹介します。

どれも、子どもはもちろん、大人が読んでも心に響く作品ばかりです。

年齢でいうと、3歳くらいから小学校低学年くらいまでのお子さんに特におすすめですが、正直、何歳で読んでも楽しめる絵本ばかりです。

実際、大人になってから改めて読むと、子どもの頃には気づかなかった深いメッセージに気づくこともあります。

それでは、1冊目から紹介していきますね。

目次

1冊目:『100万回生きたねこ』(佐野洋子)

100万回生きたねこ

【なぜこの絵本が特別なのか】

1冊目は、佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』です。

私が個人的にめちゃくちゃ好きな絵本で、この記事を書くにあたって、真っ先に紹介したいと思った作品です。

この絵本、1977年に出版されてから、もう40年以上も愛され続けているんです。

正直、最初に読んだときは衝撃でした。

絵本って、子どもに夢を与えるもの、ハッピーエンドで終わるもの、っていうイメージがあるじゃないですか。でもこの絵本は、そういう「絵本らしさ」を軽々と超えてきます。

【レイモンド・チャンドラーの名言とこの絵本】

レイモンド・チャンドラーという作家をご存知ですか?

ハードボイルド小説の巨匠で、こんな名言を残しています。

「強くなければ生きていけない。けど優しくなければ生きていける価値がない」

私、この絵本を読むたびに、この言葉を思い出すんですよね。

この絵本の主人公は、とらねこです。このねこ、めちゃくちゃ強いんです。

100万回も生きて、100万回も死んで、それでも平気で生きている。誰に何を言われても、何をされても、動じない。自分のことしか好きじゃない。

これって、ある意味すごく強いですよね。誰に依存するわけでもなく、誰のために生きるわけでもなく、ただ自分のために生きている。

でも、それって本当に生きていると言えるのかな、って思うんです。

【本当に生きるということ】

この絵本が教えてくれるのは、「本当に生きるということは、誰かを愛するということ」だと思います。

強さだけでは、心が動かない。何を見ても、何を経験しても、何も感じない。

でも、誰かを本気で好きになって、誰かのために生きたいと思ったとき、初めて本当に生きている実感が湧いてくる。

それは、失う痛みも一緒についてくるけれど、それでもなお、誰かを愛することは素晴らしい。

この絵本は、そういうメッセージを、言葉で説明するんじゃなくて、物語として、感情として、読む人の心に届けてくれます。

【大人も子どもも、それぞれの読み方ができる】

この絵本の素晴らしいところは、読む年齢によって、受け取るメッセージが変わることです。

子どもは、ねこと白いねこの関係性に心を動かされるかもしれません。

大人は、人生の意味とか、愛することの尊さとか、もっと深いテーマを感じ取るかもしれません。

親になって読むと、また違う感情が湧いてきます。

私は、子どもが生まれてから改めてこの絵本を読んだとき、とらねこが子ねこたちを見つめるシーンで、思わず泣いてしまいました。

自分のことより、誰かのことを大切に思う気持ち。それって、親になって初めて本当に理解できる感情だと思うんです。

【読み聞かせのポイント】

この絵本を読み聞かせるときは、ゆっくり、丁寧に読んであげてください。

佐野洋子さんの文章は、とてもシンプルです。短い文で、淡々と物語が進んでいきます。

だからこそ、一文一文を大切に、間を取りながら読むと、より心に響きます。

子どもが質問してきたら、一緒に考えてあげてください。

「なんでねこはこう思ったんだろうね?」 「あなただったら、どう思う?」

答えは一つじゃないと思います。

親子で一緒に、この絵本の意味を考える時間が、何よりも貴重な読み聞かせの時間になります。

【強さと優しさを学べる名作】

『100万回生きたねこ』は、私にとって特別な絵本です。

何度読んでも、そのたびに新しい発見があります。

強くなければ生きていけない。 けど優しくなければ生きていける価値がない。

この言葉の意味を、物語を通して、心で感じられる絵本です。

あなたも、お子さんと一緒に、この素晴らしい絵本を読んでみませんか?

2冊目:『ぼくを探しに』『ビッグ・オーとの出会い』(シェル・シルヴァスタイン)

ぼくを探しに

『100万回生きたねこ』では、誰かを愛することの素晴らしさを描いていました。

でも、2冊目に紹介する『ぼくを探しに』は、ちょっと違う角度から「生きること」を考えさせてくれる絵本です。

誰かと一緒にいることの幸せと、一人で生きていくことの意味。

完璧になることと、不完全なままでいることの違い。

この絵本を読むと、そんなことを考えさせられます。

【シンプルな線画に込められた深いメッセージ】

シェル・シルヴァスタインの絵本は、絵がとてもシンプルです。

白黒の線画だけで描かれていて、色もありません。

でも、そのシンプルさが逆に、読む人の想像力を広げてくれるんです。

主人公は、円の一部が欠けた形をしています。「かけらがたりない」と感じている存在です。

この絵本、正直に言うと、対象年齢は少し高めだと思います。

小学校高学年くらいから、内容の深さを理解できるようになるかもしれません。

でも、幼い子どもに読んであげても、きっと何かを感じ取ってくれます。そして大人になってから改めて読むと、また違う意味が見えてくる。そういう絵本です。

【「足りないもの」を探す旅】

この絵本が問いかけてくるのは、「自分に足りないものを探し続けることは、本当に幸せなのか?」ということです。

私たち、ついつい「自分に足りないもの」を探してしまいますよね。

もっと能力があれば、もっとお金があれば、もっといい容姿だったら、もっといいパートナーがいれば、もっと優秀な子どもだったら。

そうやって、「足りないもの」を埋めようとする。

でも、本当にそのかけらが見つかったとき、本当に幸せになれるんでしょうか?

この絵本は、そういう根本的な問いを、シンプルな物語の中で投げかけてきます。

【完璧になったときに失うもの】

この絵本の面白いところは、主人公が「完璧」になったとき、むしろ困ってしまうんです。

詳しくは書きませんが、完璧になることで、今まで当たり前にできていたことができなくなってしまう。

これって、すごく深いメッセージだと思うんです。

不完全だからこそ楽しめることがある。 足りないところがあるからこそ、見える景色がある。 ゆっくり進むからこそ、道端の花に気づける。

完璧を目指すことが悪いわけじゃないけれど、完璧になることが必ずしもゴールじゃない。

そういうことを、この絵本は教えてくれます。

【続編『ビッグ・オーとの出会い』が示す答え】

『ぼくを探しに』には、続編があります。

『ビッグ・オーとの出会い』という絵本です。

この続編がまた、めちゃくちゃ素晴らしいんです。

前作では、「かけら」を探していた主人公でしたが、続編では視点が変わります。

今度は「かけら」の方が主人公なんです。

そしてこの「かけら」は、自分をはめてくれる相手を探し続けます。

誰かに必要とされたい。 誰かの一部になりたい。 自分を完成させてくれる相手を見つけたい。

そういう思いで、旅を続けます。

でも、出会うのは「ビッグ・オー」という、完全な円です。

ビッグ・オーには、かけらをはめる場所がありません。完璧に、自分だけで完結しています。

そして、ビッグ・オーは自分の力で転がっていきます。

最初、かけらは戸惑います。自分には居場所がないんじゃないか、って。

でも、ビッグ・オーと一緒に転がっているうちに、かけらは気づくんです。

自分も、自分の力で転がれるんだって。

誰かにはめてもらわなくても、自分だけで前に進めるんだって。

【依存と自立のバランス】

この2冊を通して伝わってくるメッセージは、「自立することの大切さ」だと思います。

誰かと一緒にいることは素晴らしい。 誰かに必要とされることは嬉しい。 誰かの一部になることは幸せ。

でも、それ以前に、自分自身で転がれることが大切なんです。

自分で自分を支えられる力を持っていること。 誰かに依存しなくても、自分の足で立っていけること。

それができて初めて、健全な関係が築けるんじゃないかな、って思います。

『100万回生きたねこ』が「誰かを愛することの素晴らしさ」を教えてくれたとしたら、『ぼくを探しに』と『ビッグ・オーとの出会い』は「自分自身で生きることの大切さ」を教えてくれます。

この2つは、矛盾しているようで、実は両方とも大切なことなんですよね。

【子どもと一緒に考える時間】

この絵本を読み聞かせるときは、読み終わった後に、少し時間を取って、子どもと一緒に考えてみてください。

「かけらは、何を探していたんだろうね?」 「ビッグ・オーと出会って、何に気づいたのかな?」 「自分で転がるって、どういうことだと思う?」

答えは一つじゃないし、すぐに答えが出なくてもいいんです。

親子で一緒に考えて、それぞれの解釈を話し合う。そういう時間が、この絵本の一番の楽しみ方だと思います。

子どもが小さいうちは、絵本の深い意味が完全には理解できないかもしれません。

でも、成長して、何年か経ってから、また読み返してみてください。

「あ、こういうことだったのか」って、腑に落ちる瞬間が必ず来ます。

【大人こそ読んでほしい絵本】

正直、この絵本は大人にこそ読んでほしいです。

子育て中の親って、ついつい完璧を目指してしまいませんか?

もっといい親にならなきゃ。 もっと子どもに良い環境を与えなきゃ。 もっと教育に力を入れなきゃ。

そうやって、「足りないもの」を探し続けてしまう。

でも、不完全なままでいいんです。

ゆっくり進んでいいんです。

道端の花に気づく余裕を持ちながら、子どもと一緒に転がっていけばいい。

そういうことを、この絵本は優しく教えてくれます。

【2冊セットで読んでほしい】

『ぼくを探しに』と『ビッグ・オーとの出会い』は、できれば2冊セットで読んでほしいです。

1冊目で問いかけられたことに、2冊目が答えを示してくれる。

そういう関係になっています。

シェル・シルヴァスタインの絵本は、シンプルな線画と短い文章だけで、人生の深いテーマを描き出します。

あなたも、お子さんと一緒に、この不思議な絵本の世界を味わってみませんか?

承知しました!かがくいひろしさんの「だるまさんシリーズ」を紹介します。


3冊目:『だるまさんシリーズ』(かがくいひろし)

だるまさんシリーズ

【ここまでの2冊と全く違う世界】

さて、ここまで紹介してきた2冊は、正直かなり深いテーマの絵本でした。

『100万回生きたねこ』は愛することの意味を教えてくれたし、『ぼくを探しに』は自立することの大切さを考えさせてくれました。

でも、3冊目に紹介する『だるまさんシリーズ』は、そういう難しいことは一切ありません。

ただただ、楽しい。 ただただ、笑える。 ただただ、幸せな気持ちになれる。

そういう絵本です。

【赤ちゃんが大爆笑する魔法の絵本】

この絵本、赤ちゃんや小さい子どもがめちゃくちゃ好きなんです。

私も実際に何度も読み聞かせをしてきましたが、子どもたちが本当に楽しそうに笑うんです。

「だ・る・ま・さ・ん・が」のリズムに合わせて体を揺らすと、子どもも一緒に体を揺らし始めます。

そして、ページをめくると、だるまさんが「どてっ」と転んだり、「ぷしゅー」としぼんだり、「ぷっ」とおならをしたり。

そのたびに、子どもがキャッキャと笑う。

この瞬間が、本当にたまらないんです。

【読み聞かせの原点がここにある】

読み聞かせって、何のためにするんでしょうか。

教育のため?語彙を増やすため?想像力を育てるため?

もちろん、そういう効果もあります。

でも、一番大切なのは、「親子で一緒に楽しい時間を過ごすこと」じゃないかな、って思うんです。

『だるまさんシリーズ』は、その原点を教えてくれます。

難しいメッセージも、深いテーマも、教訓も、何もありません。

ただ、だるまさんが転んで、伸びて、縮んで、笑って。

それだけ。

でも、それが最高に楽しい。

親も笑って、子どもも笑って、一緒にだるまさんの真似をして体を動かして。

そういう時間が、何よりも貴重なんだと思います。

【3冊それぞれの魅力】

『だるまさんシリーズ』は、3冊セットになっています。

『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』の3冊です。

1冊目の『だるまさんが』は、だるまさんが「どてっ」「ぷしゅー」「ぷっ」といろんな動きをします。

2冊目の『だるまさんの』は、だるまさんの「め」「て」「は」など、体のパーツが出てきます。これ、体のパーツを覚えるのにもピッタリなんです。

3冊目の『だるまさんと』は、だるまさんが果物のお友達と「ぺこっ」「ぽにん」「ぎゅっ」とスキンシップをします。

どの本も、リズミカルで、シンプルで、とにかく楽しいです。

【0歳から楽しめる数少ない絵本】

赤ちゃんの絵本選びって、意外と難しいんですよね。

まだ言葉もわからないし、お話の内容も理解できない。

そんな月齢の赤ちゃんに、どんな絵本を読んであげればいいのか、悩む親御さんも多いと思います。

でも、『だるまさんシリーズ』は、0歳から楽しめます。

というのも、この絵本の魅力は、言葉やストーリーじゃないんです。

リズムと、動きと、表情なんです。

「だ・る・ま・さ・ん・が」の、あの独特のリズム。

体を左右に揺らしながら読むと、赤ちゃんも一緒に揺れる。

そして、ページをめくったときの、だるまさんのコミカルな表情。

赤ちゃんは、そういう視覚的・リズム的な要素に反応してくれるんです。

【親子のスキンシップツールとして】

この絵本、ただ読むだけじゃもったいないです。

『だるまさんが』を読むときは、「どてっ」のところで一緒に倒れてみてください。

『だるまさんの』を読むときは、「め」「て」「は」のところで、子どもの目や手や歯を優しく触ってあげてください。

『だるまさんと』を読むときは、「ぎゅっ」のところで、子どもをぎゅーっと抱きしめてあげてください。

そうやって、絵本を読みながら、体を使って、スキンシップをとる。

これが、この絵本の最高の楽しみ方です。

赤ちゃんは、お話の内容を理解しているわけじゃありません。

でも、パパやママが楽しそうに読んでくれること、一緒に体を動かしてくれること、触れてくれること、抱きしめてくれること。

そういう経験が、赤ちゃんにとっては何よりも嬉しいんです。

【何度読んでも飽きない不思議】

この絵本、本当にシンプルです。

正直、大人が一人で読んだら、「これだけ?」って思うかもしれません。

でも、子どもと一緒に読むと、全く違う世界が広がります。

そして、不思議なことに、何度読んでも飽きないんです。

子どもは、同じ絵本を何度も何度も「読んで」って持ってきますよね。

大人からすると「またこれ?」って思うこともあるかもしれません。

でも、『だるまさんシリーズ』は、読む方も飽きません。

というのも、読むたびに子どもの反応が少しずつ変わっていくんです。

最初は、ただ見ているだけだった赤ちゃんが、そのうち笑うようになって、体を揺らすようになって、真似をするようになって、自分で「だるまさん」って言えるようになって。

そういう成長を、この絵本を通して感じられるんです。

【かがくいひろしさんの優しさ】

作者のかがくいひろしさんは、50歳を過ぎてから絵本作家としてデビューされました。

それまでは、特別支援学校の先生をされていたそうです。

だから、子どもたちが何を楽しいと感じるか、どうすれば笑顔になってくれるか、そういうことを本当によく理解されていたんだと思います。

『だるまさんシリーズ』からは、「子どもたちを笑顔にしたい」という、かがくいさんの優しさがすごく伝わってきます。

難しいことは何もない。 ただ、笑ってほしい。 ただ、楽しんでほしい。 ただ、幸せな時間を過ごしてほしい。

そういう思いが、この絵本にはギュッと詰まっています。

残念ながら、かがくいさんは2009年に亡くなられてしまいました。

でも、この『だるまさんシリーズ』は、今も全国の家庭で、保育園で、幼稚園で、たくさんの子どもたちを笑顔にし続けています。

【初めての絵本にぴったり】

もし、「初めて絵本を買うんだけど、何がいい?」って聞かれたら、私は迷わず『だるまさんシリーズ』をおすすめします。

0歳から楽しめて、1歳でも2歳でも楽しめて、3歳になっても読んでって持ってくる。

そういう、長く楽しめる絵本です。

しかも、3冊セットでもお手頃な価格で、ボードブック(厚紙でできた絵本)なので、赤ちゃんが舐めても破れにくいです。

出産祝いにも喜ばれる、間違いない1冊(3冊)です。

4冊目:『おまえうまそうだな』(宮西達也)

おまえうまそうだな

【恐竜が好きな子どもたちへ】

さて、ここまで深いテーマの絵本、楽しい絵本、と紹介してきましたが、4冊目は恐竜の絵本です。

男の子って、恐竜が好きですよね。

ティラノサウルス、トリケラトプス、ブラキオサウルス、プテラノドン。

難しい名前をスラスラ言えるようになって、図鑑を眺めては「これが最強」「いや、これの方が強い」って議論している。

そういう子どもたちに、ぜひ読んでほしいのが、宮西達也さんの『おまえうまそうだな』です。

この絵本、恐竜が好きな子どもはもちろん、恐竜に興味がなかった子どもも、読んだら絶対に心を動かされます。

【タイトルの意味が変わる瞬間】

「おまえうまそうだな」というタイトル、最初に聞いたとき、どう思いますか?

普通に考えたら、「お前、美味しそうだな」ですよね。

つまり、誰かが誰かを食べようとしている。

実際、この絵本の主人公は、凶暴な肉食恐竜ティラノサウルスです。

そして、もう一人の主人公は、アンキロサウルスの赤ちゃんです。

アンキロサウルスって、背中に硬い甲羅があって、尻尾の先に大きなハンマーみたいな塊がある、かっこいい恐竜なんです。

男の子たちに大人気です。

最初、ティラノサウルスがアンキロサウルスの赤ちゃんを見つけたとき、確かに「食べよう」と思います。

でも、このタイトルの意味が、物語が進むにつれて、全く違う意味に変わっていくんです。

これ以上は言えませんが、読み終わったとき、「ああ、そういうことか」って、心が温かくなります。

【情操教育としての絵本】

情操教育って言葉、聞いたことありますか?

簡単に言うと、感情を豊かにする教育のことです。

嬉しいとか、楽しいとか、そういうポジティブな感情だけじゃなくて、悲しいとか、切ないとか、寂しいとか、そういうネガティブな感情も含めて、いろんな感情を経験して、心を豊かにしていく。

『おまえうまそうだな』は、まさに情操教育にぴったりの絵本です。

この絵本を読むと、子どもたちはいろんな感情を経験します。

最初はドキドキして、次に安心して、そして温かい気持ちになって、最後には切なくなって、でも心の奥底では幸せな気持ちが残る。

そういう、複雑で、でも豊かな感情を、物語を通して体験できるんです。

【優しさって、本当は怖いものかもしれない】

この絵本が教えてくれるのは、「優しさ」の本当の意味だと思います。

ティラノサウルスは、本来なら凶暴で怖い存在です。

でも、アンキロサウルスの赤ちゃんと出会って、何かが変わります。

自分よりも弱い存在を守りたいと思う気持ち。 誰かのために何かをしてあげたいと思う気持ち。 誰かの笑顔を見ると、自分も嬉しくなる気持ち。

そういう「優しさ」を、ティラノサウルスは初めて知るんです。

でも、優しさって、実は怖いものかもしれません。

誰かを大切に思うと、その誰かのことで悩んだり、心配したり、傷ついたりする。

一人でいる方が、ずっと楽だったかもしれない。

それでも、誰かと一緒にいることを選ぶ。

それが、本当の優しさなんじゃないかな、って思います。

【男の子が泣いてもいい】

この絵本、男の子に読んであげると、めちゃくちゃ食い入るように見てくれます。

恐竜が出てくるから、最初は興味津々で見るんです。

「ティラノサウルスだ!」「アンキロサウルスかっこいい!」って。

でも、物語が進むにつれて、だんだん静かになっていきます。

そして、最後のシーンで、涙をこらえている子も多いです。

男の子って、「泣いちゃダメ」って思いがちですよね。

でも、感動して涙が出るのは、恥ずかしいことじゃないんです。

むしろ、心が豊かに育っている証拠です。

もしお子さんが泣いてしまったら、「泣かないの」なんて言わないであげてください。

「感動したね」「切なかったね」って、その気持ちを受け止めてあげてください。

そういう経験を積み重ねることで、子どもは感情を言葉にする力を身につけていきます。

【シリーズ全体で描かれるティラノサウルスの姿】

『おまえうまそうだな』は、「ティラノサウルスシリーズ」と呼ばれる、宮西達也さんの人気シリーズの1冊です。

シリーズには他にも、『あなたをずっとずっとあいしてる』『きみはほんとうにステキだね』など、たくさんの作品があります。

どの作品も、恐竜たちが主人公なんですが、描かれているテーマは、優しさだったり、勇気だったり、愛情だったり。

恐竜という、一見怖い存在を通して、人間にとって大切なことを教えてくれます。

『おまえうまそうだな』を読んで気に入ったら、ぜひシリーズの他の作品も読んでみてください。

どの作品も、心に響くものがあります。

【力強い絵が物語を引き立てる】

宮西達也さんの絵は、とても力強いです。

太い線で描かれた恐竜たちは、迫力満点です。

でも、その力強い絵だからこそ、優しい表情を浮かべたときの温かさが際立つんです。

ティラノサウルスの、ちょっと困ったような、でも嬉しそうな表情。

アンキロサウルスの赤ちゃんの、無邪気な笑顔。

そういう細かい表情の変化を、子どもと一緒に見つけながら読むのも楽しいです。

「ここ、ティラノサウルス、どんな顔してる?」 「ウマソウ(アンキロサウルスの赤ちゃんの名前です)、嬉しそうだね」

そんな風に声をかけながら読むと、子どもはより深く物語を味わえます。

【親の立場から読むと、また違う感動がある】

この絵本、子どもの頃に読むのと、親になってから読むのとでは、全く違う感想を持ちます。

親の立場から読むと、ティラノサウルスの気持ちが痛いほどわかるんです。

子どもを守りたい。 子どもに幸せになってほしい。 でも、いつかは別れなきゃいけない。

そういう、親が誰しも感じる複雑な気持ちが、この絵本には描かれています。

読み聞かせをしながら、思わず涙が出てしまうこともあります。

でも、それでいいと思うんです。

親が感動している姿を見せることも、子どもにとっては大切な経験です。

「この本、パパ(ママ)も好きなんだな」って思ってくれます。

【読み聞かせのポイント】

この絵本を読むときは、感情を込めて読んであげてください。

ティラノサウルスの戸惑いや、アンキロサウルスの無邪気さ、そして最後の切なさ。

そういう感情の変化を、声のトーンや間で表現してあげると、より物語が生き生きとします。

特に、ラストシーンは、ゆっくり、丁寧に読んであげてください。

余韻を大切にして、読み終わった後も、少し時間を置いて、静かに絵本を閉じる。

そういう「間」が、この絵本の感動をより深めてくれます。

5冊目:『みんなうんち』(五味太郎)

みんなうんち

【子どもが大好きな「うんち」の話】

さて、5冊目は、子どもたちが大好きな「うんち」の絵本です。

五味太郎さんの『みんなうんち』。

正直に言うと、私は五味太郎さんの作品について、ちょっと複雑な思いを持っています。

五味さんって、思想がすごく強いんですよね。教育観とか、社会に対する考え方とか、そういうものが作品ににじみ出ている。

それが苦手だな、って感じることもあります。

でも、この『みんなうんち』に関しては、本当に素晴らしいと思っています。

変な思想も、説教臭さも、何もありません。

ただ、シンプルに、大切なことを教えてくれる絵本です。

【うんちの話なのに、生命の話】

この絵本のすごいところは、「うんち」という、一見ふざけたテーマを扱っているのに、めちゃくちゃ深い内容になっているところです。

タイトル通り、いろんな生き物のうんちが紹介されます。

ぞうの大きなうんち。 ねずみの小さなうんち。 さかなのうんち。 とりのうんち。

大きいのも、小さいのも、細長いのも、まるいのも、いろんな形のうんちがあります。

そして、絵本はこう語りかけます。

いきものは たべるから みんな うんちを するんだね

このフレーズ、すごくないですか?

うんちをするのは、食べるから。 食べるのは、生きているから。

つまり、うんちをするということは、生きているということなんです。

【生き物としての普遍性】

人間って、ついつい自分たちを特別な存在だと思いがちですよね。

言葉を話すし、服を着るし、家に住むし、勉強をするし。

でも、根本的なところでは、人間も他の生き物と同じなんです。

食べて、うんちをして、寝て、生きている。

この絵本は、そういう「生き物としての普遍性」を、とてもシンプルに教えてくれます。

ぞうも、ねずみも、さかなも、とりも、そして人間も、みんな同じ。

みんな、食べるから、みんな、うんちをする。

それって、当たり前のことなんだけど、忘れがちなことでもあります。

【学校でうんちができない子どもたち】

ちょっと真面目な話をさせてください。

小学生の男の子って、学校でうんちをすると冷やかされることがあるんです。

「うんちしてる」「くさい」「きたない」

そんな風に言われるのが怖くて、学校でうんちを我慢してしまう子どもがたくさんいます。

これって、本当に深刻な問題なんです。

我慢し続けると、便秘になったり、お腹が痛くなったり、健康に悪影響が出ます。

でも、それ以上に問題なのは、「うんちをすることは恥ずかしいこと」っていう認識が子どもたちに植え付けられてしまうことです。

うんちをするのは、恥ずかしいことじゃありません。

生きている証拠です。

健康な証拠です。

【この絵本を、クラス全員で読んでほしい】

正直、この絵本は、小学校のクラス全員で読んでほしいです。

「みんな、うんちをするんだよ」 「それは、生きているからなんだよ」 「だから、うんちをすることは、恥ずかしいことじゃないんだよ」

そういうメッセージを、子どもたちに伝えてほしいんです。

もちろん、トイレを汚したり、流し忘れたり、手を洗わなかったり、そういうマナー違反はダメです。

でも、うんちをすること自体は、全く恥ずかしいことじゃありません。

この絵本を読んで、「みんなうんちをするんだ」って、子どもたちが当たり前のこととして受け入れられるようになったら、どんなにいいだろうって思います。

【子どもは「うんち」が大好き】

ちなみに、子どもって「うんち」っていう言葉が大好きですよね。

「うんち」って言っただけで、大爆笑します

この絵本も、そういう「子どもが好きな要素」をうまく使って、大切なことを伝えています。

楽しく読めるから、子どもは何度も「読んで」って持ってきます。

そして、何度も読むうちに、自然と「みんなうんちをするんだ」っていうメッセージが心に刻まれていきます。

これって、すごく良い教育方法だと思うんです。

説教臭く「うんちを我慢しちゃダメだよ」って言うより、楽しい絵本を通して、自然と理解してもらう。

その方が、子どもの心にスッと入っていきます。

【五味太郎さんの絵の魅力】

五味太郎さんの絵って、独特ですよね。

カラフルで、ポップで、ちょっとレトロな感じがあります。

『みんなうんち』も、いろんな色を使って、いろんな生き物が描かれています。

そして、うんちもカラフルに描かれています。

うんちって、普通は茶色いイメージですが、この絵本では、いろんな色のうんちが出てきます。

それが、子どもには面白いんです。

「このうんち、なに色?」 「このうんち、大きいね」 「このうんち、おもしろい形」

そんな風に、子どもは絵を楽しみながら見てくれます。

【親も一緒に学べる絵本】

実は、この絵本、大人が読んでも勉強になります。

いろんな生き物のうんちが紹介されているんですが、「へえ、そうなんだ」って思うことがたくさんあるんです。

例えば、さかなのうんち。

さかなって、泳ぎながらうんちをするんですね。

あとは、へびのうんち。

へびって、丸呑みするから、うんちに毛とか骨とかが混ざっているんです。

そういう、ちょっとした豆知識も含まれていて、大人も「なるほど」って思えます。

親子で一緒に「へえ、そうなんだ」って発見する時間が、この絵本の楽しみ方の一つです。

【トイレトレーニングにも使える】

ちなみに、この絵本は、トイレトレーニング中の子どもにもおすすめです。

「みんなうんちをするんだよ」 「うんちをするのは、いいことなんだよ」

そういうメッセージが、子どものトイレトレーニングへのモチベーションになります。

トイレでうんちができたとき、「すごいね!みんなうんちの仲間入りだね!」って褒めてあげると、子どもはすごく嬉しそうにします。

【シンプルだからこそ、深い】

『みんなうんち』は、本当にシンプルな絵本です。

難しい言葉も、複雑なストーリーも、ありません。

ただ、「いきものは たべるから みんな うんちを するんだね」という、当たり前のことが描かれているだけです。

でも、そのシンプルさが、逆に深いんです。

生きるということ。 食べるということ。 うんちをするということ。

それらが全部つながっていて、それが生命の営みなんだということを、この絵本は教えてくれます。

五味太郎さんの作品の中で、私が一番好きな絵本です。

お子さんと一緒に、ぜひ読んでみてください。

そして、「うんちって、恥ずかしいことじゃないんだよ」って、伝えてあげてください。

6冊目:『きみのことがだいすき』(いぬいさえこ)

【自己肯定感という言葉】

6冊目は、いぬいさえこさんの『きみのことがだいすき』です。

この絵本を紹介する前に、「自己肯定感」という言葉について、少し話をさせてください。

自己肯定感って、最近よく聞く言葉ですよね。

簡単に言うと、「自分のことを好きだと思える気持ち」「自分には価値があると思える感覚」のことです。

私は、この自己肯定感こそが、いま子どもたちに最も足りないものだと思っています。

【日本の子どもの自己肯定感は、驚くほど低い】

ちょっと衝撃的なデータがあります。

国際的な調査によると、日本の子どもは「自分のことが好き」と答える割合が、他の先進国と比べて圧倒的に低いんです。

「自分には価値がある」と思えない子どもが多い。 「自分は大切な存在だ」と感じられない子どもが多い。

これって、本当に深刻な問題だと思うんです。

自己肯定感が低いと、何かに挑戦することが怖くなります

「どうせ自分なんか」って思ってしまう。 「失敗したら、やっぱり自分はダメな人間だって証明されてしまう」って恐れてしまう。

でも、挑戦しないと、成功体験も得られない。 成功体験がないと、ますます自己肯定感が下がる。

そういう悪循環に陥ってしまうんです。

【なぜ日本の子どもの自己肯定感は低いのか】

じゃあ、なぜ日本の子どもの自己肯定感は低いのでしょうか。

いろんな理由があると思いますが、私が思うのは、親が子どもに「愛してる」「大好きだよ」っていうことを、なかなか言わないことも、大きな背景にあるんじゃないかということです。

日本人って、愛情表現が苦手ですよね。

欧米では、親が子どもに毎日のように「I love you」って言います。ハグもします。キスもします。

でも、日本では、そういう直接的な愛情表現をする家庭は少ないです。

「愛してるなんて恥ずかしくて言えない」 「言わなくてもわかるでしょ」 「行動で示せばいい」

そういう考え方が、まだまだ根強くあります。

でも、子どもは、言葉で言ってもらわないと、わからないんです。

特に小さい子どもは、親の気持ちを察することなんてできません。

「大好きだよ」って言ってもらって、初めて「あ、自分は愛されているんだ」って実感できるんです。

【この絵本が果たす役割】

『きみのことがだいすき』は、まさにそういう「愛情を言葉で伝えること」の大切さを教えてくれる絵本です。

この絵本は、シンプルです。

ページをめくるたびに、「きみのことがだいすき」というメッセージが、いろんな形で繰り返されます。

泣いているきみも、笑っているきみも、怒っているきみも、みんなだいすき。

そういうメッセージが、優しい言葉と温かい絵で伝えられます。

この絵本を読み聞かせることで、親は自然と「あなたのことが大好きだよ」って、子どもに伝えることができるんです。

普段、恥ずかしくて言えない言葉でも、絵本を読むという形なら、言いやすくなります。

そして、子どもは、その言葉を聞いて、心の奥底で「自分は愛されているんだ」って感じることができます。

これが、自己肯定感の土台になるんです。

【無条件の愛を伝える】

この絵本が素晴らしいのは、「無条件の愛」を伝えているところです。

「いい子にしているから好き」じゃなくて、「あなたがあなただから好き」。

「テストでいい点を取ったから好き」じゃなくて、「何があっても好き」。

そういう、無条件の愛を、この絵本は表現しています。

子どもって、「いい子にしていないと愛されない」って思いがちなんです。

「勉強ができないと、親に認めてもらえない」 「言うことを聞かないと、嫌われる」

そういう不安を、無意識に抱えている子どもは多いです。

でも、本当の愛情って、条件付きじゃないですよね。

泣いていても、怒っていても、失敗しても、何をしても、あなたのことが好き。

その存在自体が、かけがえのないもの。

そういうメッセージを、この絵本は伝えてくれます。

【自己肯定感を育むために、親ができること】

自己肯定感を育むために、親ができることって、実はとてもシンプルです。

「大好きだよ」って、言葉で伝えること。

ハグをすること。

子どもの話を、ちゃんと聞いてあげること。

子どもの存在を、認めてあげること。

それだけで、子どもの自己肯定感は育っていきます。

でも、それが意外と難しいんですよね。

忙しい毎日の中で、ついつい「早くしなさい」「ちゃんとしなさい」って、注意ばかりしてしまう。

子どもの話を、ちゃんと聞いてあげる時間がない。

「大好きだよ」なんて、恥ずかしくて言えない。

そういう親御さんも多いと思います。

だからこそ、この絵本なんです。

この絵本を読むことで、自然と「大好きだよ」って言葉を子どもに伝えられます。

絵本を読むという日常の中で、愛情表現ができるんです。

【寝る前の読み聞かせにぴったり】

この絵本は、寝る前の読み聞かせに特におすすめです。

1日の終わりに、「今日も1日、よく頑張ったね」「あなたのことが大好きだよ」って伝える。

そういう時間を作ることで、子どもは安心して眠りにつけます。

そして、「自分は愛されている」「自分には価値がある」という感覚を持って、朝を迎えられます。

これって、すごく大切なことだと思うんです。

毎日、寝る前に、この絵本を読んであげる。

それだけで、子どもの心に「自分は大切な存在なんだ」っていう気持ちが、少しずつ積み重なっていきます。

【Cheers!という塾名に込めた思い】

ちょっと宣伝みたいになってしまいますが、私が運営している塾の名前は「Cheers!」といいます。

Cheers!には、「応援する」「乾杯」「元気を出して」っていう意味があります。

この塾を始めたとき、一番大切にしたかったのが、子どもの自己肯定感を高めることでした。

勉強ができるようになることも大切です。

でも、それ以上に大切なのは、「自分はできる」「自分には価値がある」って思えることです。

だから、塾では、子どもたちをたくさん褒めます。

小さな成長でも、見逃さずに「すごいね!」「頑張ったね!」って伝えます。

そういう積み重ねが、子どもの自己肯定感を育てていくと信じています。

『きみのことがだいすき』も、まさに同じです。

「あなたは大切な存在だよ」「あなたのことが大好きだよ」って、繰り返し伝えることで、子どもの心に自己肯定感が育っていきます。

【読み終わった後、ぎゅっと抱きしめてあげてください】

この絵本を読み終わったら、ぜひお子さんをぎゅっと抱きしめてあげてください。

そして、もう一度、今度は自分の言葉で「大好きだよ」って伝えてあげてください。

恥ずかしいかもしれません。

でも、その一言が、子どもの人生を変えるかもしれません。

「自分は愛されている」 「自分には価値がある」

そう思える子どもは、強くなれます。

いろんなことに挑戦できます。

失敗しても、立ち直れます。

それが、自己肯定感の力です。

【すべての子どもに読んでほしい】

『きみのことがだいすき』は、すべての子どもに読んでほしい絵本です。

そして、すべての親に読んでほしい絵本です。

シンプルだけど、深い。

優しいけど、力強い。

そういう絵本です。

お子さんと一緒に、ぜひ読んでみてください。

そして、「大好きだよ」って、言葉で伝えてあげてください。

7冊目:『あける』(はらぺこめがね)

あける はらぺこめがね 絵本

【2歳前後の子どもたちへ】

7冊目は、ぐっと対象年齢が下がって、2歳前後の子どもにぴったりの絵本です。

はらぺこめがねさんの『あける』。

ここまで、深いテーマの絵本や、感動する絵本を紹介してきましたが、この絵本は、そういう難しいことは一切ありません。

ただただ、楽しい。 ただただ、ワクワクする。 ただただ、子どもが夢中になる。

そういう絵本です。

【2歳前後の子どもって、こういう時期】

2歳前後の子どもって、いろんなことに興味津々ですよね。

引き出しを開けてみたり、扉を開けてみたり、箱を開けてみたり。

「中に何が入っているんだろう?」っていう好奇心でいっぱいです。

そして、「自分でやりたい」っていう気持ちも強くなってきます。

「じぶんで!」「じぶんで!」って言いながら、いろんなことに挑戦しようとする時期です。

この絵本は、そういう2歳前後の子どもの「開けたい」「自分でやりたい」っていう気持ちに、ぴったり寄り添ってくれる絵本なんです。

【「あける」という行為の魅力】

この絵本、タイトルの通り、いろんなものを「あける」絵本です。

冷蔵庫をあける。 お弁当箱をあける。 プレゼントの箱をあける。

ページをめくるたびに、いろんなものを「あける」んです。

そして、開けた先には、美味しそうな食べ物が出てきます。

この「開ける前のワクワク感」と「開けた後の喜び」が、子どもにはたまらないんです。

「次は何が出てくるかな?」って、ドキドキしながらページをめくる。

そして、「わあ!」って喜ぶ。

この繰り返しが、めちゃくちゃ楽しいんです。

【はらぺこめがねさんの絵の魅力】

はらぺこめがねさんって、ご存知ですか?

原田しんやさんと関かおりさんのご夫婦の、ユニット名です。

お二人とも、食べ物のイラストがめちゃくちゃ得意なんです。

この絵本に出てくる食べ物も、どれも本当に美味しそうです。

色鮮やかで、艶々していて、今にも匂いがしてきそう。

大人が見ても「美味しそう!」って思うし、子どもはもう、食べたくて仕方なくなります。

「たべたい!」って、絵本を触ろうとする子もいるくらいです。

絵本を通して、「美味しそう」っていう感覚を育てることができるのも、この絵本の素晴らしいところです。

【読み聞かせのポイントは「フリ」】

この絵本を読むときの一番のポイントは、「フリ」です。

ページをめくる前に、必ず「あけよう あけよう、次は何かなー?」って言ってあげてください。

これが、めちゃくちゃ大事なんです。

このフリがあることで、子どもはワクワクします。

「次は何が出てくるんだろう?」って、期待します。

そして、ページをめくったときの「わあ!」っていう喜びが、より大きくなるんです。

フリなしで、サッサとページをめくってしまうと、この楽しさが半減してしまいます。

だから、ちょっと大げさなくらいに、「あけよう あけよう、次は何かなー?」って言ってあげてください。

子どもは、そのたびに目をキラキラさせて、ページをめくるのを待ってくれます。

【参加型の絵本】

この絵本の素晴らしいところは、子どもが「参加」できることです。

ただ聞いているだけじゃなくて、一緒に「あけよう」って言ったり、「何が出てくるかな?」って考えたり、ページをめくるのを手伝ったり。

そういう形で、絵本の世界に参加できるんです。

2歳前後の子どもって、「自分も何かしたい」っていう気持ちが強いです。

だから、こういう参加型の絵本は、すごく喜んでくれます。

「一緒にあけよう!」って言って、子どもにページをめくらせてあげると、もう大喜びです。

自分で開けた感覚になって、「わあ!」って嬉しそうに笑います。

【繰り返しのリズムが心地いい】

この絵本は、同じパターンの繰り返しです。

「あけよう あけよう」 ページをめくる 「わあ!〇〇だ!」

このパターンが、何度も繰り返されます。

大人からすると「同じことの繰り返しで飽きないのかな?」って思うかもしれません。

でも、子どもは、この繰り返しが大好きなんです。

繰り返しがあることで、安心します。

「次もきっと、何か出てくるんだ」って、予測できます。

そして、予測が当たったとき、「やっぱり!」って嬉しくなります。

この「予測して、当たる」っていう経験が、子どもの脳の発達にもいいんです。

【短いから、何度でも読める】

この絵本、とても短いです。

ページ数も少ないし、文章も短い。

だから、読むのに時間がかかりません。

これって、2歳前後の子どもにはちょうどいいんです。

長い絵本だと、途中で飽きてしまったり、集中力が続かなかったりします。

でも、この絵本なら、短いから最後まで楽しめます。

そして、「もう1回!」って何度もリクエストされても、すぐに読めます。

子どもって、気に入った絵本は何度も読んでほしがりますよね。

この絵本も、きっと何度も「読んで!」って持ってこられます。

でも、短いから、親も負担になりません。

何度読んでも、苦にならない長さなんです。

【食育にも繋がる】

この絵本、実は食育にも繋がります。

いろんな食べ物が出てくるから、「これ、何かな?」って話しながら読めます。

「いちごだね」 「サンドイッチ美味しそうだね」 「牛乳飲みたいね」

そんな風に、食べ物の名前を覚えたり、「美味しそう」っていう感覚を育てたり。

食べることに興味を持つきっかけにもなります。

好き嫌いが多い子どもでも、絵本に出てきた食べ物なら「食べてみようかな」って思ってくれることもあります。

8冊目:『ママがおばけになっちゃった』(のぶみ)

ママがおばけになっちゃった

【子どもに「死」をどう伝えるか】

8冊目は、ちょっと重いテーマの絵本です。

のぶみさんの『ママがおばけになっちゃった』。

この絵本、タイトルを見ただけで、「え、どういうこと?」って思いますよね。

そうなんです。この絵本は、ママが亡くなってしまう話なんです。

「子どもに死を伝える絵本」って聞くと、読むのを躊躇してしまう親御さんも多いと思います。

悲しすぎるんじゃないか。 トラウマになるんじゃないか。 まだ早いんじゃないか。

そういう心配、すごくわかります。

でも、この絵本は、ただ悲しいだけの絵本じゃありません。

悲しみの中にも、温かさがあって、愛情があって、そして希望がある。

そういう絵本です。

【情緒を豊かにする「悲しい」という感情】

ここまで紹介してきた絵本で、何度か「情操教育」という言葉を使ってきました。

情操教育って、いろんな感情を経験して、心を豊かにすることです。

嬉しい、楽しい、っていうポジティブな感情だけじゃなくて、悲しい、切ない、寂しい、っていうネガティブな感情も含めて。

実は、この「悲しい」っていう感情を経験することって、すごく大切なんです。

悲しみを知っているからこそ、人の痛みがわかる。 悲しみを乗り越えたからこそ、強くなれる。 悲しみを共有できるからこそ、人と深く繋がれる。

そういう意味で、『ママがおばけになっちゃった』は、子どもの情緒を豊かにしてくれる絵本だと思います。

少し悲しくなってしまうかもしれません。

でも、その悲しみを経験することで、子どもの心は、また一つ成長します。

【おばけになったママの愛情】

この絵本の素晴らしいところは、ママが亡くなった後も、子どもへの愛情が消えないことを描いているところです。

ママはおばけになって、子どものところに会いに来ます。

そして、子どもと話をします。

「ママ、どうしておばけになっちゃったの?」 「ごめんね、ママ、ちょっとドジでさ」

このやりとりが、とても温かいんです。

悲しい話なのに、どこかユーモラスで、愛情に満ちている。

ママが亡くなっても、ママの愛は消えない。

ずっと、子どものそばにある。

そういうメッセージが、この絵本には込められています。

【子どもの「もしも」の不安に寄り添う】

子どもって、ふとした瞬間に「もしママがいなくなったら?」って不安になることがあります。

夜、寝る前に急に泣き出したり。 ママが出かけるときに、すごく不安そうな顔をしたり。

そういう「もしも」の不安って、子どもにとっては本当に怖いことなんです。

この絵本は、そういう子どもの不安に、正面から向き合っています。

「もしママがいなくなっても、ママの愛は消えないよ」 「ママは、ずっとあなたのことを見守っているよ」

そういうメッセージを、優しく伝えてくれます。

もちろん、実際にママがいなくなることなんて、考えたくもありません。

でも、この絵本を読むことで、子どもは「ママの愛は永遠なんだ」っていうことを、心のどこかで感じ取ってくれます。

それが、子どもの心の安定に繋がるんです。

【パパが読んであげるといい】

この絵本、できればパパが読んであげるといいと思います。

というのも、ママが読むと、ママ自身が感情移入しすぎて、読みながら泣いてしまうことがあるからです。

もちろん、それも悪くはありません。

親が感動して涙を流す姿を見るのも、子どもにとっては大切な経験です。

でも、この絵本の場合、ちょっと特殊です。

ママが主人公だから、ママが読むと、子どもが「ママもいなくなっちゃうの?」って不安になってしまうことがあるんです。

だから、パパが読んであげて、そのあとママがぎゅっと抱きしめてあげる。

「ママは、ずっとここにいるからね」って、安心させてあげる。

そういう読み方がいいんじゃないかな、って思います。

パパとママが協力して、この絵本を通して、子どもに愛情を伝える。

そういう使い方が、この絵本の理想的な読み方かもしれません。

【「いつか」について考える機会】

人間、いつか必ず死にます。

それは、避けられない事実です。

でも、そのことを子どもにどう伝えるか、って難しいですよね。

「死」について話すのは、タブー視されがちです。

でも、いつかは向き合わなきゃいけないテーマです。

この絵本は、その「いつか」について、子どもと一緒に考える機会を与えてくれます。

もちろん、幼い子どもに「死」の概念を完全に理解させることはできません。

でも、「ママがいつかいなくなることもあるかもしれない」「でも、ママの愛は永遠なんだ」っていうことを、感覚的に伝えることはできます。

そして、それが、子どもが将来、誰かの死に直面したときの、心の準備になります。

【のぶみさんの独特の世界観】

のぶみさんの絵本って、独特ですよね。

絵のタッチも、ストーリーも、他の絵本作家とは一線を画しています。

賛否両論あるのも事実です。

「子どもに読ませるには、ちょっと重すぎる」っていう意見もあります。

でも、私は、のぶみさんの絵本には、他にはない魅力があると思っています。

子どもの心の奥底にある、不安や恐れに、正直に向き合っている。

綺麗事じゃない、リアルな感情を描いている。

そういうところが、子どもの心に響くんじゃないかな、って思います。

【読んだ後は、必ず抱きしめてあげて】

この絵本を読んだ後は、必ずお子さんを抱きしめてあげてください。

そして、「ママは、ずっとここにいるよ」「パパも、ずっと一緒だよ」って、伝えてあげてください。

子どもは、この絵本を読んで、きっと不安な気持ちになります。

「ママも、おばけになっちゃうの?」って聞いてくるかもしれません。

そのときは、「ママは、ずっとあなたと一緒にいるよ」って、安心させてあげてください。

この絵本は、悲しみを伝えるための絵本じゃありません。

愛情を伝えるための絵本です。

「どんなことがあっても、ママとパパは、あなたのことを愛しているよ」

そのメッセージを、この絵本を通して伝えてあげてください。

【泣いてもいい、笑ってもいい】

この絵本を読んで、子どもが泣いてしまうこともあります。

でも、それでいいんです。

悲しくて泣く。

それは、心が豊かに育っている証拠です。

逆に、笑ってしまう子もいます。

おばけのママが出てきて、「面白い!」って笑う子もいます。

それも、それでいいんです。

子どもは、自分なりの方法で、この絵本を受け止めています。

泣いても、笑っても、どちらも正解です。

大切なのは、この絵本を通して、子どもが何かを感じることです。

そして、その感じたことを、親子で共有することです。

【すべての親子に読んでほしいわけじゃない】

正直に言います。

この絵本は、すべての親子におすすめするわけじゃありません。

まだこういうテーマは早いかな、って思う親御さんもいると思います。

それは、それで正しい判断です。

子どもの成長や性格は、それぞれ違います。

この絵本を読むタイミングも、家庭によって違っていいんです。

でも、もし「読んでみようかな」って思ったら、ぜひ手に取ってみてください。

そして、パパとママで一緒に読んで、子どもをぎゅっと抱きしめてあげてください。

きっと、忘れられない読み聞かせの時間になります。

9冊目:『うまれてきてくれてありがとう』(にしもとよう)

うまれてきてくれてありがとう

【自己肯定感を高める、もう一つの絵本】

9冊目は、にしもとようさんの『うまれてきてくれてありがとう』です。

6冊目で、いぬいさえこさんの『きみのことがだいすき』を紹介しました。

あの絵本も、自己肯定感を高める素晴らしい絵本でしたが、この『うまれてきてくれてありがとう』も、同じくらい、いや、それ以上に自己肯定感を高めてくれる絵本です。

でも、アプローチが少し違います。

『きみのことがだいすき』が「あなたは愛されている」ことを伝える絵本だとしたら、『うまれてきてくれてありがとう』は「あなたは選ばれた特別な存在」であることを伝える絵本です。

この違い、わかりますか?

どちらも大切なメッセージですが、この絵本のメッセージは、子どもの心に、より深く刻まれるかもしれません。

【あなたは、ママを選んで生まれてきた】

この絵本のテーマは、「子どもは、自分でママを選んで生まれてきた」ということです。

生まれる前、赤ちゃんは雲の上にいて、自分のママを探します。

「このママがいい」って、自分で選んで、生まれてくる。

これって、すごく素敵な考え方だと思いませんか?

もちろん、科学的に証明されているわけじゃありません。

でも、この考え方には、深い意味があります。

「あなたは偶然生まれてきたんじゃない」 「あなたは、ちゃんと選んで、この家に生まれてきたんだよ」 「あなたは、望まれて生まれてきたんだよ」

そういうメッセージが、この絵本には込められています。

そして、このメッセージこそが、自己肯定感を爆上げしてくれるんです。

【「生まれてきてくれてありがとう」という最高の言葉】

この絵本のタイトル、『うまれてきてくれてありがとう』。

この言葉、本当に素晴らしいと思います。

「生まれてきてくれて、ありがとう」

これって、究極の肯定ですよね。

あなたがここに存在しているだけで、ありがとう。

何もできなくてもいい。 何も成し遂げなくてもいい。 ただ、生まれてきてくれただけで、ありがとう。

そういう、無条件の愛と感謝が、この言葉には込められています。

この言葉を聞いた子どもは、どう感じるでしょうか。

「自分は、ここにいていいんだ」 「自分は、必要とされているんだ」 「自分の存在は、誰かを幸せにしているんだ」

そう思えるはずです。

これが、自己肯定感の根っこになります。

【「生まれる前のこと、覚えてる?」って聞いてみて】

この絵本を読んだ後、ぜひお子さんに聞いてみてください。

「生まれる前のこと、覚えてる?」

そうすると、まれに、本当に覚えている子がいるらしいんです。

「雲の上にいた」 「ママを見てた」 「ふわふわしてた」

そんな風に、答えてくれる子がいます。

これ、「胎内記憶」って言われているものです。

実際に記憶として残っているのか、それとも想像なのか、科学的には証明されていません。

でも、子どもがそう言ってくれたら、信じてあげてください。

「そうなんだ!ママを選んでくれたんだね!ありがとう!」って。

たとえそれが想像だったとしても、子どもにとっては、とても大切な物語になります。

「自分は、ママを選んで生まれてきたんだ」

その物語が、子どもの心に、自己肯定感の種を植えてくれます。

【すべての子どもに伝えたいメッセージ】

この絵本のメッセージは、すべての子どもに伝えたいことです。

計画的に生まれた子も。 予想外に授かった子も。 不妊治療の末に生まれた子も。 養子として迎えられた子も。

すべての子どもに、「生まれてきてくれてありがとう」って伝えたい。

どんな経緯であれ、子どもは、ここにいる。

その存在自体が、奇跡です。

その奇跡に、感謝する。

それが、親としてできる、最高の愛情表現だと思います。

【親自身も救われる絵本】

この絵本、実は子どもだけじゃなくて、親自身も救われる絵本なんです。

子育てって、大変ですよね。

毎日毎日、イライラすることもあるし、疲れることもあるし、「もう無理」って思うこともあります。

でも、この絵本を読むと、ふと我に返ります。

「そうだ、この子は、私を選んで生まれてきてくれたんだ」 「この子が生まれてきてくれて、私は幸せなんだ」

そういう、原点に戻れるんです。

子育てに疲れたとき、子どもを怒鳴ってしまった後、自己嫌悪に陥ったとき。

そういうときに、この絵本を読み返してみてください。

きっと、涙が出ます。

そして、「ありがとう」って、心から思えます。

【読み聞かせながら、親も泣いてしまう】

この絵本、読み聞かせながら、親が泣いてしまうことが多いです。

私も、何度読んでも、涙が出そうになります。

「うまれてきてくれて、ありがとう」

このフレーズを読むとき、自分の子どもの顔を見ると、もうダメです。

涙が溢れてきます。

でも、それでいいんです。

親が感動している姿を見せることも、子どもにとっては大切な経験です。

「この本、パパ(ママ)にとって特別なんだな」 「自分のこと、本当に大切に思ってくれているんだな」

そう感じてくれます。

【兄弟姉妹にも、一人一人に読んであげて】

もし兄弟姉妹がいるなら、この絵本を一人一人に読んであげてください。

お兄ちゃんには、お兄ちゃんだけに。 妹には、妹だけに。

そして、読み終わった後、その子だけに「あなたが生まれてきてくれて、ありがとう」って伝えてあげてください。

兄弟姉妹がいると、どうしても「みんな平等に」って思いがちです。

でも、たまには、一人一人に特別な時間を作ってあげることも大切です。

「あなただけに、このメッセージを伝えたい」

その特別感が、子どもの自己肯定感をさらに高めてくれます。

【「選ばれた」という感覚が、強さになる】

「自分は選ばれた存在だ」

この感覚は、子どもを強くします。

何か困難に直面したとき、「でも、自分はママを選んで生まれてきたんだ」って思えると、乗り越える力になります。

自分を否定したくなったとき、「でも、自分の存在は、誰かに喜ばれているんだ」って思えると、立ち直れます。

この絵本が与えてくれる「選ばれた」という感覚は、一生の財産になります。

10冊目:『I spy in the OCEAN』(Damon Burnard / Julia Cairns)

I spy in the OCEAN

【最後は英語の絵本を】

さて、ここまで9冊の絵本を紹介してきましたが、最後の10冊目は、ちょっと趣向を変えて、英語の絵本を紹介します。

『I spy in the OCEAN』。

「え、英語の絵本?うちの子、まだ早いんじゃない?」って思いました?

大丈夫です。この絵本、英語が苦手なお母さんでも、全然問題なく読めます。

というか、この絵本の魅力は、英語を勉強することじゃないんです。

いつもと違う言語で、お子さんと一緒に楽しむこと。

それが、この絵本の一番の楽しみ方です。

【「次は何かなー?」系の絵本】

この絵本、7冊目で紹介した『あける』と同じように、「次は何かなー?」系の絵本です。

海の中に、いろんな生き物が隠れています。

「I spy…」(見つけた!)って言いながら、次のページをめくると、その生き物が出てくる。

その繰り返しです。

クジラ、クマノミ、クラゲ、タツノオトシゴ。

カラフルな海の生き物たちが、ページをめくるたびに現れます。

このワクワク感は、日本語も英語も関係ありません。

子どもは、次に何が出てくるか、ドキドキしながら待ってくれます。

【英語が苦手でも大丈夫】

「英語、苦手なんだよね」っていうお母さん、多いと思います。

でも、この絵本は大丈夫です。

使われている英語は、本当に簡単です。

「I spy a whale」(クジラを見つけた) 「I spy a jellyfish」(クラゲを見つけた)

こんな感じです。

単語も、難しいものはほとんどありません。

もし発音がわからなくても、事前にスマホで調べれば大丈夫です。

今は、Google翻訳とかで簡単に発音を聞けますからね。

完璧な発音じゃなくても、全然いいんです。

お母さんが一生懸命読んでくれる姿、それ自体が、子どもにとっては嬉しいことなんです。

【英語力をつけさせるため、じゃなくていい】

ここ、すごく大事なんですが、この絵本を読む目的は「英語力をつけさせるため」じゃありません

「早期英語教育が大事」とか、「英語ができないと将来困る」とか、そういう理由で読まなくていいんです。

ただ、いつもと違う言語で、一緒に楽しむ

それだけです。

日本語の絵本とは違う、英語のリズム。 日本語にはない、英語の音。

そういうものに触れることが、子どもにとっては新鮮で、楽しい経験になります。

別に英単語を覚えさせる必要もないし、英語を話せるようになってほしいわけでもない。

ただ、「英語っていう、違う言葉もあるんだよ」「世界にはいろんな言葉があるんだよ」っていうことを、感覚的に伝えられたらいいんです。

【シリーズで他のバージョンもある】

この「I spy」シリーズ、他にもいろんなバージョンがあります。

『I spy in the SKY』(空バージョン) 『I spy in the JUNGLE』(ジャングルバージョン) 『I spy in the GARDEN』(庭バージョン)

どれも、同じように「I spy…」って言いながら、いろんなものを見つけていく絵本です。

もし『I spy in the OCEAN』が気に入ったら、他のバージョンも読んでみてください。

シリーズで集めると、いろんなテーマの英語に触れられます。

海の生き物、空の生き物、ジャングルの動物、庭の虫。

そうやって、英語の語彙が自然と増えていきます。

でも、繰り返しますが、語彙を増やすことが目的じゃないです。

ただ、一緒に楽しむことが目的です。

【絵がとにかく美しい】

この絵本、絵がめちゃくちゃ綺麗なんです。

イラストレーターのJulia Cairnsさんの絵は、水彩画のような優しいタッチで、海の世界を美しく描いています。

青い海、緑の海藻、カラフルな魚たち。

大人が見ても、「綺麗だな」って思える絵です。

英語がわからなくても、絵を見ているだけで楽しめます。

「このお魚、綺麗だね」 「クラゲ、ふわふわしてるね」 「クジラ、大きいね」

そんな風に、日本語で話しながら見てもいいんです。

英語の絵本だからって、英語だけで読まなきゃいけないわけじゃありません。

英語で読んだ後、「これ、日本語でクジラって言うんだよ」って教えてあげてもいいし、「このお魚、可愛いね」って日本語で話してもいい。

自由に楽しめばいいんです。

【一緒に「I spy!」って言ってみよう】

この絵本を読むときの一番の楽しみ方は、子どもと一緒に「I spy!」って言うことです。

お母さんが「I spy a…」って言ったら、子どもも真似して「I spy!」って言ってくれます。

英語の意味がわかっていなくても、音として楽しんでくれます。

そして、ページをめくって、「わあ!」って一緒に喜ぶ。

この一連の流れが、めちゃくちゃ楽しいんです。

『あける』で「あけよう あけよう」って言ったのと同じように、『I spy in the OCEAN』では「I spy!」って言う。

その言葉の響きを楽しむんです。

【英語への抵抗感をなくす】

日本の子どもって、中学生になって英語の授業が始まると、急に英語が嫌いになる子が多いんです。

文法が難しい、単語が覚えられない、発音が恥ずかしい。

そういう理由で、英語を嫌いになってしまう。

でも、小さい頃から、こういう絵本を通して英語に触れていると、英語への抵抗感が少なくなります。

「英語って、楽しいものなんだ」 「英語って、怖くないんだ」

そういう感覚を、幼い頃に持っておくことが大切です。

別に英語がペラペラになる必要はありません。

ただ、「英語も、日本語も、どっちも楽しい言葉なんだ」って思えるだけでいいんです。

【親も一緒に学べる】

この絵本、実は親も一緒に学べます。

海の生き物の英語名、意外と知らないものが多いんです。

クジラはwhale、クラゲはjellyfish、タツノオトシゴはseahorse。

「へえ、そういうんだ」って、親も勉強になります。

子どもと一緒に、「これ、英語でなんて言うんだろうね?」って調べてみるのも楽しいです。

親が完璧じゃなくていいんです。

子どもと一緒に学ぶ姿勢を見せることが、大切です。

【図鑑と組み合わせても楽しい】

もし海の生き物の図鑑を持っているなら、この絵本と組み合わせて読むのも楽しいです。

「I spy a clownfish」(クマノミを見つけた)って読んだ後、図鑑でクマノミを探してみる。

「ニモだ!」って、子どもは大喜びします。

絵本で英語に触れて、図鑑で詳しく知る。

そういう組み合わせも、学びを深めてくれます。

【最後に伝えたいこと】

英語の絵本って、ハードルが高いと思われがちです。

でも、全然そんなことないんです。

完璧な英語じゃなくても、発音が下手でも、全然いいんです。

大切なのは、お子さんと一緒に、いつもと違う言語で楽しむこと。

「英語、面白いね」って、一緒に笑うこと。

それだけで十分です。

『I spy in the OCEAN』は、英語が苦手なお母さんでも、気軽に読める絵本です。

お子さんと一緒に、海の世界を英語で探検してみませんか?

【全10冊を読み終えて】

さて、ここまで10冊の絵本を紹介してきました。

深いテーマの絵本もあれば、ただ楽しいだけの絵本もありました。

泣ける絵本もあれば、笑える絵本もありました。

日本語の絵本もあれば、英語の絵本もありました。

どの絵本も、それぞれに素晴らしい魅力があります。

そして、どの絵本も、親子の時間を豊かにしてくれます。

読み聞かせって、本当に特別な時間です。

お子さんと一緒に、同じ絵本を見つめて、同じ物語を共有して、同じ感情を味わう。

その時間が、お子さんの心を育てていきます。

そして、その時間は、親にとっても、かけがえのない思い出になります

今日紹介した10冊、全部読む必要はありません。

気になったものから、一冊ずつ、ゆっくり読んでみてください。

そして、お子さんとの読み聞かせの時間を、心から楽しんでくださいね。

記事を最後まで読んでいただきありがとうございました

オンライン個別指導塾Cheers!では、経験豊富で愛のある塾長が、一人ひとりの良いところを認めてあげて褒めながら、お子様の学力を伸ばしていくオンライン個別指導塾です

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