こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン個別指導塾Cheers!(@cheers.school)です
先日、大阪府の公立高校入試に関する、大きなニュースが発表されましたね。
「2028年度(令和10年度)入試から、制度がガラッと変わりますよ」という内容です。
「2028年度って、まだ先の話でしょ?」と思われるかもしれません。 ですが、これは現在、小学校5年生や6年生のお子様が高校受験を迎える、まさにそのタイミングなんです。
「うちの子の代からじゃない!」 「『一本化』『学校特色枠』…なんだか難しい言葉が並んでいて、結局何がどう変わるのか、よく分からない!」
そんな保護者の皆様の不安や疑問を解消するため、今日はこの新しい入試制度のポイントを、どこよりも分かりやすく、平易な言葉で解説していきます。
なぜ今、入試制度が変わるの?
今回の変更の背景には、「社会の変化に合わせて、高校側も求める生徒像が変わってきた」という大きな流れがあります。
これまでの入試は、どちらかというと学力検査の点数、つまり「ペーパーテストの強さ」が重視されてきました。もちろん、それも大切な力です。
しかし、これからの社会では、テストの点数だけでは測れない、様々な能力が求められます。例えば、自分で課題を見つけて探究する力、チームで協力して何かを成し遂げる力、文化的活動やスポーツ、ボランティア活動などを通じて得られる経験などです。
今回の入試制度の変更は、そうした「学力だけじゃない、一人ひとりの生徒が持つ個性や強み、中学校での頑張り」を、もっと多角的に評価しよう、という大阪府からのメッセージなのです。
新しい入試制度、4つの重要ポイント
では、具体的に何がどう変わるのでしょうか。保護者の皆様にぜひ知っておいていただきたい重要ポイントを、4つに絞って解説します。
【ポイント①】入試が「1回」にまとまります!(一本化)
これが最も大きな変更点の一つです。
これまでの制度: 2月中旬に、実技や面接が重視される「特別入学者選抜」があり、3月上旬に、5教科の学力検査が中心の「一般入学者選抜」がありました。
新しい制度: これらの選抜が一つにまとまり、「一般入学者選抜」という名称で、1回の実施になります。
これまで「特別選抜」と「一般選抜」の2回のチャンスがあったことを考えると、受験機会が減るように感じられるかもしれません。ですが、その代わりに新しい仕組みが導入されます(ポイント④で後述します)。
【ポイント②】入試日が「少し早く」なります!
選抜が一本化されることに伴い、学力検査の基準日が、これまでの3月上旬から**「3月1日」**へと前倒しになります。
これにより、公立高校の合格発表から私立高校の入学手続きまでの期間が少し変わってくる可能性があります。併願する私立高校のスケジュールと合わせて、早めに確認しておくことがより重要になります。
【ポイント③】合否の決め方が「2段階」になります!(これが一番大事!)
これが、今回の変更で最も注目すべきポイントです。 新しい入試では、一つの高校の中で、合格者を2つのステップで決めていきます。
ステップ1:学校特色枠(がっこうとくしょくわく)
これは、学力検査の点数だけでなく、中学校での様々な活動をアピールできる、新しい「推薦枠」のようなものと考えてください。
各高校が、「うちの高校は、こんな生徒にぜひ来てほしい!」というメッセージ(アドミッション・ポリシー)を掲げ、それに合った生徒を募集します。
例えば、
- 「探究活動」を頑張った生徒
- 「クラブ活動」でリーダーシップを発揮した生徒
- 「ボランティア活動」などの地域貢献を頑張った生徒
といった、中学校生活での主体的な頑張りが評価の対象になります。募集人員は、各高校の総募集人員の50%以下とされています。つまり、定員の半分近くが、この「学校特色枠」で先に決まる可能性があるということです。
ステップ2:学力検査と調査書での選抜
ステップ1の「学校特色枠」で合格者が決まった後、残りの募集人員を、これまでと同様に学力検査の成績と調査書(内申点)の総合点で選抜します。
つまり、ペーパーテストの点数だけでなく、中学校3年間でのコツコツとした頑張りや、課外活動での活躍が、これまで以上に志望校合格の大きな鍵を握るようになるのです。
【ポイント④】公立の「すべり止め」が考えられるようになります!(第2志望校制度)
入試が1回になる代わりに、新しく「第2志望校」への出願機会が設けられます。
これは、第1志望の公立高校に加えて、もう1校、別の公立高校を第2志望として出願できる制度です。
ただし、注意点があります。これはあくまで、第1志望の生徒だけでは定員に満たなかった高校でだけ行われる選抜です。全ての受験生が必ず第2志望校で合否判定されるわけではありません。
とはいえ、受験生にとっては、チャンスが一つ増える心強い制度と言えるでしょう。
まとめ:で、結局うちはどうすればいいの?
さて、ここまで新しい制度について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 「なんだか、今までよりもっと大変そう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、見方を変えれば、これは「テストの点数だけでは決まらない、お子様の可能性がより評価される時代になる」ということでもあります。
この新しい制度に向けて、今からご家庭でできることは何でしょうか。
それは、「中学校生活そのものを、親子で大切にする」ということです。
日々の授業に真面目に取り組むこと。クラブ活動や委員会活動に主体的に参加すること。興味のあることに探究心を持って取り組むこと。そうした一つひとつの経験が、調査書の内容を豊かにし、「学校特色枠」でのアピールポイントに繋がっていきます。
私たちCheers!のような個別指導塾の役割も、単に教科を教えるだけでなく、お子様一人ひとりの個性や活動を見つめ、最適な進路戦略を一緒に考える「パートナー」としての役割が、より一層重要になってくると感じています。
まだ数年先のことではありますが、今のうちから少しずつ情報を集め、お子様と将来について話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました
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