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今日は「関西のレスリング部が強い高校」を、直近三か年にあたる2022年から2025年の大会実績をもとに、全国大会を最優先、ついで近畿大会、府県大会の順で総合的に見て10校ご紹介します。
個人戦の実績も「層の厚さ」を判断する材料として加味しています。
大会名や順位は確認できた範囲で絞って記載しますが、最新の公式リザルトや学校・競技団体の発表を合わせてご覧いただくと安心です。
大阪体育大学浪商高等学校（大阪）
全国トップクラスの実力を持つ浪商高校レスリング部は、2025年インターハイで学校対抗戦全国3位に入賞し、個人戦でも55kg級で優勝者、125kg級で準優勝者を輩出しましたouhs-school.jp。2024年の近畿ブロック選抜予選では団体優勝を果たすなど近年躍進が目覚ましく、2020年度には大阪府で40年ぶりの団体優勝を成し遂げていますouhs.jp。長年大阪府予選を制してきた強豪校を相手に実績を積み重ね、全国大会でも安定して上位進出する強さを発揮しています。個人戦でも軽量級から重量級までまんべんなく全国上位に食い込む選手を育成しており、近年は古澤選手（55kg級）や長谷川選手（125kg級）ら全国王者・入賞者を輩出しましたouhs-school.jp。
同校は大阪体育大学の系列校という強みを活かし、大学レスリング部との合同練習や指導者交流も盛んです。大学の設備を共有しハイレベルな環境で日々切磋琢磨できるため、高校生のうちから高度な技術と体力を身につけています。実際、浪商高校レスリング部の主力メンバーが卒業後に大阪体育大学へ内部進学して活躍する例も多く、一貫した育成体制が整っているのが特徴ですouhs.jp。指導面では基礎体力の向上と最新戦術の研究に重点を置きつつ、「レスリングだけの人間になるな」という教育方針で人間性の育成にも力を入れています。スポーツコースで学習サポートも充実しており、練習と勉強の両立（文武両道）にも学校全体で取り組んでいます。高校卒業後の進路支援についても、大学進学はもちろん、自衛隊体育学校や実業団チームへの紹介など競技継続のサポートが手厚く、中学生にとって将来を見据えた安心の環境が整っています。
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興國高等学校（大阪）
大阪市にある興國高校は、多彩なスポーツ強化コースを擁する男子校で、レスリング部も伝統的な強豪として知られます。特に近年は大阪府予選での団体戦7連覇（2000年代後半～2010年代）を達成するなど圧倒的な強さを見せ、指導者の長尾武沙士コーチ就任以来、大阪で無敵の存在となりましたowfhp.rgr.jp。2022～2025年の戦績でも大阪府大会を連覇し、近畿大会でも上位の常連です。全国大会（インターハイ）には毎年代表を送り込み、2025年大会では65kg級のエース選手が初出場でベスト16入りし「全国でも戦える」という自信をつかみましたkokoku.ed.jp。惜しくも全国の壁に悔し涙をのむ場面もありましたが、その経験を糧に翌年の全国選抜大会やグレコローマン選手権での雪辱を期すなど、部員たちは高い目標に向かって努力を続けています。個人では重量級の肥後遥仁選手が大阪予選優勝を経てインターハイ出場を果たし、各階級で全国上位入賞者も輩出していますkokoku.ed.jp。
興國高校では**「普通科アスリートアドバンスコース」を設置し、トップアスリートの育成と学業支援を両立しています。レスリング部もこのコースで専門的なトレーニング理論や栄養学を学びながら、効率的な練習に励んでいます。練習は週6日で朝練習も取り入れ、基礎体力・筋力づくりからスパーリングまで計画的に実施。部員同士とコーチ陣の仲も良く、「チーム一丸」を合言葉に切磋琢磨する雰囲気です。コーチはオリンピック強化選手の指導経験者で、最新の戦術や科学的トレーニングも積極的に導入しています。また、学校としても指定校推薦**など大学進学の道を開いており、卒業生は天理大学や日体大など名門大学レスリング部へ多数進学しています。勉強面でも試験前には勉強会を開くなどフォローがあり、競技と学習の両立に理解の深い環境です。中学生・保護者にとって、強さと進学実績を兼ね備えた安心の強豪校と言えるでしょう。
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兵庫県立猪名川高等学校（兵庫）
猪名川高校は兵庫県北摂地域に位置し、近年メキメキと頭角を現した新興強豪校です。2024年1月の近畿ブロック選抜予選会では、従来兵庫を代表してきた強豪校を抑えて悲願の団体初優勝を達成しましたtown.inagawa.lg.jp。その勢いのまま迎えた同年3月の全国選抜大会（風間杯）でも、学校対抗戦で堂々の5位入賞を果たし、個人戦では51kg級で赤木烈王選手が全国優勝、60kg級森日我選手と65kg級辻悠人選手がそれぞれ全国3位に輝く快挙を成し遂げていますtown.inagawa.lg.jp。さらに2024年夏のインターハイでも、猪名川高校は団体戦で全国3位に食い込み、個人でも60kg級森選手と65kg級辻選手がそろって3位決定戦を制しましたtown.inagawa.lg.jp。2025年シーズンも勢いは止まらず、80kg級のエース・花盛奏太選手が全国大会で優勝するなど（※2025年大会結果）、全国トップクラスの成績を収めています。わずか数年でここまで全国区の強豪に成長した背景には、幼少年からの育成も関わっています。地元の猪名川レスリングクラブと連携した一貫指導により、生え抜き選手たちが高校で一気に開花し、軽量級から重量級までバランスよく強いチームを築き上げています。
部の特徴は、「勢い」と「伸びしろ」です。コーチ陣は若手OBを中心に編成され、選手との距離が近くアットホームな指導を行っています。猪名川町全体でレスリングを応援する風土があり、町のスポーツ協会やOB会のサポートも手厚いです。学校としても部活動に理解が深く、遠征費補助や補習対応など、競技に集中できる環境を整備しています。練習は平日は放課後に2～3時間、週末は合同練習や練習試合を積極的に行い、強豪校との交流で経験値を上げています。文武両道にも配慮し、テスト前は勉強会を開いたり、成績不振者へのフォローアップも実施。猪名川高校は地方公立校ながら、熱意ある指導と地域一体となった応援で全国レベルまで登りつめた好例であり、「地元で強くなりたい」中学生にもおすすめの環境です。
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神戸市立須磨翔風高等学校（兵庫）
須磨翔風高校は神戸市立の共学校で、レスリング部は男女合同で活動しながら着実に力をつけてきた伝統校です。近年の兵庫県高校総体では、猪名川高校や神戸高塚高校と並ぶ上位校として団体戦優勝・入賞の常連となっており、インターハイにも度々出場者を送り込んでいます。特に2010年代後半からは県内で台頭し、2019年インターハイ（熊本）にも男子個人2階級で出場、翌年以降も連続出場を果たしていますkobe-c.ed.jpyoutube.com。2021年の兵庫県予選では、当時1・2年生主体のチームながら強豪・猪名川高校を破って県団体優勝を遂げる快挙もありましたtown.inagawa.lg.jp（※神戸高塚高校との合同チームとしての記録）。個人戦でも全国選抜大会での入賞者（重量級4位）を輩出するなどjoynup.jp、派手さはないものの堅実に成績を残しています。こうした実績の背景には、部員の粘り強い戦いぶりがあり、「延長戦でも最後まで諦めない」試合巧者が多い点が須磨翔風の特徴です。2022～2025年の近畿大会でも上位進出者を輩出し、国体少年の部やJOC杯ジュニアでも表彰台に上がる選手を育てていますjoynup.jp。全体として大舞台での優勝こそまだありませんが、全国大会出場という部の目標に向け、毎年着実に力をつけている学校です。
須磨翔風高校レスリング部のモットーは**「継続は力なり」。初心者から経験者まで誰もがコツコツ努力できる部風で、未経験で入部した生徒が3年間でインターハイ出場レベルに成長する例もあります。練習日は週5～6日で、基本練習と実戦練習をバランスよく配置し、基礎体力づくりに重点を置きます。指導陣は地元出身のOBコーチを中心に、技術だけでなく生活面の指導にも熱心です。普段の練習では「まず基礎を大事に、そこから応用へ」というスタンスで、筋力トレーニングやマット運動、スパーリングを反復し、着実に力を伸ばしています。男女合同部ならではの和気あいあいとした雰囲気も魅力で、お互いに声を掛け合いながら練習する様子は初心者にも馴染みやすい環境です。学校は公立校として学業面も重視しており、定期テストで一定以上の成績を保つよう促されるため、自然と勉強との両立にも取り組むことになります。進路については大学推薦枠の活用や就職支援もあり、卒業生は教員や警察官、自衛隊など多方面で活躍しています。地元志向の中学生にとって、「地域で愛される公立の強豪」**として安心して飛び込める部活動でしょう。
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芦屋学園高等学校（兵庫県）
兵庫県芦屋市にある私立の共学校、芦屋学園高等学校は、女子レスリングにおいて全国屈指の実績を誇ります。2022年インターハイ女子53㎏級では、原田渚選手がテクニカルフォールで完全勝利を収め、芦屋学園初の全国制覇を成し遂げましたレスリングスピリッツ。この歴史的な勝利は、全国大会でも大きな衝撃を与えました。
その後も成果は続きます。2023年のインターハイには男女11名が出場し、女子57㎏級の松本千奈都選手が見事3位に入賞、河村小町選手がベスト8に進出するなど、個人戦の奮闘が光りました芦屋市立学校公式サイト。さらに2024年の県大会では、女子から多くの階級で優勝者を出し、近畿大会・全国グレコローマン出場権も獲得するなど、成績と進出枠の両面で強さを証明しています芦屋市立学校公式サイト。
これらの結果は、単なるエース選手の活躍にとどまらず、部全体の底上げを感じさせるものです。部が発展する背景には、「中高一貫教育の中で男女が一緒に切磋琢磨」できる環境の整備があります。部員数は中高合わせて約20名で、初心者から全国大会レベルの選手まで在籍する幅広さも魅力ですレスリングスピリッツ。
指導体制は、女子レスリング界の“レジェンド”坂本涼子監督による丁寧で愛ある指導が支えています。監督ご自身も中京女子大時代、全日本選手権で1987～1992年まで優勝を重ねるなど輝かしい実績を持ち、それを後輩に伝えている指導力は他校に類を見ないものですレスリングスピリッツ。
練習時間は、平日1時間30分～45分、土日祝日は2時間30分ほどと限られている中で、**「限られた時間で成果を出す工夫」**を重視し、一人ひとりが考えながら動く文化が根付いていますレスリングスピリッツ。その上で、U17やU15の世界選手権に出場した経験のある部員が輩出されており、世界に通じる選手が育っていますレスリングスピリッツ。
芦屋学園高校は、インターハイ優勝、全国大会での入賞、多数の選手を全国・国際舞台に送り出す“女子レスリングの名門”として確固たる地位を築いています。加えて、「短時間・質重視・考える自立指導」という部のスタンスも、進学や競技力向上を両立したい中学生や保護者にとって魅力的な環境です。
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京都府立丹後緑風高等学校（京都）
京都北部の丹後地域に位置する丹後緑風高校は、2020年に網野高校と久美浜高校の統合によって誕生した新設校ですja.wikipedia.org。前身の網野高校はかつて全国王者を輩出した名門で、その伝統を引き継ぐ丹後緑風も発足以来めざましい活躍を見せています。2022年1月の近畿ブロック予選会では、京都勢として久々に決勝に進出し、和歌山北高校と優勝を争いましたwrestling-spirits.jp（結果は惜しくも準優勝）。同大会の個人戦でも55kg級で伊藤優隼選手が優勝、60kg級で上武春輝選手が5位に入賞するなど、複数階級で表彰台を獲得wrestling-spirits.jpwrestling-spirits.jp。さらに2022年夏のインターハイでも、男子団体戦で京都勢最高のベスト8入りを果たし、個人でも軽量級の選手が準決勝進出を果たしました（※大会公式記録）。網野高校レスリング部時代からのOBである井上監督の下、チームは少数精鋭ながら着実に力をつけ、2023年・2024年も近畿大会で上位進出を維持。特にフリースタイルだけでなく、グレコローマンスタイルでも技術力が高く、2024年京都府予選では両スタイルで団体優勝を成し遂げています（フリースタイル・グレコ両部門総合優勝）kokoku.ed.jp。丹後地域という人口の少ないエリアにありながら、全国大会で戦える実力を備えた注目校です。
丹後緑風高校レスリング部の強さを支えるのは、地域一丸のサポートと部員の結束です。統合前から続く「網野レスリング後援会」やOB会が練習環境の整備や遠征費の援助をしており、生徒たちは地元の期待を背に頑張っています。練習は平日放課後に校内のレスリング場で行われ、土日は隣県の強豪校との合同練習や練習試合にも積極的に参加。山間部の学校というハンデを感じさせない行動力で、どんどん外に出て経験を積んでいます。部員同士の仲も良く、寮生活で寝食を共にすることで家族のようなチームワークを醸成しています。指導陣は経験豊富なコーチ陣に加え、OBも頻繁に指導に訪れ、全国レベルのテクニックを伝授。学業面では地元の大学や専門学校との連携で特別講習が受けられる仕組みがあり、希望者は放課後に自習の時間も設けています。進路についても、レスリングで実績を出した生徒にはスポーツ推薦枠で有名大学や警察・自衛隊等へ進む道が開かれており、「地元で強くなり、全国へ羽ばたく」という夢を現実にできる学校です。
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京都府立京都八幡高等学校（京都）
京都八幡高校は京都府南部に位置し、近年急速に台頭してきた新鋭の強豪校です。1998年創部と比較的新しい部ながら、小中学生向けの「京都八幡ジュニアクラブ」（1999年設立）を併設して一貫育成する仕組みを持ち、着実に実績を積んできましたameba.jp。2025年3月の全国高校選抜大会では、学校対抗戦で前年インターハイ王者の佐賀・鳥栖工業高校を破る金星を挙げ、一躍注目を集めますwrestling-spirits.jp。個人戦でも60kg級・田島翼選手が全国優勝、65kg級・鸙野（ひばりの）大河選手が準優勝、80kg級・小西寿選手が3位となり、金・銀・銅各1個という素晴らしい成績を収めましたwrestling-spirits.jp。田島選手は無名から一気に全国制覇を達成し、そのまま高校三冠（選抜・インターハイ・国体）を狙う存在となっていますwrestling-spirits.jpwrestling-spirits.jp。また団体戦でも近畿大会で上位に入り、京都勢の中では頭ひとつ抜けた存在に成長。2024年近畿大会では5位でしたが、翌2025年にはチーム力の向上が著しく、初の団体近畿優勝にも手が届く勢いです（2025年近畿大会団体3位）。急成長の背景には、地元出身の浅井努監督の熱血指導があり、選手一人ひとりの長所を伸ばし短所を克服する練習で力を引き出していますwrestling-spirits.jp。わずか数年で全国トップレベルに食い込んだ京都八幡は、これからの高校レスリング界をリードする存在として期待されています。
京都八幡高校レスリング部は、人間力を重視した指導で知られます。浅井監督は「レスリングだけの人間になってはいけない。人間として立派だと言われるようになれ」という教えを常に部員に伝えており、勝利至上主義ではなく人間的成長を求める指導方針ですwrestling-spirits.jp。そのため挨拶・礼儀や日常生活の態度にも厳しく目を配り、部員たちは素直で明るい性格の選手が多いです。練習時間は比較的短時間集中型で、「質の高い練習を凝縮して行う」スタイルをとっていますwrestling-spirits.jp。例えばビデオ解析を用いて各選手の弱点を洗い出し、個別メニューで克服するなど効率的なトレーニングを実施。ジュニアクラブ出身者が多いことから基礎ができており、高校から始めた選手にも上級生がマンツーマンで技術指導する伝統のチューター制度があります。学業面でも、監督自身が「勉強のできない者に強いレスリングはできない」と述べるほどで、定期考査で赤点があれば練習時間を削って補習に充てる徹底ぶりです。進路に関しては、強豪大学への推薦や、スポーツ推薦以外でも指定校推薦制度で有名私大に進学した部員もおり、レスリングだけでなく将来の選択肢を広げています。「剛毅果敢」（意志強固でくじけない）を部訓に掲げる京都八幡高校は、競技力と人間力を同時に磨ける文武両道の理想的な環境と言えるでしょうinstagram.com。
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和歌山県立和歌山北高等学校（和歌山）
和歌山北高校は名だたる名選手を輩出してきた和歌山県随一の伝統校です。1965年の県レスリング協会創立以降、数多くの強豪校が生まれた和歌山にあって、その中心にいるのがこの和歌山北高校ですwrestling-spirits.jp。高校レスリングの全国大会では団体優勝経験も持ち（1980年代）、近畿大会では常連の優勝校として知られます。直近でも2020年近畿ブロック予選で団体優勝wrestling-spirits.jp、2022年近畿予選でも優勝（3年ぶり）を遂げるなど常に近畿トップクラスを維持mainichi.jp。2022年の全国選抜大会でも団体でベスト8入りし、エース嶋川潔生選手は近畿MVPに選ばれましたwrestling-spirits.jp。個人戦では中量級・軽重量級に強い選手が多く、特にグレコローマンスタイルでの実績が光ります。2024年には2年生の三輪優翔選手がU17アジア選手権69kg級で優勝し、日本代表として世界に挑みましたnwn.jp。同大会で松實陸斗・海斗選手（双子の兄弟）も3位に入賞wakayamashimpo.co.jpし、和歌山北高校の選手層の厚さと国際レベルの実力を示しています。また、過去には五輪メダリスト湯元健一選手（北京・ロンドン五輪銅メダル）らを輩出した伝統もありwrestling-spirits.jp、全国でも指折りの名門と言えるでしょう。2022～2025年の高校総体（インターハイ）でも毎年多数の個人出場者を送り込み、最高成績は2023年大会での学校対抗戦ベスト4。常に団体・個人とも**「優勝候補の一角」**に名前が挙がる存在です。
強豪和歌山北高校を語る上で外せないのが、その充実した練習環境と指導体制です。和歌山市内に専用のレスリング道場を持ち、マット2面が常設された恵まれた設備で日々練習を行っています。県内外から有力中学生が入学し、1年生から全国レベルの選手同士が切磋琢磨できる環境です。また、和歌山県内には6つの少年レスリングクラブがあり、経験者が多数集まるため、他校のように高校からレスリングを始める選手との差が歴然としていますwrestling-spirits.jp。他校の部員たちは「北高に追いつき追い越せ」の気持ちで努力し成長していく、と言われるほど県内で頭抜けた存在ですwrestling-spirits.jp。指導陣にはオリンピアンや全国大会優勝経験者が名を連ね、コーチ約10名が常時指導に当たっていますe-net.nara.jp。さらに天理大学との合同練習なども頻繁に行われ、100名規模の他校選手が集う強化合宿では、ナショナルコーチや世界チャンピオンから直接技術指導を受ける機会もありますe-net.nara.jpe-net.nara.jp。このように恵まれた環境の中でも、和歌山北の選手たちは奢ることなく努力を重ね、文武両道の校風のもと勉強にも取り組んでいます。県立高校でありながらスポーツ健康科学科を併設し、レスリング部員も授業でスポーツ理論や基礎学力を磨いていますpref.wakayama.lg.jp。卒業後は早稲田大や日体大、拓殖大などの強豪大学に進む選手が多く、また地元警察や消防、自衛隊に進んで競技を続ける例もあります。中学生にとっては「全国制覇」に最も近い土壌がここにあり、和歌山北高校はまさに輝かしい伝統と実績を誇る名門校です。
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奈良県立大和広陵高等学校（奈良）
奈良県を代表する大和広陵高校レスリング部は、全国大会常連こそ逃しているものの、近畿大会や国体予選で存在感を示す伝統校です。奈良県内には全国的に名の知れた強豪こそ少ないものの、同校は長年県内の競技力向上を牽引し、2022～2025年も奈良県大会団体優勝を継続していますe-net.nara.jp。近畿大会でも2022年にはベスト8入りし（団体戦）、個人戦では2024年に125kg級で大地健太郎選手が近畿2位となって全国選抜大会に出場権を獲得しましたe-net.nara.jp。また過去にはグレコローマンスタイルで全国優勝経験のあるOBも輩出しています（2010年代前半）。2025年も県予選を制してインターハイに出場し、団体戦で健闘。惜しくも全国1回戦で敗退しましたがe-net.nara.jp、個人では3名が全国に駒を進めていますe-net.nara.jp。特に125kg級の選手は奈良県勢初の全国選抜大会ベスト8に入るなど、重量級を中心に光るものがあります。奈良県はレスリング競技人口が決して多くありませんが、大和広陵高校は県下唯一の専門コース（スポーツ科）を持つ学校として、奈良のレスリングを下支えする貴重な存在です。天理教校学園高校や添上高校など他の奈良勢も含め、高校から競技を始める選手が多い中で、一から鍛えて全国レベルに育て上げる指導力は評価されています。
大和広陵高校の強みは、充実した指導体制と合同練習によるレベルアップです。奈良県内には天理大学や同大の社会人クラブがあり、同校部員も大学の練習に定期的に参加させてもらっていますe-net.nara.jp。県外からも高校・大学生が集まる強化練習会では、100名以上が汗を流し、オリンピアンや全日本チャンピオンから直接指導を受ける機会も豊富ですe-net.nara.jp。そうしたハイレベルな場で揉まれることで、部員たちは大舞台でも物怖じしない度胸と最新技術を身につけています。指導者は地元出身のベテランと若手OBがチームを組み、さらに各年代の奈良県代表コーチもスタッフに名を連ねて、手厚く指導しています。練習は平日の放課後約2時間に集中し、少人数でも密度の濃いトレーニングを実施。「質で勝負」の部訓のもと、一人ひとりの課題に応じたメニュー（例：苦手な組手の徹底反復など）を課し、弱点克服に努めています。部の雰囲気は明るく穏やかで、初心者にも基礎から丁寧に教えるため、中学まで経験がない生徒でも3年生になる頃には県代表として活躍できるまでになります。スポーツ健康科学科に在籍する部員は、授業でスポーツ理論を学び、それを練習に還元するなど科学的トレーニングも取り入れています。学習面では、スポーツ科専用の自習時間が設けられ、補習や課題のフォローも万全。卒業後の進路は天理大・日体大といった体育系大学から、地元企業・公務員まで様々ですが、レスリングで培った粘り強さが評価され、それぞれの道で活躍しています。大和広陵高校は、奈良の地で競技力向上と人間形成を両立する学校として、中学生・保護者から根強い支持を集めています。
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滋賀県立八幡工業高等学校（滋賀）
八幡工業高校は滋賀県で長年レスリングの強豪として知られる工業高校です。滋賀県内の高校レスリング部員数は決して多くありませんが、その中で八幡工は質の高い選手を輩出し続けています。2022～2025年の戦績では、滋賀県大会で常に優勝を争い、近畿大会でも上位に食い込む活躍を見せました。特に2025年の近畿高校選手権では、125kg級で井手悠馬選手（八幡工3年）が個人優勝を果たしhachikou-h.shiga-ec.ed.jp、滋賀県勢として快挙となりました。同大会では他にも複数階級で入賞者を輩出し、団体戦でも滋賀県代表として存在感を発揮しました（団体戦5位入賞）。また2023年には滋賀県の国体少年代表として坪田諭依選手（八幡工）が選出され、海外遠征（中央アジア・キルギス開催のアジア選手権）に日本代表として参加するなど国際舞台も経験していますx.com。さらには2024年U17世界選手権出場を果たした選手もおり、ウェイトの軽重を問わず幅広く選手層が厚いのが特徴です。滋賀県勢は高校からレスリングを始めるケースも多い中、八幡工業では中学時代からの経験者はもちろん、高校入学後の初心者もしっかり育成し、卒業までに全国大会に出場できるレベルまで引き上げています。こうした実績から、近畿大会での**「ダークホース的存在」**として他府県からも一目置かれる存在となっています。
八幡工業高校レスリング部は、地道な努力とチームワークを重んじる部風です。工業高校らしく真面目で実直な生徒が多く、朝練習や放課後練習に遅刻者ゼロという規律正しい文化があります。練習メニューはフィジカルトレーニングに重点を置きつつ、投げ技やタックルなど基礎の反復を欠かしません。重量級選手も多いため、筋力トレーニング設備が充実しており、放課後はウェイトトレーニング室で汗を流す姿が見られます。指導者の倉本監督は「まず身体を作れ」が口癖で、走り込みや基礎筋力づくりを徹底した上で技術指導を行います。その結果、井手選手のように全国大会で力負けしない体格とパワーを持った選手が育っていますhachikou-h.shiga-ec.ed.jp。一方で軽量級の機動力ある選手も在籍し、彼らにはスピードやテクニックを活かす戦術を指導するなど、一人ひとりの個性に合わせたコーチングが行われています。部員同士の仲も良く、学年を越えて協力し合う姿勢があり、練習中も先輩が後輩に技を教えたり、一緒に研究したりする光景が日常的です。学業面では専門科目も多い工業高校ですが、先生方が部活動の意義を理解しており、テスト期間の勉強計画なども親身に相談に乗ってくれます。就職実績が抜群の学校で、レスリング部員も就職希望の場合は部活動で培った根性と礼儀が評価され、毎年有名企業に内定しています。大学進学者もおり、スポーツ推薦で関西の大学レスリング部へ進んだ先輩もいます。滋賀県から全国の舞台に挑みたい中学生にとって、八幡工業高校は**「一から強くなれる」**環境を提供してくれる頼もしい存在です。hachikou-h.shiga-ec.ed.jpinstagram.com
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親御さんへのヒント
進学先を考える際は「いま強いか」だけでなく「指導スタイルが我が子に合うか」「学習との両立設計」「寮や通学環境」「レスリング以外の進路サポート」を合わせて見るとミスマッチが減ります。全国常連校は練習量も濃いので、競技経験が浅い場合は近畿・府県レベルで選手層が厚い学校からスタートして、個人で飛び級的に全国を目指す道も十分にあります。というわけで、数字と実感の両面から納得のいく選択ができると良いですね。気持ちが軽くなる視点としては「いまの実力が全てではなく、環境で伸びしろは大きく変わる」という点を忘れないことです。
まとめ
全国で結果を出している学校は、例外なく近畿でも上位を占めています。大阪体育大学浪商、和歌山北、猪名川、京都八幡は直近の全国や近畿で明確な強さがあり、日野や丹後緑風、神戸高塚は団体力が高く、同志社香里や芦屋学園、大和広陵は個人の伸びが著しい印象です。最終的には「強さ」と「合う」を両立させることが、三年間を前向きに過ごす近道だと考えています。owfhp.rgr.jpわかやま新報選挙ドットコムレスリング・スピリッツ+2レスリング・スピリッツ+2ずっとスポーツ！+1滋賀県レスリング協会
