こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン個別指導塾Cheers!(@cheers.school)です
今日は、広島県三原市の山あいに広大なキャンパスを構える全寮制のミッションスクール「広島三育学院高等学校」についてご紹介します。キリスト教の価値観に基づいた「三育教育」で、霊性・知性・身体のバランスを整えながら学べる、とてもユニークな学校です。
全寮制だからこそ得られる一生ものの友情、音楽活動を中心とした学校行事、充実した推薦枠による大学進学実績など、パンフレットだけでは分かりにくいポイントも、口コミを引用しながら丁寧にまとめました。広島三育学院高等学校を検討しているご家庭はもちろん、「寮のある高校」「キリスト教系の学校」を探している方の参考になればうれしいです。
はじめに
広島三育学院高等学校は、小中高一貫教育と全寮制を組み合わせた全国的にも珍しい学校です。同じ敷地内に小学校・中学校があり、さらに沖縄三育中学校や三育学院中学校と連携した「中高一貫型教育」を展開しています。
自然豊かな山の上に位置し、キャンパス全体が一つの小さな街のようになっているのが特徴です。生徒は全国各地、さらには海外からも集まり、寮生活を通して共同生活のルールや他者との関わり方を学んでいきます。
この章では、学校の基本情報から教育方針、日々のスクールライフまで順番に見ていきます。
「広島三育学院高等学校」について
広島三育学院高等学校は、プロテスタント系のセブンスデー・アドベンチスト教会を母体とする学校法人三育学院が運営しています。日本国内にある三育学院グループの中でも、中高一貫教育と全寮制を兼ね備えた中核的な校舎です。
全国でも珍しい「完全寮制・男女共学」のミッションスクールとして、キリスト教の価値観を日常生活の中で体験しながら、人を大切にする心や社会性を育む教育を行っています。
学校名
広島三育学院高等学校
(ひろしまさんいくがくいんこうとうがっこう)
住所
広島県三原市大和町下徳良296-2
山陽自動車道の近く、緑豊かな山あいに位置しています。
公式HP
https://hiroshima-saniku.jp(高等学校情報は「中学・高等学校」ページ内に掲載)
創立
広島三育学院のルーツは1898年、東京で設立された芝和英聖書学校にさかのぼります。その後、千葉や広島への移転を経て、現在の広島三育学院高等学校としては1977年に高等学校が現在地に移転し、一貫教育校としての歴史を刻み始めました。
生徒数
全校生徒数の目安
・高校部 約200名
・中学校、小学校を含めるとキャンパス全体で300名程度
(年度により変動)
全国から入学するため、一学年の人数は公立高校より少なめで、顔の見える規模感です。
併設校
・広島三育学院小学校
・広島三育学院中学校
同じキャンパス内に小中があり、兄弟姉妹で通うケースもあります。また、三育学院大学や国内外の三育グループ校とのネットワークも強く、推薦入学や留学にもつながっています。
沿革
・1898年 東京・芝に芝和英聖書学校として創立
・1926年 千葉県君津郡神納村(現・袖ケ浦市)に移転、日本三育学院と改称
・1977年 小学校・中学校・高等学校を三育学院短期大学(三育学院カレッジ)から分離し、現在の広島県三原市大和町の校地へ移転
・2018年 学校法人広島三育学院が学校法人三育学院と統合
長い歴史の中で場所や名称を変えながらも、「三育教育」の理念は一貫して受け継がれています。
交通アクセス
・JR山陽本線「河内駅」からスクールバスで約20分
・広島空港から車で約20分
山の上のキャンパスで、周辺に一般の住宅や商業施設はほとんどありません。全寮制であるため、日常的な通学ではなく、長期休暇や外泊の際にバスや家族の送迎を利用する形になります。
概要
広島三育学院高等学校は、普通科のみの全日制高校です。ただし「普通科」といっても、一般的な進学校とは少しカラーが異なります。
・全員が寮生活を送り、24時間体制で生活指導と学習サポートを受けられる
・朝夕の礼拝や聖書の授業があり、キリスト教の価値観を日常の中で学ぶ
・少人数クラスで、一人ひとりの学力や進路希望に合わせやすい
・聖歌隊やハンドベルなど、音楽活動が学校文化の中心的存在
口コミにも「一生の友達ができた」「地上の天国」といった表現が見られるように、同じ寮で寝起きし、礼拝や作業、勉強やイベントを共にする中で、非常に濃い人間関係が築かれる学校です。
教育方針
三育教育のキーワードは「霊性・知性・身体」の三つのバランスです。広島三育学院では、次のような方針を掲げています。
・創造主なる神を畏れ、イエス・キリストを信じ、人を愛する心を育む
・与えられた知性を最大限に開発し、自ら考え行動できる力を育てる
・与えられた生命を大切にし、規則正しい生活習慣を通して健康な身体をつくる
また、中学・高等学校としての三つのポリシーも明確です。
・アドミッションポリシー
中高一貫6年、または高校3年間を通して、神と人とに仕える人物を目指す生徒を歓迎する。
・ディプロマポリシー
聖書を価値観の源として理解し、キリスト教的価値観に基づいて社会に奉仕する生徒を卒業生として認定する。
・カリキュラムポリシー
信仰・学び・生活を統合する教育を行い、教科の学習と生活実践を結びつける。
宗教色はしっかりありますが、必ずしも全員がクリスチャンというわけではなく、「価値観としてのキリスト教を学びたい」という生徒も多く在籍しています。
学校行事
キリスト教学校ならではの行事と、全寮制ならではの行事が一年を通して行われます。
・入学式、始業礼拝
・新入生歓迎ソフトボール大会
・サマーコンサート(聖歌隊やハンドベルの発表)
・中高合同の夏祭り(打ち上げ花火や屋台、生徒企画の出し物など)
・体育祭
・ロードレース
・クリスマスコンサート、イルミネーション点灯式
・修養会(2年生対象の宗教教育プログラム)
・卒業式
口コミでは「夏祭りが本格的で、先生もその日だけはカップルに寛容」「サマーコンサートが一番のイベント」という声が多く、イベントが学校生活の大きな楽しみになっていることが伝わってきます。
クラブ活動
クラブ活動は運動系・文化系ともに用意されていますが、特に音楽系が盛んです。
・聖歌隊
・ハンドベルクワイア
・ブラスバンド
・バスケットボール部
・野球部
・サッカー部
・テニス部
・その他、小規模な音楽グループやバンド活動
・聖歌隊は学校の「顔」ともいえる存在で、校内外の礼拝やコンサート、演奏旅行(関東・関西・沖縄など)で活躍しています。
・ハンドベルはクリスマスシーズンに特に活躍し、繊細な音色で人気です。
・運動部は大会出場よりも「健康づくり」と「仲間づくり」に重きを置いた活動スタイルで、練習量はほどほどという口コミが多く見られます。
スクールライフ
全寮制の生活は、最初は戸惑うこともありますが、慣れてくると「家族のような関係」ができてくるのが広島三育学院スタイルです。
・朝は礼拝で1日がスタートし、心を落ち着けてから授業へ向かう
・日中は授業と作業(清掃やキャンパス内の環境整備など)がセットになっている
・夕食後には自習時間が設定され、学習習慣を身につけやすい
・携帯電話の使用時間は厳しく管理されており、夜は勉強や友人との会話に集中できる環境
・女子寮は1部屋に1年生〜3年生が混在する編成で、縦のつながりが強くなる仕組み
口コミには「華やかな高校生活というより、社会の縮図の中で鍛えられる場所」「自立したい人には本当におすすめ」「一生モノの友達ができた」という言葉が多く、厳しさの中に温かさのある生活であることがうかがえます。
カリキュラム
教科の学習に加えて、宗教教育や音楽教育、作業教育が組み込まれているのが大きな特徴です。
・普通科カリキュラムに加え、聖書、礼拝、音楽、作業の時間を配置
・英語に力を入れた「国際英語コース」では、英語でのコミュニケーション力を重視し、短期留学プログラムも用意
・高2〜高3では、進路に合わせて文系・理系や選択科目を組み合わせ、自分の進路に合った時間割を作成
宗教や音楽、作業の時間が多く、机上の勉強だけでなく「生活そのものを学びの場にする」構成になっています。
口コミを要約して紹介
みんなの高校情報(https://www.minkou.jp/hischool/)に寄せられた口コミを、良い面とそうでない面に分けて要約しました。
良い口コミ
・全寮制で先生や寮監との距離が近く、家族のような関係が築けるという声が多数ある
・寮の友達とは24時間一緒に過ごすため、「一生の友人ができた」「地上の天国だった」と表現する卒業生もいる
・自然豊かな環境で、四季を感じながらの散歩や雪遊び、農業体験など「普通の高校ではできない経験」ができる
・聖歌隊やハンドベル、ブラスバンドなど音楽活動が盛んで、コンサートや演奏旅行を通じて大きな達成感を味わえる
・先生が親身で、勉強や進路はもちろん、悩みごとにもよく耳を傾けてくれる
・推薦入試の枠が多く、青山学院大学や国際基督教大学、東京女子大学、立命館アジア太平洋大学、三育学院大学などへの進学実績がある
・寮での生活を通して、掃除・洗濯・時間管理などの生活力が身についたという声が多い
・いじめはほとんどなく、学年を超えて仲が良いという口コミが目立つ
・卵乳菜食中心の食事で健康的に過ごせたという感想もある
そうでない口コミ
・携帯電話の使用時間や男女交際、外出などに関する校則がかなり厳しく、窮屈に感じる生徒もいる
・キャンパスが山奥にあり、外出できる範囲や買い物の機会が限られるため、「華やかな高校生活」とはイメージが違うという意見もある
・体育館や寮など施設の古さが気になるという指摘が一部にある(最近は改善も進んでいるが、場所によって差がある)
・礼拝や作業、大掃除などの必修行事が多く、受験勉強に集中しづらいと感じたという口コミもある
・教師によって指導の厳しさに差があり、えこひいきや理不尽さを感じたという声も少数ながら見られる
・大会に出ない運動部が多く、本格的に部活で競技力を高めたい生徒には物足りない場合がある
・文化祭のような一般的な高校行事はなく、「華の高校生活」を求める生徒には合わないという意見
口コミ全体を見ると、「合う人には最高の環境」「自分を変えたい人にはおすすめ」という肯定的な意見と、「自由度の低さや山奥の立地がつらかった」という否定的な意見がはっきり分かれている印象です。学校のカラーと自分の希望が合っているかどうかが、とても重要なポイントと言えます。
出身の有名人
広島三育学院高等学校および前身校の出身者として、次のような方々が紹介されています。
・柴田聡(ラジオパーソナリティ)
・町田健一(元国際基督教大学教授、元北陸学院大学学長)
・弥永真生(筑波大学教授)
・森下悠里(グラビアアイドル)
多様な分野で活躍する卒業生がいることからも、学校の自由な雰囲気と個性を尊重する文化がうかがえます。
目標偏差値
みんなの高校情報や進研Vもしのデータによると、広島三育学院高等学校の目標偏差値はおおよそ次の通りとされています。
| 参考模試 | 目標偏差値 |
|---|---|
| 進研Vもし | 41〜44 |
三育学院は偏差値だけで選抜する学校ではなく、三育教育への共感や寮生活への適性、面接での人物評価も重視しています。そのため、「学力はこれから伸ばしたい」「中学時代に十分に勉強できなかった」という生徒にとっても、チャレンジしやすい受験校と言えます。
入試ガイド
広島三育学院高等学校の募集人員や出願資格は次の通りです。
・募集人数
全日制普通科 第1学年 男女90名
・出願資格
・中学校卒業(見込み)であること
・三育教育の方針を理解し、同意して志望すること
・勉学、労作、寮生活などの集団生活に耐えられる心身の健康を有すること
・外国籍で留学ビザを取得する場合、日本語能力試験N3程度以上が望ましい
・入学選考料
19,000円
入試区分は大きく「系列校入試」と「一般入試(第1〜第3期)」に分かれています。系列中学校からの進学者と、他校からの受験生が同じキャンパスで学ぶ形になります。
試験科目・時間・配点
高等学校入試の選考方法は、調査書・面接・筆記試験を総合して判断されます。
・調査書(中学校の成績・出欠状況など)
・面接試験(本人および保護者同伴)
・筆記試験
・国語
・数学
・英語(リスニングを含む)
・作文
※系列校入試では、作文の代わりに「聖書」の筆記試験
おおよその試験時間と配点のイメージは次の通りです。
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 50分 | 100点 |
| 数学 | 50分 | 100点 |
| 英語(含リスニング) | 50分 | 100点 |
| 作文/聖書 | 40分 | 50点 |
| 面接 | 1組15〜20分 | 評価のみ(点数化せず総合判断) |
学力だけでなく、学校の教育方針への理解や寮生活への意欲が重視されるため、志望理由や学校に期待すること、自分の長所などをしっかり言葉にしておくと安心です。
学費・諸費用
広島三育学院高等学校は全寮制のため、授業料に加えて寮費や食費が必要です。目安として次のような費用がかかります。
入学時に必要な費用(目安)
| 費用区分 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 入学金 | 200,000円前後 | 学校・寮への登録料 |
| 施設設備費 | 100,000円前後 | 校舎・寮・設備の維持費 |
| 寮入舎費 | 100,000円前後 | 寮設備整備費など |
| 合計 | 約400,000円 | 年度により変動 |
毎月の費用(目安)
| 費用区分 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 授業料 | 30,000〜35,000円 | 就学支援金適用後の実質負担額 |
| 寮費・食費 | 60,000〜70,000円 | 寮光熱費・三食の食事を含む |
| 教材・諸会費 | 5,000〜8,000円 | 学級費、PTA会費など |
| 合計 | 約100,000円前後 | 月ごとの納入額の目安 |
このほか、演奏旅行や修養会、修学旅行、留学費用など、選択するプログラムによって追加費用が発生します。詳細は年度の募集要項で必ず確認してください。
特待生・奨学生制度
広島三育学院高等学校としての「学費全額免除」のような特待生制度は大々的には設けていませんが、次のような奨学金・支援制度を利用できます。
・国や自治体の就学支援金制度
・各都道府県の私立高校授業料軽減補助金
・各種奨学財団による給付・貸与型奨学金
・三育学院グループやキリスト教関連団体による奨学金(年度により募集有無が変動)
特別な学費免除制度は「特になし」と考え、必要に応じて公的・民間の奨学金制度を組み合わせるイメージになります。
入試状況
2026年度入試のスケジュール概要は次の通りです(目安)。
| 入試区分 | 出願期間 | 試験日・会場 | 合格発表 | 納付金期限 |
|---|---|---|---|---|
| 系列校入試 | 1月中旬締切 | 各系列中学校で2月上旬の2日間 | 2月上旬 | 2月下旬 |
| 一般入試 第1期 | 1月上旬〜下旬 | 本校会場で2月上旬の2日間 | 2月上旬 | 2月下旬 |
| 一般入試 第2期 | 2月上旬〜中旬 | 本校会場で2月下旬 | 2月下旬 | 3月上旬 |
| 一般入試 第3期 | 3月中旬 | 本校会場で3月中旬 | 3月中旬 | 3月下旬 |
・いずれの入試でも、指定の期日までに納付金の納入がない場合は入学辞退とみなされます。
・入学手続き後の辞退については、入学手続金は原則返還されません。
・中学校からの編入・転入学、高校からの転入・編入学については随時相談を受け付けており、個別に選考が行われます。
卒業後の進路

多くの生徒が指定校推薦や公募推薦を利用して進学しています。三育学院グループとしてのネットワークにより、キリスト教系大学への推薦枠が多い点が大きな強みです。
また、海外の系列校や大学への進学・留学を選ぶ生徒もおり、「世界を視野に入れた進路選択」ができる環境と言えます。
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