こんにちは。
オンライン個別指導塾Cheers！(@cheers.school)です。
今日は、京都府にある同志社大学の付属高校である私立中学校「同志社中学校」について、公式資料と公開情報、実際の口コミをもとにできるだけていねいにまとめていきます。
はじめに
同志社中学校は、学校法人同志社の中学校で、併設校として同志社高校、同志社大学、同志社女子大学などにつながる系列校ルートを持つ学校です。
また、学校紹介面では「教科センター方式」「iPad1人1台」「探究型・プレゼン型授業」「学びプロジェクト（年間300以上）」など、“受験のための暗記型”とは違う学びの方向性が明確に打ち出されています。
2025年度 入学考査（外部募集）の結果：数字で見る難易度
志願者数・合格者数（2025年度）
- 募集人数：約220（外部募集）
- 志願者数：507
- 欠席者数：21
- 受験者数：486
- 合格者数：265
- 最高点（総合点）：148（/160）
- 合格点（総合点）：107（/160）
- 注記：合格点以上の得点者は全て合格
- 実質倍率（受験者486 ÷ 合格者265）＝ 約1.83倍
- 合格ライン比率：107/160＝約66.9%
「合格点以上は全員合格」という注記があるため、年度によって合格者数が点数分布で動きやすいタイプの運用と読み取れます。
科目別の最高点・平均点（2025年度）
- 最高点（2025）：国語 76/80、算数 80/80、総合 148/160
- 平均点（2025）：国語 46.3/80、算数 58.2/80、総合 104.5/160
→ 2025は平均総合点が 104.5点、合格点が 107点なので、平均付近から“少し上”が合格ラインになっている年、と整理できます。
2026年度の入試要項
募集人数
- 第1学年 288名（36名×8学級編成）
出願期間・受験料
- 出願期間：2025年12月15日（月）〜2026年1月10日（土）
- 受験料：20,000円
- 出願：学校HPから出願手続き（クレカ／ペイジー／コンビニ払い）
試験科目・配点
- 国語・算数
- 各40分・各80点
- 合計160点満点
- 総合点で合否判定
【重要】入試制度の変更（2023年度入試から）
公式サイトに掲載されている「2023年度入試からの変更に関するお知らせ」には、次の2点が明記されています。
① 男女別の合格最低点を廃止
- 従来：男女それぞれで入学者数が半数に近づくよう、男女別の最低点で合格者を決定
- 2023年度〜：男女の別なく、総合点上位から合格者を決定
→ つまり、「男女で最低点が違う」という制度がなくなり、シンプルな点数勝負（総合点順位）に変わっています。
② 受験教科を2科目（国語・算数）へ
「2021年5月のリリース内容（抜粋）」として、
- 2023年度入試（2023年1月実施）より 国語・算数の2教科受験
- 各40分・各80点、合計160点満点
- 総合点で合否判定
と示されています。
→ 受験準備の設計が「4科→2科」と大きく変わるタイプの変更なので、家庭学習の組み方も変わりますね。
考査日（試験日）
- 1月17日（土）
- 入場：午前7:50より北校地へ入場可
- 集合：午前8:45までに着席
- 開始：午前9:00
- 試問順：①国語 ②算数
- 終了：午前11:00 解散予定
当日の注意（持ち物など）
- 考査番号票
- 写真（縦4.5cm×横3.5cm）※家庭で印刷した用紙に貼付
- 鉛筆／消しゴム／鉛筆削り
- 机上に置けるのは以上4点（シャープペンシル不可）
- 上履き・昼食は不要
- 遅刻時は入口ですぐ係員へ
学費
- 合計：968,000円
内訳
- 入学金（初年度のみ）：120,000円
- 授業料：708,000円
- 教育充実費：140,000円
- 合計：968,000円
表は2021〜2025まで同額で、改訂額0円・改訂率0%と表示されています。
校風・学びの特徴（資料＋口コミから“実態”を整理）
1) 教科センター方式・iPad中心の授業
- 資料：教科センター方式／電子黒板・プロジェクタ完備／iPad1人1台
- 口コミ：
- 「タブレットメインでサボり放題になり得る」
- 「授業が合う人にはやりやすい、面白い」
- 「オンライン授業でも運用能力が高い（保護者）」
→ “ICT環境は強い”が、結果は生徒の自己管理で差が出る、という評価の分かれ方が非常に一貫しています。
2) 自由な校則（私服・髪染め・ピアス・メイク）
口コミで何度も繰り返されるのがここです。
- 良い点として：
- 髪染めOK、ピアスOK、メイクOK
- 自由でのびのび
- 不満点として：
- 「制服がないのが残念」「毎日服を選ぶのが大変」
- 体育時はピアスを外す、先生や部活によって注意が違う、など“運用の差”も言及あり
→ 「自由」は魅力だが、私服が合わない人にはストレスになりやすいのも事実。
3) 学習面：伸びる子は伸びる／やらない子は落ちる
口コミの論点はかなりハッキリしていて、
- 肯定：
- フォローアップ（補習）がある
- 質問すれば先生が答えてくれる
- 探究・プレゼン・論文など“本来の学び”ができる
- 否定：
- 受験がない分、学力が下がる
- 補習が形だけ／行かなくてもバレない、という声も
- 「放置に近い」と感じる保護者もいる
→ つまり、同志社中は “管理して引っ張ってくれる学校”ではなく、“自走できる子が伸びる学校” と言い切っていいタイプです。
4) 部活：種類は多いが、力の入れ方は期待しすぎ注意
- 「種類は多い」「兼部できる」という声がある一方、
- 「活動が少ない」「週1〜3」「大会実績はあまり聞かない」
- コロナ期の制限が強すぎた、という不満が大量
→ ここは家庭が求める“青春像”で評価が割れます。
部活で燃えたい家庭は、外部クラブや他校との比較が必須。
口コミから抽出：同志社中のメリット／デメリット
メリットで多い意見
- 施設が綺麗（トイレ・図書館・体育館・清掃などの言及が多い）
- アクセスが強い（国際会館駅の近さを評価）
- 自由度が高い（髪・ピアス・服装など）
- 内部進学の安心感（同志社高校→同志社大学ルート）
- 探究・プレゼン・プロジェクト型が合う子には最高
デメリットで多い意見
- 自主性がない子は 学力が落ちる／放置される
- 私服が合わない（制服が欲しい）
- 内部生／外部生の“見えない壁”を感じる人がいる
- コロナ期の運用（行事・部活・カフェテリア等）への強い不満（年代口コミに集中）
- 高校進学後にギャップ（勉強が急に大変、留年が出るという言及）
向いている家庭・向いていない家庭
向いている
- 同志社大学までの内部進学を“メリット”として明確に評価できる
- 子どもが 自己管理できる／目標を自分で作れる
- 探究・プレゼン・プロジェクト型が好き（暗記型より合う）
- 校則の自由度を肯定的に受け止められる（私服も含む）
向いていない可能性が高い
- 「先生が管理して学力を引き上げてほしい」タイプの家庭
- 部活を中心に中学生活を組みたい（活動量を重視）
- 私服が負担になりやすい（毎日の服選びがストレス）
- “自由＝秩序の薄さ”に不安が強い
受験戦略（2科目・160点）をどう組むか：現実的提案
資料にある「2025平均点」と「合格点」から、戦略はこうなります。
- 2025平均：総合104.5/160
- 2025合格点：107/160
つまり、“平均＋2.5点”程度が合格ラインの年でした。
ここから読み取れる現実は、
- 国語・算数のどちらかが苦手でも、もう片方で取り返せる
- ただし満点が出ている（算数80/80）ので、上位層はしっかり仕上げてくる
- 合格点が固定ではなく年度で動く前提で、安全圏は110点台〜を狙いたい
という設計になります。
（※これは参照データ内で完結する“読み取り”で、外部推測は入れていません）
まとめ：同志社中は「自由×内部進学×ICT」を活かせる子が強い
同志社中学校は、資料と口コミを総合すると、
- 入試は2科目（国語・算数）で160点勝負
- 2025は実質倍率約1.83、合格点107/160
- 学費は年額96.8万円（入学金12万円含む表示あり）
- 校風はかなり自由（私服・髪・ピアス等）
- 学びはICT・探究寄りで、自走できる子が伸びる
- 一方で、放っておくと学力が下がるという声も強い
- 部活や行事への期待は“熱量次第”で評価が割れる
…という、良くも悪くも「刺さる人には最高、合わない人にはしんどい」学校です。
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