こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です
最近、学校や塾のパンフレットを見ていると、「国際」という名前がえらく増えたように思いませんか?
「国際○○コース」「インターナショナル○○学部」「グローバルリーダー育成学科」など、一見すごく華やかで、子どもたちの未来がバラ色に思えるようなネーミングがずらり。
でも、その裏には「ただの生徒集めのフックに“国際”を使っているだけじゃない?」と疑問に思うことも正直あるんですよね。
実際、本当に力のある「国際系の学校」や「インターナショナルスクール」は、カリキュラムの内容や教師陣、留学・進路実績などがしっかりしていて、子どもの未来にとって大きなプラスになることも多いです。
ただし、一方で「ネーミング先行」で、実態をあまり伴わない学校が存在するのも事実。
情報過多なこの時代、保護者の方がうっかり“名前だけ”に飛びついてしまうと、のちのち「思っていたのと違う…」と後悔するかもしれません。
そこで今回は、「国際」を冠する学校やコースが増えてきた背景、そして保護者が気をつけたい具体的なチェックポイントについてまとめました。
なるべく噛み砕いて書きますので、「よくわからないけど“国際”って付いてるならすごそう」と思っている方にこそ、最後まで読んでいただきたいです。
読んだあとには、「うん、やっぱり中身が大切だよね」と思わずメモしたくなるような情報をお届けできればと思います。
「国際」を冠する学校・コースが急増中の背景
1. グローバル社会への意識高まり
まず、日本全体が「これからは英語!」「海外と渡り合える人材を育てよう!」という空気に包まれているのは確かですよね。
実際、大学入試の英語外部試験利用が検討されたり、小学校から英語の教科化が進んだりしている状況を見ると、英語や海外を意識することの重要性は昔と比べ物にならないほど高まっています。
「国際」という看板を掲げておけば、そうした保護者や生徒の興味を引きやすいのは明らかです。
2. 学校(特に私立校)同士の競争激化
少子化の影響で、学校同士の生徒確保競争が厳しくなってきています。
特に私立学校だと、ただでさえ学費がかかる分「特色ある教育」をアピールしなければ、なかなか生徒が集まらなくなるわけです。
そこで、「グローバル教育」「英語力特化」といったキャッチーな言葉を使うことで、より多くの保護者や生徒の目を引きたいという意図が働くことが考えられます。
3. 短期留学やオンライン交流の一般化
ネット環境の充実や海外提携校の増加により、「2週間だけ留学できます」「オンラインで海外の学生と交流できます」というプログラムが大幅に増えました。
「国際」という名前を付けるときに、こうした海外関連プログラムをアピール材料にしやすいわけです。
ただし、実際に中身を見てみると、交流がほとんど形だけの場合もあったりして…。そこはしっかり見極めないといけません。
「国際」をうたう学校・コースは玉石混交
「国際」と付いていれば、何となくかっこいいイメージが湧きますし、子どもの未来に役立ちそうな気がしますよね。
でも、その実態は本当に様々。
たとえば、以下のような例があります。
- 単に“英語の授業数を増やしただけ”
- 「週○時間、ネイティブ講師の授業があります」とアピールしているけど、実際はただの英会話の時間が少し増えただけで、海外大学への進学実績や国際学会への参加実績などはゼロというケース。
- 海外の提携校が存在するが、交流が名目上
- パンフレットでは「姉妹校と連携」と書いてあっても、実際に留学する生徒はごく少数で、オンライン交流も年に数回、しかも短時間だけだったり。
- 留学プログラムはあるが“費用負担が高額”
- 留学やホームステイの制度があるけれど、保護者の費用負担が非常に大きく、実際はごく一部の富裕層しか参加できない。広く「国際経験」を積むというには敷居が高い。
こうしたケースだと、子どもや保護者が「こんなはずじゃなかった…」と感じてしまうのも無理はないですよね。
保護者が気をつけたいチェックポイント
「え、じゃあ何に気をつければいいの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。以下のようなポイントを押さえておけば、少し冷静に“本当に価値のある国際教育かどうか”を見極めやすくなります。
1. 教師陣の質と経歴
- ネイティブ講師はどんな経歴か
「ネイティブスピーカー」というだけで採用しているのか、それとも教育学や英語指導法の専門知識を持った講師なのか。 - 国際教育をリードする日本人教師の存在
海外経験豊富な日本人教師がいると、異文化間コミュニケーションのノウハウや留学相談など、より具体的に子どもをサポートしてくれる可能性が高い。
2. 実際の留学実績・海外進学実績
- どのくらいの生徒が実際に短期・長期留学に行っているのか
パンフレットでは「留学制度あり!」と書いてあっても、実際に利用している生徒がほぼいないケースも。 - 国際バカロレア(IB)認定や海外大学のパイプ
一定水準の国際教育カリキュラムがあるかどうかを判断する材料になる。
3. カリキュラム全体でどの程度「国際」を感じられるか
- 英語以外にも、多文化を理解する科目や活動があるか
本来“国際”というのは英語だけではなく、歴史・文化・政治・経済など幅広い学びがあってこそ。英語の授業が増えただけでは本当の意味で国際教育とは言えないですよね。 - 異文化体験・探究学習の機会
フィールドワークやオンラインで海外と連携したプロジェクトに取り組むなど、子どもが実践の場で刺激を受ける仕組みがあるか。
4. 学校全体の方針・姿勢
- “グローバル”が学校の理念に本当に組み込まれているか
“国際”と付けつつも、実際は受験指導が最優先で、国際プログラムが二の次…なんて学校もあります。 - 保護者向け説明会やイベントでの具体的な話
例えば「卒業生がこんな海外大学に進学しました」「このコースでは英語スピーチコンテストを開催しています」など具体的な説明が多いほど、信憑性が高いことが多いです。
「国際」という名前に振り回されないために
ネーミングに惑わされず“本質”を見極めよう
「国際コース」「グローバル学部」と言われると、どうしてもキラキラしたイメージがありますよね。
保護者としては「グローバル教育を受けさせたい!」という気持ちが強いほど、つい名前だけを見て即決しがちです。
ただ、先ほど挙げたチェックポイントのように、実態がどうなっているのかをじっくり調べることが何より大切。
体験入学や学校見学で“現場の空気感”を確認
百聞は一見にしかず、という言葉の通り、体験入学やオープンスクールに行ってみると、学校のリアルな空気感がかなり伝わってきます。
- 英語の授業はどう進めているか
- 実際に外国人教師や留学生がいるか、活発にコミュニケーションが行われているか
- 生徒同士の雰囲気はどうか
パンフレットやウェブサイトだけではわからない部分を肌で感じることで、「あ、ここはガチだ」「ここは少し宣伝ほどではないかも…」と見極めやすくなりますよね。
保護者同士の情報交換も活用
保護者ネットワークやSNSを利用すれば、実際に在籍している家庭の生の声を聞けることがあります。
もちろん情報の信頼性には注意が必要ですが、「こんなプログラムが本当に役立った!」「意外にお金がかかる部分が多い」など、具体的な体験談を聞けるとイメージしやすいですよね。
「国際」=英語だけじゃない、本当のグローバル教育とは
「国際教育」というと真っ先に英語力をイメージしがちですが、実は言語以上に大切なのが文化理解やコミュニケーションの多様性を学ぶことだと思います。
英語はあくまでツールの一つ。
それよりも、世界の人たちとどう協働し、互いをリスペクトしながら成果を生み出せるかが、これからの時代に求められる能力ですよね。
もし、お子さんが真の国際感覚を身につけられる環境を求めるなら、例えば以下のような視点も大切にしてみてください。
- 多言語・多文化への関心を自然に育む機会
- 海外研修だけでなく、国内での外国人交流イベントなども充実
- 探究学習を通じて、世界の社会問題や経済構造を学ぶ
- チームでの課題解決やプレゼンテーションの場が多い
こういったところに力を入れている学校は、「国際コース」と表立って言わなくても、卒業生が海外大学に行ったり、多国籍企業で活躍したりしている事例が多かったりします。
「名前負け」しない実力を持っている証拠かもしれません。
まとめ:名前に惑わされず、“中身”と“実績”をチェックしよう
「国際」というワードが映える時代だからこそ、その看板の裏に何があるのかをきちんと見極めることが保護者の大事な役目ですよね。
- 学校やコースのネーミングにまどわされない
- プログラム内容や教師の質、留学や海外進学実績をチェック
- 本当に英語が使えるようになるのか、文化理解が深まるのかを確認
これらを踏まえれば、「せっかく“国際”に惹かれて入学したのに、全然思ってたのと違う…」とガッカリするリスクを減らせるはずです。
もちろん、本当に素晴らしい取り組みをしている学校やコースもあるので、決して“国際”と付くところすべてがダメというわけではありませんよね。
しっかり比較検討したうえで、お子さんに合う場所を選んでいただければと思います。