こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です
みなさんはお子さんの勉強を応援するために、「ちょうど良さそうな問題集を見つけたから買ってきたよ!」と、ついつい先回りして準備していないでしょうか。もちろん、子どもに勉強してほしいという気持ちからくる親心はすごく大切ですよね。でも実は、その“親心”が逆に子どものやる気をそいでしまうケースがあるんですよ。
今回は「問題集は親が勝手に買わない方がいい理由」というテーマで、どうして親が用意してあげるよりも、子どもが自分で選んで買った方が勉強へのモチベーションが高まるのか、その仕組みについてじっくり深掘りしてみたいと思います。問題集や参考書を山ほど買ったのに、気がつけば本棚の置物と化していた…なんて経験をお持ちの方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
「自分で買ったから大事にする」心理効果とは?
人って、自分でお金を出して買ったものは、その分だけ価値を感じやすいですよね。たとえば子どもにとっては、ゲームソフトや好きな漫画がまさにそう。ちょっと高いけど、何日も悩んだ末におこづかいで買ったものって、簡単には飽きないし、大切に扱います。
これって大人でも同じで、仕事のセミナーや勉強会にしても、無料で招待されたものより自腹を切って参加した方が「モトを取ろう」と思って真剣に取り組むじゃないですか。
心理学的には「自己投資感覚」や「サンクコスト効果」などと呼ばれますが、要はお金という“リスク”を負うからこそ得られる集中力があるんですよね。
その原理を学習面に当てはめると、「親が勝手に買い与えた問題集」は子どもにとって“無料でもらった”も同然。
つまり、もともとの価値を強く感じにくいんですよね。
しかも、「親に押し付けられたかも」という思いがある分、「やらされ感」が先行してしまいます。そうすると「いかにやらずに済ませるか」となる可能性も出てきて、本来の勉強意欲が高まらないですよね。
一方、「自分で選んで、自分のお金を出して買った問題集」は、子どもにとって特別な存在です。自分で吟味して、“これだ!”と思ったものを手に入れているから、「もったいないから最後まで使ってみよう」「このお金、無駄にしたくない」と意欲的に取り組みやすいんですよね。この意識の違いが、同じ問題集でも結果に大きく影響してくるんですよ。
「押し付けられた勉強」は長続きしない
親から見れば、子どものためを思って買った問題集。確かに「人気がある」「分かりやすい」と評判かもしれません。でも、子ども自身がその必要性やメリットを実感していないなら、活用する前に飽きてしまうかもしれないですよね。特に思春期前後の子どもって、自分でコントロールしたい気持ちが強いですから、なおさら反発を感じてしまうことがあります。
さらに厄介なのは、「やりなさい!」と強制されると、子どものやる気は一気にダウンしがちだということです。最初のうちは「親に言われたから仕方ないか…」と取り組むかもしれませんが、少しテストが終わった途端に「もういいや」と放り出してしまうケースは多いですよね。
勉強って、当たり前の話ですが「本人が学びたい」「もっと知りたい」と思うことが最大の原動力ですよね。苦手科目を克服するのも、得意分野を伸ばすのも、心の底から「やりたい」と思う気持ちがないと、すぐに挫折してしまいます。こうした本来の学習意欲を守るためにも、「押し付け」はなるべく避けたいんですよね。
親は“黒子”としてどうサポートする?
「でも、うちの子はどれがいい問題集か分からないはずだから、私が選んであげた方が正解じゃないの?」と思う方もいますよね。もちろん、子どもだけで選ばせるとレベル不相応なものを買ってしまったり、逆に簡単すぎるものを選んだりすることもあるでしょう。でも、そこは親として、提案やアドバイスはするけれど、最終的な決定は子どもに任せるというスタンスが大切じゃないでしょうか。
- 書店で一緒に探す
オンライン通販でポチっと買うのではなく、時間があるときに書店へ足を運んでみるんですよ。実際に手に取って、「これならわかりやすそう」「この解説は苦手なところを丁寧に説明してくれてるね」など親子で話し合う。子どもに「これ、いいかも」と思わせるプロセスがあるだけで、モチベーションが違います。 - おこづかいの一部援助
問題集が予想外に高い場合、「全部自分で買いなさい」は厳しいかもしれませんよね。そんなときは、おこづかいの半分負担してあげるなど、部分的な援助をしてみるのもいいかもしれません。全部を親が出すよりは、自分もお金を出しているという感覚を持たせることで、子どもの責任感は維持されます。 - 適宜フォローはするが、やるのは本人
問題集を買ったあと、順調に進んでいるかは親も気になるところですよね。でも、いちいち「今日何ページやった?」「本当に終わった?」と詰問するのは逆効果になりやすいです。あくまで「困っていることはない?」と声をかけつつ、やるやらないの最終判断は本人に委ねることが、勉強の自主性を高めるカギですよね。
「親が買わない」ことが子どもの自己肯定感にもつながる
私が大切にしているのは、「自己肯定感が高い子は勉強を楽しむ余裕を持てる」という考え方です。自己肯定感は、自分を信じて前向きに挑戦できる心の土台だと思うんですよね。子どもが「自分で決めたこと」をやり抜く体験は、まさにその土台を強くするはずです。
問題集ひとつを取っても、「自分で選んで、自分のお金を使って買ったからこそ頑張れる」という経験は貴重ですよね。たとえ途中で「この問題集、やっぱり難しかった…」となっても、それも自分の選択の結果として受け止めるわけです。失敗したとしても親に責められずに済むなら、「次はもう少しレベルを落としたものにしよう」と冷静にリカバリーできるはず。これこそが主体的な学びの姿勢じゃないでしょうか。
逆に、親が全て決めて買ってきたものだと、子どもが挫折したときに「ほら、だからちゃんと選ばないとダメじゃない」と責められたり、「わたしは悪くない…買ったのは親だし」と言い訳になったりしがちですよね。これって責任転嫁が生まれやすい構造なんですよ。結果として自己肯定感も育ちにくいですし、勉強が嫌いになるリスクも高まると思います。
まとめ:子ども自身の「やりたい」を引き出す環境づくり
今回の記事では、「問題集は親が勝手に買わない方がいい理由」を中心にお話ししましたが、もちろんケースバイケースではあるんですよね。中には、「こういう学習素材を与えれば伸びる!」と分かっているタイプの子もいるでしょうし、極端に教材選びが苦手な子もいるかもしれません。でも、全ての子どもに共通して言えるのは、「自分で必要性を感じて、自分が選んだものほど大切に扱う」という心理じゃないでしょうか。
勉強が得意であれ、苦手であれ、「自分がやりたいからやる」「これは自分に必要だと思ったから買う」という意識があるかどうかで、結果は大きく変わりますよね。もし子どもが一瞬でも「こういう問題集、いいかも!」と反応を示したら、その思いを逃さずにサポートしてあげるのが親の役割かなと思います。
そして、子どもの学びを見守る中で、「あれ、選んだ割に全然進んでいないけど大丈夫かな?」と感じる時もあるかもしれません。でもそこは、「必要があれば子ども自身が気づいて新しい行動を取るだろう」と少し我慢して待ってみるのも一つの方法ですよね。あまり過干渉になりすぎると、せっかく芽生えかけた主体性の芽を摘んでしまいかねません。
学びは本来、楽しいものなんですよね。親が先回りしてレールを敷いてしまうよりも、子ども自身が「この道を行きたい」と思えるように誘導してあげる。そうすると、子どもは自主的に道を切り開く力を身につけると思います。
当塾でも、「子どもが自主的に学びたい」と思える仕掛けづくりに力を入れています。オンラインならではの自由さを活かして、好きなタイミングで勉強できるからこそ、「自分で決めたからやる」という気持ちを育てやすいんですよね。問題集の選び方だけでなく、学習環境全体を子どもが主体的にデザインできるよう工夫しているところです。もし参考になる部分があれば、ぜひ日々の学習でも取り入れてみてくださいね。