こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン学習塾Cheers!(@cheers.school)です
わたしはもともと関西で生まれ育ち、身近なところで「私立高校受験」を見る機会が多かったです。ところが、最近「関東の私立受験は全然ちがうよ」という話を耳にし、気になってあれこれ調べてみたら――たしかに、専願・併願の制度や推薦入試の意味合いが意外なほど違うんですよね。
同じ「私立高校受験」という看板でも、地域性や文化、大学附属の多さなどで、システムががらりと変わるのは本当に驚きでした。
そこで今回は、「関西在住のわたし」の視点で、関東と関西の私立高校受験システムを比較しながら、専願や併願、推薦の概念がどう異なるのかをじっくり解説したいと思います。学費や面接対策、内申点の扱いなどにも触れますので、「わたしと同じように関西側から見ると、関東ってどうなってるの?」と疑問を抱く方の参考になると嬉しいです。逆に、関東の方が「関西はそんな感じなの!?」とびっくりしてもらえるかもしれませんね。
わたしが感じた「全体的なイメージ」の違い
まず、大枠として、関東は「大学附属の有名私立」がものすごく多いイメージです。早慶やMARCHをはじめとする附属高がずらっと並び、そこを目指す受験生が多い。
対する関西では、同志社・立命館・関西学院などの系列校はあるものの、関東ほど“附属ラッシュ”ではない気がします。
だからこそ「私立でもしっかり大学受験を見据える」学校と、「附属として内部進学が主流」の学校が混在していて、それぞれが特色を出している感じです。
もうひとつ大きな違いを感じるのが、「専願と併願の活用法」。関西に住んでいると、昔から「私立専願」ってわりと強烈なイメージがあるんです。専願合格したらもうそこに進学するのが当たり前、途中で辞退できないのが基本。
でも、関東のほうは「併願優遇」といった形で、公立(都立・県立)との併願を前提に、私立を“保険”として押さえておく仕組みが整っているところが多いと聞きました。「わたしが関東の高校に進学してたら、そんな選択肢もあったんだ…!」と驚く部分が正直あります。
関西視点で見る「専願」「併願」の扱い
関西の専願
関西では、「専願 = 合格したら必ず入る」という縛りがわりとはっきりしている学校が目立ちます。
専願で合格したのに、公立高校合格発表後にそっちへ行く…というのは、基本的に“禁止”とされるケースが多い。
学校によっては「専願合格後の辞退は絶対できません」なんて明記しているところもあるので、受験生と保護者としてはかなり慎重にならざるを得ませんよね。
ただ、その分「専願なら合格ハードルが少し低く設定されている」と言われる学校もあるので、「第一志望校に行きたいけど学力的にギリギリ…なら専願で挑む」という子もいる印象です。
関西の併願
一方、関西の私立を公立と併願する場合、学校によって仕組みが本当にバラバラで、「公立受験前に私立で合格を取っておき、公立に浮かればそっちに行く」スタイルはもちろんあるんですが、関東ほど“併願優遇”みたいな統一的システムはあまり聞きません。
「この学校とこの学校を併願するときは、特別に内申点基準がある」「併願でも英数国3科のみの試験ですむ」などなど、ケースバイケースなんですよね。
わたしの周りでも、「併願ってどうやって出願するの?」「あっちはOKだけどこっちはダメなの?」と混乱している保護者の方をよく見かけます。
関東の私立で主流な「併願優遇」システム
併願優遇って何?
わたしも最初は「そんな便利な制度あるんだ!?」とびっくりしたんですが、関東では多くの私立が「併願優遇」を設定しています。
たとえば「内申点○○以上+当日テストで△点以上取れば合格確約」みたいな条件。
要するに、公立(都立・県立)を第一志望にする子が私立を“保険”で受ける場合、一定の基準をクリアすればほぼ合格にしてあげるから安心して公立にチャレンジしてね、というイメージですよね。
専願扱いとの違い
関東私立にも専願扱いはありますが、「専願合格したら絶対入学」という縛りを明確にしているところほど、合格ラインが少し低くなる代わりに辞退は不可…という点は関西と共通かもしれません。ただ、関東の場合は「そもそも併願優遇である程度合格が確保できるなら、無理して専願にしなくてもいいかな」という受験生も多い印象です。
わたしの知人で東京の塾講師をしている人曰く、「併願優遇があるからこそ、公立に落ちても私立に行くルートが確保でき、結果として私立側も生徒確保しやすい」というwin-winな仕組み、とのこと。
関西だと「そこまで一斉に併願優遇を出している学校は多くない」と感じるので、面白い違いですよね。
推薦入試の捉え方
関西の推薦は“実技・課外実績”を評価するケースも多い
わたしが関西在住なので、よく耳にするのは、「私立校推薦といっても学力試験が完全になくなるわけじゃないけど、面接や作文、実技などで個性を評価する」というパターン。
たとえばスポーツ推薦や音楽推薦みたいな分野別推薦があったり、表彰歴やクラブの実績がモノを言うケースもあります。
学校によっては「調査書(内申)+面接+小論文」で、学力試験は免除というところもありますが、それは“公立の特色選抜”と似た印象です。
結局、「推薦を取れば合格確率が高い」一方、「専願扱いとセット」の場合が多く、辞退はしにくいという“重さ”があるんですよね。
関東の推薦は“面接+小論文だけ”のパターンも
一方、関東の私立だと「内申点一定以上&面接や簡単な作文だけで合否を決める」ケースも珍しくありません。中には「2教科だけの学力試験でOK」といった学校もあります。
大学附属や進学校でも、推薦枠は設定されていることが多く、早めに合格がわかるメリットは大きいですが、その代わり「他校に行かない=専願」の形をとるところが多いみたいです。
やはり「東京や神奈川は私立校の数が膨大なので、その中で学校が欲しい生徒像を確保するために、いろんな推薦方式を用意している」という印象が強いですね。
学費と奨学金の話
わたしが感じる関西の状況
関西の私立高校って、いわゆる大学附属の難関校以外は、やや学費が抑えめのところもあったり、逆に超名門私立でめちゃくちゃ高額なところもあったりで、正直ピンキリです。
府県によっては学費補助が手厚い場合もあるので、「思ったより私立でも負担が少ない」というケースもあるし、「特待生制度や奨学金を活用すれば通いやすい」学校もあるのがリアル。
わたしの友人の子どもが兵庫県の私立に進学した際、「内部奨学金で月2万円分カバーされて助かった」という話を聞いたこともあり、やはりチェック必須だと思います。
関東は“自治体の助成拡大”と“学校独自の奨学金”
東京都や神奈川県、埼玉県などでは、世帯年収に応じて私立高校の学費が実質ほぼ無償になるケースが近年増えてきましたよね。
わたしの関西在住の目線で見ると、「東京ってそんなに補助あるんだ…すごい」とびっくりしたんですが、その一方で私大附属などは入学金や施設費も含め、初年度に100万円以上かかるパターンも多い。
「補助はあるけど、ちょっと追いつかないレベルの学校もある」というのが現状みたいなので、細かい金額はやはり各学校の募集要項をしっかり見ないといけないですね。
受験科目や難易度の違い
関西:5教科重視 or コース別試験が多い
関西では私立高校の多くが5教科でがっつり勝負したり、コースごとに受験科目を変えたりします。
たとえば、「英数コースは英数国の3教科で難易度高め」「普通コースは5教科実施」とか、かなりバリエーション豊富。
宗教系や伝統校は独自問題を出すケースもあって、学校ごとに過去問対策が欠かせません。
「専願でも学科試験はしっかりあるから、点数が足りなければ不合格」という学校も多く、“専願だから楽”というわけではないと、わたしは身をもって実感しています。
関東:2〜3教科が主流、しかし難易度が高い場合も
関東では「英数国の3教科」の私立が多い印象で、理社は課さない高校が多数派ですね。
ただ、英語や国語のレベルが結構高く、読解量が多かったり、ボキャブラリーやリスニングが混ざっていたりする場合もあるので、全体の勉強量は決して少なくないです。
さらには、大学附属校の場合「附属大学と連携した内容」や「英検等の外部検定スコアを参考にする」など、多様な形が存在。
「併願優遇で受かりやすいところ」と「ガチ難関校」はレベルが段違いなので、偏差値だけじゃなく、問題傾向や校風もしっかり見極める必要があると思います。
最後に感じること
わたしは関西の人間なので、「関東って私立高校があまりにも数が多くて、さらに併願優遇なんて仕組みもあって、受験生がどうやって情報整理してるんだろう…」と不思議に思うことが多々ありました。
逆に、関東の方から「関西のほうが特色がバラバラで調べるの大変そう」と言われることもあるので、どこも一長一短ですよね。
- 専願の意味: 関西だと「合格したら辞退できない」が主流。関東でも専願はあるが、学校ごとにルールが違う。
- 併願の意味: 関西では公立併願を意識しつつ私立を受けるが、“併願優遇”のような一律制度は少ない。関東では“併願優遇”が多い。
- 推薦入試: 関西では実技や課外実績を評価するケースが珍しくない。関東は作文・面接だけで合否を決める学校も多い。
- 学費: どちらもピンキリだが、自治体の補助や学校独自奨学金をうまく使えるかが重要。
- 受験科目: 関西は5教科、関東は3教科(英数国)中心が多いという傾向があるが、実際は学校ごとに違うので要チェック。
結局、どちらの地域にしても「私立高校は学校ごとの個性が強い」ということ。関東・関西という大枠で比較しても、その中にものすごいバリエーションが存在します。
だからこそ、興味のある学校が見つかったら “その学校の募集要項・過去問・説明会情報” をしっかり確認して、自分に合った入試制度を選び取るのが大切なんですよね。
わたしからのアドバイス
- “専願”や“併願”のルールは学校ごとに大差がある
- 関西人のわたしでも「え、こんな形の専願あるんや!」と驚く学校に出会うことがある。
- 関東は「併願優遇」が発達しているイメージがあるが、これも学校によって条件が違う。必ず公式資料を確認。
- 推薦は“入試免除”とは限らない
- 関西の私立では推薦であっても一般受験科目をしっかり解かせる学校が多い。
- 関東でも、推薦とはいえ“専願前提で面接+小論文のみ”という学校もあれば、3教科試験+調査書の総合評価というところもある。
- 情報をこまめに集める
- 学費や奨学金、併願優遇の内申基準など、最新情報は年度ごとに微妙に変わる。
- 学校説明会やオープンスクール、塾の情報などを活用し、早い段階でイメージを固める。
- 公立とのバランスを考える
- 関西人のわたしから見ても、「私立メインの受験にするのか、公立メインにするのか」で大きく戦略が異なる。
- 公立第一志望だけど、私立を併願で押さえるのか、もしくは私立専願で安全に合格を得るのか、じっくり相談しよう。
わたしの所感
最初は「わたし自身、関西在住だから私立受験のスタイルはこんなものかな」と思っていたんですが、今回調べてみると、「実は関東ではこういう仕組みがあって…」とか、逆に「関東の人が関西の私立を見てビックリしている」という話を聞くことがいっぱいありました。
昔と比べて、引越しや転勤で地域をまたぐ受験生も増えているので、「地元が違うだけで、こんなにやり方が違うなんて知らなかった!」という方が多いかもしれません。
最終的には、「行きたい学校がどういう学力レベルで、どういう入試形態を用意しているのか」がいちばん大事。
専願や併願、推薦、一般入試、それぞれのルールをきちんと理解し、対策を立てることが合格への近道になります。
そのためにも、ぜひ学校の公式サイト・募集要項・説明会の情報をこまめにチェックしてくださいね。わたし自身も子どものときにこういう情報をもっと整理してほしかった…と感じます。
もし迷っているなら、少し早い時期から塾や教育相談の場でアドバイスを受けるのもおすすめ。「専願で挑むなら中学3年の秋までにどう内申を維持するか」「推薦なら実技や課外活動をどうアピールするか」「併願優遇は内申基準何点か」などは、早く知って損はありません。