こんにちは
自己肯定感を高めるオンライン個別指導塾Cheers!(@cheers.school)です
全寮制の私立高校に子どもを預けるというのは、多くの保護者にとって大きな決断ですよね?
ただ、全寮制には家庭では得られない学びや成長のチャンスがたくさんあります。
特に、規律や自立心、集団生活を通じた人間関係の構築など、子どもの成長をサポートする環境が整っているのが特徴です。
この記事では、日本全国のおすすめ全寮制私立高校を紹介します。
それぞれの学校には独自の魅力があり、子どもに合った最適な学校を見つけるヒントになるかもしれませんよ!
全寮制私立高校とは?メリットや寮生活の特徴
全寮制の私立高校は、生徒全員が学校敷地内や提携寮で共同生活を送りながら学ぶ学校です
自宅を離れて寮で生活することで、自立心や社会性が大きく育まれるのがメリットです
親元を離れる不安はありますが、それを乗り越えることで強い精神力や人間関係スキルを身につけられます
学校の教育方針に沿った規則正しい生活リズムの中で、学業と生活のバランスが管理されているため、勉強にも集中しやすい環境です
さらに、各校独自の教育プログラムや国際的な交流環境を通じて、広い視野や協調性も養われます
仲間と切磋琢磨しながら暮らすことで生徒同士の絆が深まり、生涯の友人ができることも魅力ですよね
もちろん寮には教員や寮スタッフが常駐し、安全管理や生活面でのサポートも整っています
食事も管理栄養士監修のメニューを提供する学校が多く、健康面の配慮もされています
こうした寮生活を通して、全寮制高校の生徒たちは自立した生活能力と規律ある習慣を身につけ、心身ともに大きく成長します
全国の全寮制私立高校12校の詳細
日本全国には、生徒全員が寮生活を送る全寮制の私立高校がいくつか存在します。ここでは代表的な12校について、基本情報・学費・寮生活・進学実績・部活動・教育特色などの観点からまとめます。
1. 秀明高等学校(埼玉県川越市) 偏差値:59~71

基本情報と特徴: 1979年開校。首都圏唯一の中高一貫全寮制校で、「全人英才教育」を掲げます
高校は通学も可能ですが、生徒の約9割が寮で生活しています
知・技・心のバランスを重視した教育方針で、特に英語教育に力を入れており、英国人教員による「オールイングリッシュ」コースや高校1年次に3週間の英国研修を実施しています
学費: 初年度の授業料・施設費等の合計は約80万円で、寮費を含めると月額では約16万円程度になります(※学費は年度によって変動あり)。
寮生活: 月曜登校・金曜帰宅の週5日寄宿を基本とし、希望者は週末も寮に残れます
寮は校舎隣接で個室寮が完備されており、新型感染症対策で全室個室としています
食事は栄養士監修のメニューを寮内調理し、通学生も共に昼食を取れます
購買やクリーニング設備もあり、専用カードによるキャッシュレス決済を導入するなど生活環境が整っています
夜は全員が再度教室に集まって演習問題や確認テストに取り組む「夜間学習」があり、常駐の教師がサポートする体制です
(以下、口コミサイトより)
- 女子寮は少し狭いくらいです。男子寮は一般的な一人部屋くらいですがゴキブリやムカデなどが日常のように出ます
- 通学生と寮生を選択できますが、ほとんどの人は寮生です。また、寮生に関しては24時間友人と共にするので、かなり友人との距離間がとても近いです
- 寮にはドライヤーが数個しかないので毎日ドライヤーの取り合いです
- 基本的に娯楽品の類いは一切もちこめません。ゲームやマンガ、雑誌から携帯まで、寮でも使用できないようになっています。また、不純異性交遊の取り締まりが厳しく、男女間で一対一の会話すら注意をうけます
進学実績: 少人数教育と手厚い指導により高い進学実績を誇ります
医学部進学コースも設置されており、医学部・歯学部合格率は全国トップクラスとされています
近年は旧帝大や国公立大、早慶上理など難関私大への合格者も多数輩出しています
部活動: 文武両道を奨励しており、野球部やサッカー部など運動部も活発です
また吹奏楽部や書道部など文化部もあり、全国大会に出場する部もあります
特に応援団は伝統的で、寮生活の中で発声や演舞の練習に取り組み、学校行事を盛り上げています
教育の特色: 全寮制による規則正しい生活習慣の確立と自己管理能力の育成が特色です
「心の学習」と称する道徳教育に力を入れ、生徒は寮生活を通じ自主性・協調性を身につけます
また、医学部進学コースや特別進学コースを設置しており、生徒一人ひとりの目標に合わせた学習プログラムを提供しています。
2. 桜丘中学校・高等学校(三重県) 偏差値:44

基本情報と特徴: 1966年創立
旧称は日生学園第一高等学校で、学校法人日生学園の全寮制中高一貫校です
英国イートン校をモデルに掲げ、「次世代のリーダー育成」を理念としています
豊かな自然に囲まれた三重県津市の山間に位置し、リゾートキャンパスのような環境です
中高一貫教育ですが、高校からの募集もあります
共学で全校生徒は約300名強
寮生以外に自宅から通学する生徒も若干いますが、生活面・学習面とも寮生中心の体制です (全寮制の桜丘中学校・高等学校) (全寮制の桜丘中学校・高等学校)。
学費: 年間授業料等は私立平均程度で、寮費が別途かかります。寮費には食費も含まれ、全寮制運営のための費用として請求されます(詳細は学校公表資料による)。
寮生活: (以下、口コミサイトより)
- もし難関大学等に進学したい場合、学校だけでなく寮でも先生方が徹底的にサポートしてくれます。
- 寮生なのですが、ルールがきつく、団体行動が基本なので1人でも遅れるとずっと待たされて、それがすごく時間の無駄と感じられてとても嫌です。
- 日本一ゆるい寮則だと思う
ただ、女子寮に一歩入れば特別指導、二歩で停学、三歩で退学って暗黙の了解がある。
個人的にはこれがユニークに感じれる
寮内では先輩の言うことは絶対
色々暗黙の了解があるし、年功序列でめっちゃ権力差がある - 女子寮は4人部屋の個室になっています。部屋のメンツが当たりだとめっちゃ楽しいです。トイレはよく詰まっています少し汚いですでも使えます。お風呂は普通の大浴場みたいな感じです。初めは友達と入るの抵抗があるかと思いますが慣れれば全然平気です。男子寮は大部屋をパーテーションで区切られています。男子じゃないので男子寮についてはよく知りませんが楽しそうです。女子寮も楽しいです。
進学実績: 学校法人桜丘学園として桜丘中高は中高一貫6年教育を行い、大学進学にも力を入れています
難関国公立大や医歯薬系への特別進学コースを設置し、少人数できめ細かな指導を実施しています
特に桜丘高校は立命館大学や関関同立など有名大学への指定校推薦枠を多数持ち、生徒の希望進路の実現に強みがあります
部活動: ハンドベル部・吹奏楽部・放送部・クイズ研究部など文化系クラブが盛んで、全国大会出場経験もあります
教育の特色:全寮制の利点を生かし、リーダーシップ教育や企画運営プロジェクトなど生徒主体の活動をカリキュラムに組み込んでいます
また医進メディカルスクール(医系進学プログラム)を設置し、将来医療に携わる人材育成も図っています
3. 青山高等学校(三重県津市) 偏差値:39~46

基本情報と特徴: 1980年開校(旧名:日生学園第二高等学校)
桜丘高校と同じ日生学園グループの全寮制高校で、三重県津市の青山高原に広大なキャンパスを構えます
21世紀型のグローバル全寮制教育モデルを掲げ、「創造」と「自立」をモットーとしています
共学で、1学年約100~150名
全国各地から生徒が集まり、入学時点で偏差値を伸ばして大学進学を目指す姿勢が評価されています
ダウンタウンの浜田雅功さん(お笑い芸人)など著名な卒業生もいます
学費: 授業料・施設費等に加え全寮制の寮費が必要です
年間の初年度納入金はおよそ80~90万円程度で、これに寮費(食費含む)が加算されます(学校公式資料より)
全寮制としては比較的抑えられた費用設定となっています
寮生活: 青山高校の寮教育は英国イートン校にならい、ブラザーシステム(縦割りの兄弟制度)を採用しています
新入生1人ひとりに上級生の“兄”が付き、生活面・精神面で支えます
教師陣も寮に住み込み、生徒は24時間いつでも相談できる環境です
夜にはチューター制度があり、担当教員が学習指導を行います
寮内は第二の家庭のような温かな雰囲気で、規則正しい生活を重視しつつ生徒の自主性も尊重されています
門限や生活ルールはありますが、生徒同士の自主運営も奨励されています
寮室は基本的に個室でプライバシーが保たれ、談話室や学習室も完備されています
週末はクラブ活動やイベントが企画され、のびのびと過ごせる工夫がされています
4人部屋主体の寮棟が複数あり、起床から就寝まで厳格な日課が組まれています
トイレ掃除を素手で行うといったかつての過酷な指導で知られましたが、現在は時代に合わせ改善されています
進学実績: 2015年の校名変更以降、特別進学Sコース・特別進学コース・進学コースを設け、難関大合格者の輩出に注力しています
近年では旧帝大や早慶などにも合格者を出すなど成果が上がっています
卒業生の多くは四年制大学へ進学し、一部は企業や公務員にも就職します
(以下、口コミサイトより)
- 寮でも毎晩の集会前に寮長、副室長が話し合いをし生徒自らでルールの改良を目指します
- この学校には現在3つの寮があり、9割以上が元不登校です。小学校から全く登校してない人も多いです。でも、特におかしな生徒はいません。みんな普通に生活しています
- 食事は本当に美味しくない。野菜は毎日例外なくただのキャベツの千切りです。寮生活において1日3食、食生活って本当に大事だと思います。酷すぎて給食改革委員会なんてものもあります。
食事代が無駄に高いのに、明らかに栄養が足りない気もします - 寮のトイレがすごく汚い。
寮全体に虫が大量発生しているので、不快です。季節によってカメムシだらけになります。臭すぎます。本当に臭いです。 - 先生方、寮の先輩が本当に良くしてくれて、生活力も上がりました。勉強に関しても各自のレベルに合わせてくれるので良いです
部活動: 野球部は創立以来の伝統があり甲子園出場経験もあります
サッカー部はインターハイ出場、ゴルフ部は中部大会優勝などスポーツも盛んです
文化系では放送部・ダンス部・和太鼓部が全国大会常連で、文武両道を体現しています
教育の特色: 「兄貴・弟分」制度による縦のつながりや、教員が寮で寝食を共にするきめ細かな指導が特徴です
英国イートン校をモデルにしたリーダーシップ教育にも力を入れ、寮生活の中で生徒の自主性・協調性・リーダー力を育みます
さらに夜間の学習タイムや個別指導により学力向上も図り、「文武両道」の人材育成を目指しています
4. 麗澤瑞浪高等学校(岐阜県瑞浪市) 偏差値:52~60

基本情報と特徴: 1960年創立(中高一貫)
道徳教育で知られる麗澤大学系列の私立校で、広大な自然キャンパスを持つ全寮制中高一貫校です
名峰・屏風山を望む敷地は東京ドーム約60個分の広さで、グラウンドや体育館など充実した施設を誇ります
普通科のみで1学年3クラスという少人数体制で、選抜クラス(難関国公立・私大志望)と進学クラス(総合型・推薦型志望)に分かれたコース編成です
教員1人あたり生徒数は約10.1人と全国平均(17.4人)より少なく、非常に手厚い指導が行われています
学費: 年間授業料は60万円台後半(2024年度)で、施設設備費等と合わせ約80~90万円
寮費が年間100万円弱かかります
寮費には食費・管理費が含まれ、全寮制として適切に設定されています
寮生活: 中高6か年一貫で寮生と通学生が切磋琢磨しながら生活するスタイルです
寮は男女別棟で、2~4人の相部屋が基本です(高学年では個室もあり)
生活指導スタッフが常駐し、起床から就寝まで規則正しい集団生活を送ります
不登校傾向の生徒にも朝起きて朝食を取り勉強する習慣を身につけさせるよう、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています
寮内では年長者が年少者の面倒を見る文化が根づき、互いに励まし合い成長しています
また広大な敷地を活かし、農作業体験(田植え・稲刈り等)も実施
豊かな自然体験を通じ精神力を鍛えるなど、共同生活と体験学習を融合させた寮教育です
(以下、口コミサイトより)
- 寮生として入学しました。親としては心配もありましたが、チューターが寮ごとに居ていただき面倒見てもらえます。部屋も1人部屋ですので集中する事も可能です
- 寮生が土日とたまにしか携帯を触れないのが論外
- 宗教思想強めの学校で宗教の授業が週1であります。また、寮生は毎日お祈りや思想受諾をしています
- 女子寮は先輩後輩関係がものすごく厳しく先輩が全てのような感じで昭和じみています
- 食堂に関して、正直言っておいしくないです。
昼は食べられないというほどではないのですが、朝ご飯はまるで残飯だ。と寮生一同嘆いています
進学実績: 少人数教育の効果もあり、難関大学への合格者を毎年多数輩出しています
近年では旧帝国大学合格者約20名、国公立大100名以上、早慶上理・GMARCH・関関同立など有名私大160名程度の合格者を出しています
医歯薬系への進学にも実績があり、全寮制の学習環境が成果に結びついています
部活動: 広い校地を活かし、野球やサッカー、テニスなど運動部が活発です
硬式野球部は甲子園出場経験はないものの県大会上位の常連
アーチェリー部やロボット研究部など設備を活かした部活動もあります
さらにボランティア部が地域奉仕に取り組むなど、人格教育の一環として課外活動も重視されています
教育の特色: モラロジー(道徳科学)に基づく教育が特色で、感謝と思いやりの心を育むことを重視しています
全寮制の利点を活かし、早朝清掃や礼拝、日々の労作(掃除・農作業)を通じて規律と自主性を涵養します
IB(国際バカロレア)のディプロマ課程も提供しており、英語で専門科目を学ぶプログラムも実施
グローバル教育と人間教育を両立させ、「知徳一体」の人材育成を目指す学校です
5. 黄柳野高等学校[つげの高校](愛知県新城市) 偏差値:ー

基本情報と特徴: 2007年開校
豊かな自然に囲まれた全寮制・全日制普通科高校で、生徒の約7割が中学までに不登校を経験しています
「不登校生を全力で応援する」ことをコンセプトに設立された学校であり、入学時に学校生活への不安を抱える生徒も多いですが、寮という共同生活の場を通じて自己肯定感を回復させることを目指しています
「自分は自分で素晴らしい存在」と気付けるよう、生徒同士の支え合いと教職員の温かな指導が特徴です
学費: 私立高校として標準的な学費設定ですが、寮費(食費込)が加わります
経済的理由での就学支援制度も整っており、必要に応じて奨学金や寄付金によるサポートがあります
寮生活: 全校生徒が寮生であり、学校敷地内の寮で生活します
「寮はセカンドホーム(第二の家庭)」との理念のもと、家庭的で温かな雰囲気づくりを心がけています
起床・食事・清掃・就寝までの日課を通じて、規則正しい生活習慣を仲間と共に身につけていくことが大きな特徴です
寮室は2~3名の相部屋で、喜びや悲しみを共有し合う中で共感する心を育てます
寮スタッフ(寮父母)が常駐し、日常生活から学習まで親身にサポートします
また公認心理師を含むカウンセラーが複数名配置され、生徒一人ひとりの心のケアにあたっています
年数回、宗教法人(黄柳野学園)の行事に参加する機会もあり、心の成長も図られます
(以下、口コミサイトより)
- 女子寮は綺麗ですけど男子寮は少し古いです
- 寮生活では、寮企画や部屋での先輩や後輩との何気ない会話が楽しいです!寮のお風呂やお手洗いも綺麗です。今年新しく別棟ができて寮の設備に関しても不満はありません
- 夜に寮委員会にやる寮企画があります
- 男子寮は特に虫が湧きやすいため注意が必要
- 男子寮の場合は校舎や食堂まで急な山道を登らなければいけません。そのため授業出席率が低く教員が車で送ることが多いです。
進学実績: 不登校経験者の「高校卒業」と「進路決定」をゴールに据えており、卒業時にはほとんどの生徒が進学や就職など次の進路を決めて巣立っていきます
四年制大学や専門学校への進学者、公務員・民間企業への就職者など、生徒の希望に応じた進路指導を実施しています
大学進学率そのものより、生徒が自分の将来像を見つけ自立することを重視している点が特徴です
部活動: 規模の小さい学校ですが、生徒会主導のチャリティーバザーやボランティア活動が盛んです
運動部では卓球部やバドミントン部が活動しており、大会出場実績もあります
文化部では軽音楽部や美術部などが好きな活動に取り組んでいます
また、自然環境を活かした農業プロジェクトもあり、生徒が野菜作りや養鶏などに挑戦しています
教育の特色: 「生活まるごと支援」を掲げ、不登校経験者が高校生活をやり直す環境を整えています
朝起きて食事をし登校する――その当たり前の生活リズムの回復から始め、人との関わりの中で社会性や自信を育む独自の教育を実践しています
学習面では基礎学力の定着に重点を置き、少人数・習熟度別の授業展開で「わかる喜び」を感じさせる工夫があります
発達障害や学習障害のある生徒にも対応できるよう専門スタッフが配慮しており、生徒の多様性を受け止める包容力のある学校です
6. 広島三育学院高等学校(広島県三原市) 偏差値:41~44

基本情報と特徴: 1965年創立
キリスト教プロテスタント(セブンスデー・アドベンチスト教会)系の全寮制高校で、「三育教育」(徳育・知育・体育のバランスを重視した全人教育)を実践しています
校名の「三育」は人格(Spirit)・知性(Mind)・体力(Body)の調和的発達を意味し、「他者に仕える人物の育成」を理念としています
全校生徒は約150名程度
少人数教育でアットホームな校風です
自然豊かな瀬戸内海の島(大和町)に位置しており、地域と連携した活動に力を入れています
学費: 私立高校として平均的な学費のほか、全寮制の寮費(月額5~6万円程度)がかかります
キリスト教主義学校として、教会やOBからの奨学金制度も整っています
寮生活: 全生徒が校内寮で生活します
男女別の寮があり、それぞれに寮長(教員)と寮母が常駐して面倒を見ています
朝夕の礼拝や聖書の学びが日課に組み込まれ、敬虔な雰囲気の中で生活規律を守ります
奉仕の精神を養うため、掃除や農園作業などの労作教育にも従事します
また「ソーシャルアントレプレナープロジェクト(ソアン)」という地域貢献プログラムを2022年度から導入し、寮生活と連動して生徒が地域の課題解決活動に取り組んでいます
例えば過疎地域での草刈りボランティアや、地元企業での職業体験などを行い、社会に役立つ体験を積んでいます
寮は家族的な雰囲気で、生徒同士・寮スタッフとの信頼関係が強く結ばれています
(以下、口コミサイトより)
- 女子寮は一部屋に1、2、3、年が一人ずついるので、学年関係なく仲良くなれます。
- 寮の方も、冬はとても寒いし、トイレが臭いです
- 原則としてIpodの使用が寮内でのみ認められていますが、寮外への持ち出し、動画の閲覧、ゲームが見つかれば没収で、携帯電話の使用禁止にもなります。
- 高校男子寮の部屋だけ近年リニューアルされて綺麗ですが、毎冬雪が降ってとても寒いのにも関わらず、男女寮ともに各部屋ラジェーターがあるのみです。暑い夏でも冷房なんてありません
進学実績: 定員が少ないながらも、国公立大学や有名私大への合格者を毎年出しています
特にキリスト教系大学(日本医科大学看護学部など)や医療系専門学校への進学が多い傾向です
また海外のアドベンチスト系大学への進学ルートも用意されており、希望者はカナダや米国の大学に進むこともあります
全寮制の落ち着いた学習環境により、現役大学進学率は9割以上と高水準です
部活動: ハンドベルクワイアや聖歌隊などキリスト教色の強い文化部が盛んです
また陸上部・バレーボール部・卓球部など運動部も活動しており、小規模校ながら県大会に出場する競技もあります
音楽を重んじる校風からハンドベル部は全国大会金賞の実績もあります。部活動も奉仕や人格教育の一環と位置づけられています
教育の特色: 聖書の教えに基づいた「全人教育」が柱です
知識偏重ではなく、人間性・社会性・信仰心をバランスよく育む教育を行っています
評価もペーパーテストだけでなく、課外活動や奉仕活動での気付き・成長も重視します
先述のソアンプロジェクトはその象徴で、学校の豊富な奉仕カリキュラムを地域活性化に結び付け、 「自ら機会を創り出す」起業家精神と実践力を養っています
このように社会貢献型の学びを通して、「平和と持続可能性」に寄与できる人材の育成を目指す点が特色です
7. 松風塾高等学校(青森県平内町) 偏差値:42~45

基本情報と特徴: 1978年創立
新宗教松緑神道大和山を母体とする全寮制高校で、東津軽郡平内町の山あいに位置します
定員は1学年50名程度と極めて少人数で、全校生徒47名(2023年度)の小規模校です
宗教系ではありますが、信徒でなくても入学可能で信仰の強要はありません
生徒の自主性と自立心を育てることを校是としており、「自主自立」を教育目標に掲げています
学費: 授業料は年間約50万円と私立としては低めで、施設費等を含めても初年度納入金は70万円程度です
寮費も含めた総費用は年間100万円強となります
宗教母体からの補助もあり、経済的負担には配慮されています
寮生活: 学校敷地に男子寮・女子寮があり、生徒は全員寮で共同生活を送ります
朝は全員での礼拝から始まり、夜は消灯22時という規則正しい生活です
寮内では年次の区別なく家族のような雰囲気が築かれており、「寮は第二の家庭」との意識のもと先輩後輩が助け合っています
また本部神社での行事(年数回)には寮生全員で参加し、伝統文化や礼節を身につけます
広大な敷地内には水田や畑があり、生徒自ら米作りや農作業を行うのも特徴です
こうした農耕体験を通じて自然への感謝と強健な身体・精神を養っています
最寄りの青い森鉄道小湊駅から学校までは車で15分ほど離れており、生徒は基本的に寮での生活に集中する環境です
(以下、口コミサイトより)
- 学校は古くて冬は寒いですが、寮はどちらも綺麗で暖かいです
- 学校は冬場すごく寒いです。寮はあったかいのですが、食事など寮や学校から出て食べに行くのでそこまでの道のりが大変です
- 山の中なので、町まで行くのに時間はかかりますが、外出するときは先生が駅まで送ってくれます
- 放課後や夜間も、先生方が無償で講習を開いてくださいますし、寮に帰ってからも事前に頼んでおけば先生が勉強を教えにわざわざ来てくださることもありました
進学実績: 全員が進学希望ではなく、中には卒業後すぐ家業を継ぐ者もいます
大学進学者は例年半数程度で、地元青森県内の国公立大学や看護・福祉系専門学校への合格者がいます
少人数ゆえ難関大学への多数合格といった派手さはありませんが、生徒個々の適性に合った丁寧な進路指導が行われています
卒業生の中には地元役場職員や自衛官となる者もおり、地域社会で活躍しています
部活動: 生徒数が少ないため、全員がなんらかの部・委員会に所属します
書道部・茶道部・華道部など日本文化系の部活が盛んで、礼法を重んじる校風ならではの活動が行われています
また農園芸クラブがあり、生徒が学校農場で野菜を育て販売する取り組みもしています
運動部は卓球部や柔道部があり、県大会に出場する生徒もいます
全校生徒が少ない分、一人ひとりが学校行事や部活動で主役になれる環境です
教育の特色: 松風塾では、創立者である教祖・大和松風の教えに基づき、「心身の鍛錬」と「社会への奉仕」を重視します
朝夕の礼拝や写経、合唱など情操教育が日課に組み込まれています
また「特別進学」「総合進学」「基礎養成」の3コース制を敷き、生徒の学力や進路希望に応じた指導を展開しています
少人数クラス制で教員と生徒の距離が近く、学習面のみならず体調やメンタル面の変化にもすぐ気付ける家庭的な校風です
宗教系ではありますが特定の信仰を強制せず、朝の礼拝と年数回の行事参加程度で、むしろ信仰心より規律や礼節を育む面が強い学校といえます
8. 日本航空高等学校 石川(石川県輪島市) 偏差値:42

基本情報と特徴: 1962年創立(旧称:日本航空第二高等学校)
山梨県の本校と石川県の石川校の2キャンパスを持つ、航空分野に特化した私立高校です
石川校は能登空港に隣接し、日本で2校しかない航空科(航空機整備・操縦などを学ぶ学科)を設置する高校の一つです
男女共学で全校生徒約800名規模
学校法人日本航空学園が運営し、隣接する日本航空大学校石川(専門学校)や北海道の航空専門学校と連携した一貫教育体制を敷いています
学費: 航空科の専門設備維持のためやや高めですが、授業料は私立標準程度です
寮費(月額6~7万円)と合わせると年間150万円前後の費用となります
ただし航空業界からの奨学金制度やJAL・ANAの支援プログラムがあり、優秀者には学費補助もあります
寮生活: 石川校も全寮制を採っており、生徒は敷地内の学生寮で生活します
寮は男子寮・女子寮ともに最新の設備で、各部屋は基本的に個室となっておりプライバシーが確保されています
寮では門限や使用ルールなど最低限の規則はありますが、生徒の自主性が重んじられており、自己管理能力を養う場となっています
夕食後には全員参加の「食堂学習」(自習時間)があり、勉強習慣の定着を図っています
また学習指導員(チューター)がほぼ毎日寮に来訪し、質問対応や個別指導を行うなど学習サポートも充実しています
寮生活を通じて全国から集まった仲間との絆が深まり、協調性や規律が身につくよう指導されています
(以下、口コミサイトより)
- 寮生は朝と夜、点呼と清掃があります
- 男子寮はサンシャイン寮で女子寮はシンフォニー寮
となっていて1学年は4人部屋で2.3学年は2人部屋となっていますサンシャイン寮にはスポット(売店)があります - 校則は厳しくありませんが寮のルールは厳しいと思います。
1年生には3年生の寮役員が付いて厳しい指導を受けます。基本的には言い渡されるルールを守っていれば指導はありません - 寮にはWiFiが繋がっており、インターネットができます
進学実績: 卒業生の約3割は系列の日本航空大学校(石川キャンパス)や北海道の日本航空専門学校へ進学し、引き続き航空技術者の道を目指します
同程度の約3割が他大学への進学、あるいは航空関連企業への就職に進みます
航空整備士やパイロット、自衛隊航空学生などプロの世界に進む卒業生も多く、残りは一般企業や公務員となります
石川校では4年制大学進学希望者向けの普通科コースもあり、毎年国公立大学や有名私大への合格者も出ています
また山梨の本校・石川校ともに立命館アジア太平洋大学(APU)との高大連携があり、希望者は優先的にAPUへ進学できる制度もあります
部活動: 野球部は2009年夏の甲子園に石川校として初出場を果たしました
スポーツ系では他にサッカー部や女子サッカー部、柔道部などが盛んです
特色ある部活として、グライダー部(航空部)や航空技術研究部、ラジコン部など航空学校ならではのクラブがあり、空を飛ぶ技術や知識を実践的に学べます
グライダー部は日本学生航空連盟主催の大会にも参加し、滑空機の操縦訓練を積んでいます
文化部では吹奏楽部や写真部など一般的なものもあり、生徒はいずれかの部に所属して充実した寮生活を送っています
教育の特色: 航空科では小型飛行機・ヘリコプターの実習機材を用いた本格的な航空教育を行い、操縦・管制・整備といった専門知識を高校段階から学びます
さらに英語教育にも力を入れており、パイロット留学や客室乗務員研修なども用意されています
一方、普通科ではスポーツ・芸術活動や大学進学にも力を注ぎ、地域と連携したイベントも実施しています
全寮制の「24時間教育」の下、健全な心身の育成と航空への夢を両立させるユニークな教育方針が特徴です
校訓は「自主創造」であり、空を志す仲間と寝食を共にする生活を通じてリーダーシップや協調性を養い、将来世界で活躍できる人材を育てることを目指しています
9. UWC ISAK Japan(長野県北佐久郡軽井沢町) 偏差値:ー

基本情報と特徴: 2014年にインターナショナルスクールISAKとして開校し、2017年に世界的な全寮制学校ネットワークUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)に加盟した高校です
全寮制・3年制のインターナショナル・ボーディングスクールで、生徒は世界各国から集まっています(2023年度は約80か国から生徒在籍)
日本では珍しい完全英語教育・IB(国際バカロレア)ディプロマプログラム提供校であり、UWC加盟校として「人間の多様性を尊重し、平和と持続可能性に貢献する教育」を使命としています
共学で定員約180名(各学年60名程度)。入学選考は国内外で行われ、奨学金制度により生徒の7割以上が授業料全額免除を受けています
学費: 授業料は年間約800万円ですが、大半の生徒が奨学金を受給し軽減されています
全寮制の寮費・食費も含めた費用を奨学金でサポートする体制が整っており、経済的背景に関わらず優秀な生徒が集まるよう配慮されています
寮生活: 軽井沢の山間に広大なキャンパスを持ち、最先端の寮施設が整っています
全員が寮で共同生活を送り、多文化・多様性の中で異なる価値観を学びます
寮ではハウス制度が導入され、各寮棟にハウス親(寮監)がいて家庭的な雰囲気を築いています
少人数の共同部屋で生活し、国籍も背景も異なるルームメイトたちと寝食を共にします
生活面では生徒の自治が尊重され、寮生委員会がルールづくりやイベント企画を担っています
自然豊かな環境を活用し、放課後や週末にはスキー・ハイキングなど軽井沢ならではのアクティビティも楽しめます
寮生活を通じ、生涯にわたる友情(Old Harrovian的なネットワーク)が育まれることも大きな特徴です
(以下、口コミサイトより)
- ハウスの先輩たちは、何かあったらすぐに駆けつけてくれる、大切な存在です。ハウスで居心地が悪いと帰りたくなくなりますし、ハウスで自分の居場所があると分かっていれば、ハウスに帰るのが楽しみになります
- 食事は校舎にあるカフェテリア(食堂)で1日3食ある。ベジタリアン、宗教的に食べれない物がある人、アレルギーの人などにも特別なメニューがあり、充実している。近くの、コンビニやスーパーマーケットで食べ物を買うこともできる。寮にミニキッチンもある。
- 40分ほど歩いた所にローソンがある。
- 2日か3日に1回、学校はスーパーマーケットへのバスを走らせている。
- 週末はキャンパスと駅・ショッピングモールの間をバスが4週ほど運行している。
- 寮の建物によってですが、ほとんどの部屋はまだ新しくとても綺麗です。4人部屋と2人部屋のどちらかで、シャワーやトイレは共同です。 軽井沢ですが、冬になると その寒さを吹き消すくらい部屋がとても暖かくなります
進学実績: 卒業生は世界中のトップ大学に進学しています
近年では東京大学や京都大学、早慶など国内難関大のほか、米ハーバード大、スタンフォード大、英オックスフォード大など海外一流大学への合格者も多数です
全員がIB資格を取得し、その成績をもって世界各国の大学に挑戦できるため、海外大学進学率が非常に高いです
また起業する卒業生もおり、多方面で「チェンジメーカー」として活躍する人材を輩出しています。
部活動: 日本の高校のような部活制度はありませんが、生徒主体のクラブ・プロジェクトが活発です
模擬国連やTEDx、ボランティア団体などの生徒発案プロジェクトが多数存在し、指導教員の下で活動を展開しています
またスポーツではスキー部やバスケットボール、アートでは演劇クラブや音楽クラブがあり、国際大会や地域イベントにも参加しています
公式戦というよりは生徒の自主活動として多彩なプログラムが用意されています
教育の特色: リーダーシップ教育が最大の特色です
UWC ISAKのリーダーシップモデルでは、「最も大事な課題を見極め」「困難に向かって行動し」「多様性を力に変え」「仲間を支える」ことが掲げられています (Guiding Statements – UWC ISAK JAPAN)
授業ではディスカッションやプロジェクトが中心で、生徒が自ら課題を設定し解決策を探るアクティブラーニングを徹底しています
「One Life – 自分の可能性を最大限に発揮し、良き変化の触媒になろう」というビジョンの下、生徒一人ひとりの成長を促しています
世界18校のUWCが共有するミッション「教育を平和と持続可能な未来の力にする」に基づき、平和構築や環境問題に取り組む授業もあります
創設者である小林りん氏の理念「若者の可能性を信じ、ポジティブな変革を起こす」という精神が息づき、在校生たちは社会課題を解決するリーダーとしての資質を磨いています
全寮制の24時間環境の中、学内外での学びと挑戦を通じて「世界に前向きな変化を生む」人材育成を目指す先端的な学校です
10. ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(岩手県八幡平市) 偏差値:ー

基本情報と特徴: 2022年開校
イギリスの名門パブリックスクール「ハロウ校」の国外分校として設立された全寮制インターナショナルスクールです (British Curriculum – Harrow International School Appi)
対象は11歳~18歳(Year7~Year13)の男女で、世界各国から生徒を受け入れています
英国カリキュラム(IGCSE・Aレベル)に基づく教育を提供し、オックスフォードやケンブリッジなど名門大学進学を目指す生徒に最適な環境を整えています
所在地は岩手県の有数なリゾート地である安比高原で、素晴らしい自然環境に囲まれています
定員は約920名(フル稼働時)で、2024年度は約200名が在籍。
50年以上の歴史を持つハロウスクールの教育理念「全人教育(Holistic Education)」を継承しており、学問・芸術・スポーツ・リーダーシップすべてに力を入れた教育を行っています
学費: 年間授業料・寮費は約500万円ほどと高額ですが、多くの奨学金枠が用意されています
日本人向け奨学金制度もあり、成績優秀者やスポーツ・音楽の才能ある生徒には授業料全額免除も可能です
寮費には食費・洗濯代等含まれます
寮生活: ハウス制と呼ばれる英国伝統の寮制度を採用しています
全校生徒はいくつかの「ハウス」に分かれて所属し、各ハウスに寮監教師(ハウスマスター/ハウスミストレス)がおり家族のような共同体を形成します
寮室は2人または4人部屋で、国籍やバックグラウンドが偏らないよう配慮されたルームメイト構成です
ハロウ校の伝統にならい、各ハウス間でスポーツ大会や歌合戦などの対抗イベントが盛んに行われ、生徒の帰属意識を高めています
生活面では英国式の身だしなみ規律があり、制服・礼儀に厳格です
一方で寮は「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」(離れていても我が家)として温かい雰囲気を重視し、寮スタッフが学習・生活両面で子ども達を支えています
周囲はスキー場・ゴルフ場が隣接するため、冬季は全寮生がスキー授業を受けるなど、自然を活かしたユニークな日課もあります
(以下、口コミサイトより)
- 寮生活は新鮮味があって楽しいですが、少し生活面では厳しいルールもあります。卓球台があったり、近々ビリヤード台、ホッケー台も置かれます。運動面は心配ないと思います
- 安比高原駅から盛岡市内に出る電車は1~2時間に1本だけ。教員にとっても映画館に行ったりバーで飲んだりといった気晴らしが難しい環境ですからね。一連の事態に業を煮やした日本人保護者の一部が生徒の教育環境の改善を求める英文の要望書を作成し、学校側に提出したと聞いています
- 寮内では、規則違反やマナー違反の行動をすると『SKEW』という罰則ポイントが与えられます。たった1ポイントで、ローソン禁止になるんです
- 食事はそもそも量が少なすぎるし、味も良くないんです。しかも、授業が長引いて遅くに食堂へ行くと、肉がほとんど残っていない。珍しく唐揚げが多く余っていたときは、喜んで食べたら、中身がピンク色で火が通っていなかった。お腹を空かせたまま、ひもじい夜を過ごすこともあります
進学実績: 開校間もないため実績蓄積中ですが、ハロウ本校と同様に世界トップレベル大学への進学を目標に掲げています
早くも2023年には英国ラッセルグループや米国名門大学に合格者を送り出しています
カリキュラム上はAレベル試験を経て英国大学進学を目指す形ですが、生徒の希望次第でSATやTOEFL対策も行い、米国・日本など他国の大学受験にも対応します
今後、ハロウ安比校出身者が国際社会で活躍することが期待されています
部活動: スキー・ゴルフは恵まれた環境で盛んです
またラグビーやクリケットなど英国発祥のスポーツにも力を入れており、コーチとしてプロ選手が指導に来ています
文化系では合唱隊やオーケストラ、美術クラブなどがあり、ハロウ校伝統の「歌」や「芸術」を重んじています
さらに地域奉仕活動も推奨され、地元の清掃ボランティアや小学校との交流イベントなど社会貢献活動にも参加しています
部活を通じて情熱(Passion)・スキル・生涯の友情を育むのが教育目標の一つです
教育の特色: 英国式全人教育が柱です
寮生活・学業・課外活動のすべてを通じて「品格・リーダーシップ・思いやり・冒険心」を涵養することを目指します
授業はイギリス人教員を中心に英語で行われ、イートンやハロウ本校と同様の高度なカリキュラムで学びます
一方、日本校ならではの特色として、安比高原の豊かな自然体験(スキーや星空観察)をカリキュラムに組み込み、伸び伸びとした環境でタフな精神力を育てます
ハロウ安比校はリーダーシップ教育にも力を入れており、生徒はハウス長や生徒委員に立候補して自治を経験します
さらに奉仕活動を通じ社会性を磨くなど、単なる受験勉強に留まらない人間教育を実践しています
創立450年のハロウ本校の伝統と最先端の教育手法を融合させた、日本にいながら世界水準の教育が受けられる学校です
11. 国際高等学校(愛知県豊田市) 偏差値:ー

基本情報と特徴: 2022年に愛知県で開校した新設校で、学校法人栗本学園(名古屋商科大学などを運営)が設立しました
正式名称はシンプルに「国際高等学校」で、通称NUCB International College (NIC)とも呼ばれます
男女共学・全寮制のインターナショナル・ボーディングスクールで、東海北陸地区初のIB(国際バカロレア)ディプロマプログラム認定校です
文部科学省が指定する一条校(正式な高等学校)であり、国内の高校卒業資格とIB資格の二重卒業が可能です (2022年9月開校 全寮制IBスクール国際高等学校とはどんな学校?)
教育言語は日本語科目以外すべて英語で、外国人教員も多く在籍します (国際高等学校《全寮制》IB Boarding School)
1学年定員75名と少人数で、2024年度現在、生徒の約半数は海外からの留学生が占めるという国際色豊かな環境です
学費: 年間の授業料・施設費等は約250万円で、全寮制の寮費(食費含む)が約150万円ほどかかります
総額400万円程度ですが、成績優秀者には奨学金(最大50%減免)も用意されています
グローバル人材育成を掲げ、公的補助や企業スポンサーによる奨学金枠も拡充中です
寮生活: 校地内に最新設備の国際寮があり、全生徒が入寮します
寮室は基本2人部屋で、異なる国籍同士がペアとなるよう配慮されています
安全で充実したボーディングライフのために心理面や健康管理に精通したスーパーバイザー(寮監)が常駐し、生活面をサポートしています
食事は学内シェフによる多国籍メニューが提供され、宗教的・アレルギー対応も万全です
寮では生徒自治組織があり、イベント企画やルール決定に生徒の声が反映されます
夜間は自習時間が確保され、週末には名古屋都市圏への校外学習やボランティア活動に参加する機会もあります
なおキャンパスは愛知県豊田市郊外の日進市寄りに位置し、広大で緑豊かな環境です
生徒は365日をこの学園都市内で過ごし、グローバルな寄宿生活を送ります
(以下、口コミサイトより)
- 驚くほど校則はありません。ガム持ち込み禁止などはありますが、髪を染めたりピアスを開けたりしても怒られません!お菓子を食べるのも自由なのでみんなでお菓子を持って来て朝喋りながら食べたりもできます
進学実績: 開校間もないため実績はこれからですが、卒業時に日本の高校卒業資格とIB資格の両方を取得できることから、国内外の難関大学への進学が期待されています
英語で高度なケーススタディ教育を受けている強みを活かし、卒業生は海外トップ大学や国内の国際教養系学部などへの進学を目指します
名古屋商科大学(NUCB)への内部推薦枠も用意されており、ビジネス分野への進学支援も充実しています
2025年卒業予定の一期生から、早くも海外有名大学に合格内定者が出始めています
部活動: 規模が小さいためまだ部活数は多くありませんが、生徒主導でディベート部や起業研究会、ダンス部、サッカー部などが発足しています
特に起業家教育に力を入れており、ビジネスプランコンテストに挑むチームもあります
国際色豊かな環境を活かし、モデル国連部やケースコンペ部も活動しています
また地域交流の一環で和太鼓クラブや茶道クラブなど日本文化系のクラブも立ち上がりました
施設的にはスポーツジムや音楽スタジオが完備され、今後も部活動の充実が図られていきます
教育の特色: ハーバード・ビジネス・スクール考案のケースメソッドを高校教育に採用している点が最大の特徴です
世界の高等教育機関で実践されているこの手法を用い、生徒はリアルな事例(ケース)を主人公の立場で分析し、議論を通じて主体的に解決策を導きます
1クラスは25名以下の少人数編成で、全員が修士号または博士号を有する多国籍の教員が指導します
これにより国際社会で通用するリーダーシップを養成することを狙っています
また高校課程にIBDP(国際バカロレア・ディプロマ)を組み込んでおり、東海・北陸地区初の全寮制IB校として知られています
授業は日本語科目以外すべて英語で行われ、ディスカッションやプレゼンテーション能力を鍛えます
さらに系列のビジネススクール(名商大大学院)の研究者が授業に関わり、大学院進学も視野に入れた国際的進路指導を実施している点もユニークです
そのほか、入学前に英語集中プログラム(ブリッジングプログラム)を提供し、生徒のスタートを支えています
要するに、企業経営や国際関係に関心が高い生徒にとって理想的な先進的教育が展開されている学校です
12. 海陽中等教育学校(愛知県蒲郡市) 偏差値:55~66

基本情報と特徴: 2006年開校
トヨタ自動車・JR東海・中部電力を中心とする約80社の企業が総額200億円超を拠出して設立した私立全寮制・中高一貫男子校です (生活すべてが学びの場 海陽中等教育学校のハウス生活|受験情報ブログ|首都圏模試センター)
開校時から「次代のリーダーを育成する」ことを建学の精神として掲げ、イギリスの名門校イートンやハロウをモデルにしたエリート教育を目指しています (学校法人海陽学園 海陽中等教育学校)
各企業からの若手社員を派遣教員(フロアマスター)として寮生活に参加させるなど、産学協同のユニークな体制を取っています (学園の特 |フロアマスター制度 – 海陽中等教育学校)
共学化はされておらず男子校のままですが、全国から優秀な生徒が集まり、全校生徒約600名規模です
校地は三河湾岸の広大な丘陵地に位置し、充実した施設群と国際寮を備えています
学費: 年間授業料約84万円、寮費約96万円(2024年度)
決して安価ではありませんが、この種の全寮制校としては企業の支援により抑えられています
成績上位者には奨学金、兄弟在籍者は減免制度もあり、意欲ある生徒の受け入れを図っています
寮生活: 12棟ある寮(ハウス)に全生徒が入居し、一棟あたり約60名が共同生活を送っています (生活すべてが学びの場 海陽中等教育学校のハウス生活|受験情報ブログ|首都圏模試センター)
各ハウスにはベテラン教員(ハウスマスター)と、社会人経験豊富な若手社員(フロアマスター)が配置され、生徒にとって身近な指導者として寄り添います
寮室は高校生は1人部屋が基本で、中学生は2人部屋です
生活は完全に時間割化されており、朝6時起床・夜10時消灯、週末帰省は月2回程度です
生徒は自室の整頓から洗濯まで自分で行い、自律心を養います
また寮生は毎日夕刻に自習時間が設けられ、大学寮さながらの学習環境が整えられています
食事は寮の食堂で取り、栄養バランスに優れたメニューが提供されます
長期休暇以外基本的に寮で生活するため、同学年のみならず異年齢との結束も強く、「同期」「縦割り」の絆が卒業後も続くのが特徴です
(以下、口コミサイトより)
- 学校行事以外にも寮ごとだったり、寮のフロアごとだったり、イベントは多い。
週末を利用して、焼肉や小旅行など企画をたてて皆で楽しむ。 - 寮は、12個のハウスに分かれています。
ハウスにはそれぞれの個性があり、勉強に特化しているハウスもあれば、運動に特化しているハウスもあります。勉強に特化しているハウスに入れば、おおくの友達と競い合うことでお互い勉強意欲が高まっていきます - 1学期に1度ほど抜き打ちで個室チェックがあるので注意です。検挙されると、怖いおじさんに囲まれながらの指導の後に寮のメンバーの前で謝罪させられます
進学実績: 「塾に頼らず現役で最難関大学合格」という目標を掲げており、東大や京大をはじめ旧帝大・医学部・難関国私大に多数の合格者を輩出しています
2023年度実績では東京大学9名、京都大学4名など、卒業生の半数近くが国公立大学へ進学しました
また早慶や海外有名大学への進学者もいます
特筆すべきは東京工業大学への強さで、学校推薦制度により毎年のように合格者を出しています(「塾なし東工大合格」のキャッチコピーが話題になりました (塾なしで最難関大に現役合格!全寮制の進学校 – インターエデュ))
さらに就職希望者にはトヨタグループなどへの推薦枠もあり、手厚い進路保証がなされています
部活動: 「全員何か一つのクラブに所属」が原則で、勉学との両立を図っています
野球部は2017年の秋季愛知県大会で準優勝するなど力をつけています
サッカー部も全国大会出場経験があり、他にテニス部・ラグビー部など運動部が盛んです
文化部では囲碁将棋部が全国大会上位の常連で、鉄道研究部や科学部などユニークな部も
いずれもハウス対抗戦などを通じて仲間とのチームワークを醸成しています
教育の特色: フロアマスター制度による産官学協働のリーダー教育が最大の特徴です (学園の特 |フロアマスター制度 – 海陽中等教育学校)
各界の若手社会人が寮で生徒と寝食を共にし、勉強のみならず生活態度や将来のキャリア観まで指導・助言します
これにより生徒は若いロールモデルと触れ合いながら、早期に社会を意識した視野を獲得できます
またディベートやプレゼンなど発信力養成にも注力し、全員が英語スピーチや研究発表に挑戦します
加えて、国内外の名門校との交流プログラムや企業研修も用意され、「創造力・統率力・胆力」を兼ね備えたリーダーを育てることを目的としています (学校法人海陽学園 海陽中等教育学校)
全寮制による通学時間ゼロの利点を活かし、とことん仲間や課題に向き合える環境を作り上げている点も特筆されます (「海陽学園」の次世代リーダー育成のための寮制度とは|中高一貫校)
要するに、海陽学園は従来の受験予備校型の寄宿舎とは一線を画し、未来の日本を牽引する人材を育成すべく設計された日本でも稀有な全寮制進学校です
まとめ
全寮制高校は、学習面や生活面を一体的にサポートする仕組みが整っており、子どもの自立心や協調性、さらにはグローバルな視野を育むうえで大きな魅力があります
ただし、学校ごとに教育方針や学費、寮の規模、進学実績などが大きく異なるため、実際に見学や説明会で雰囲気を確かめ、お子さんの個性や将来像に合った環境を選ぶことが大切です
今回紹介した12校は、どの学校も独自の特色と強みを持っています
学力向上を重視するのか、人格形成や国際教育に注目するのか、不登校など特定のニーズをサポートしたいのか――ご家庭の方針とお子さんの希望を十分にすり合わせることで、学業だけでなく心身ともに成長できる最適な学校を見つけやすくなるでしょう
【参考資料】
- 【ポテン】「全人格教育と寮生活がカギ!秀明中学校・高等学校で育む確かな学力&豊かな人間性」(2024年7月4日) (全人格教育と寮生活がカギ!秀明中学校・高等学校で育む確かな学力&豊かな人間性) (全人格教育と寮生活がカギ!秀明中学校・高等学校で育む確かな学力&豊かな人間性) (全人格教育と寮生活がカギ!秀明中学校・高等学校で育む確かな学力&豊かな人間性) (全人格教育と寮生活がカギ!秀明中学校・高等学校で育む確かな学力&豊かな人間性)
- 【みんなの学校情報】「青山高校(旧日生学園第二)口コミ」 (青山高校(三重県)の情報(偏差値・口コミなど) – みんなの学校情報)
- 【Wikipedia】「青山高等学校 (三重県)」(2023年) (青山高等学校 (三重県) – Wikipedia) (青山高等学校 (三重県) – Wikipedia)
- 【Itami教育委員会】PDF「全寮制・青山高等学校(三重県)」 (SKM_750i24051612330)
- 【桜丘中学・高等学校 公式サイト】学校紹介ページ (全寮制の桜丘中学校・高等学校) (全寮制の桜丘中学校・高等学校)
- 【首都圏模試センター】「海陽中等教育学校のハウス生活」(2020年) (生活すべてが学びの場 海陽中等教育学校のハウス生活|受験情報ブログ|首都圏模試センター)
- 【朝日新聞GLOBE】「全寮制高校ISAKジャパンを創った人たち」(2017年) (UWC ISAK Japan (@uwc_isak_jp) • Instagram photos and videos)
- 【ハロウ安比校 公式サイト】「British Curriculum – Harrow Appi」 (British Curriculum – Harrow International School Appi)
- 【NUCB国際高等学校 公式サイト】ニュース「ボーディングスクールとは」 (国際高等学校《全寮制》IB Boarding School) (国際高等学校《全寮制》IB Boarding School)
- 【インタビュー】「塾なしで最難関大に現役合格!全寮制の進学校」(インターエデュ・ドットコム, 2022年) (海陽中等教育学校【進学通信 2022年特別号】 – スクールポット) (学園の特 |フロアマスター制度 – 海陽中等教育学校)
- 【通信制高校ナビ】「黄柳野高等学校(つげの) 学校相談会情報」 (黄柳野(つげの)高等学校 | 不登校生・高校中退者のための学校相談会情報〖通信制高校へ行こう〗) (黄柳野(つげの)高等学校 | 不登校生・高校中退者のための学校相談会情報〖通信制高校へ行こう〗) (黄柳野(つげの)高等学校 | 不登校生・高校中退者のための学校相談会情報〖通信制高校へ行こう〗)
- 【CHSイベント】「黄柳野高等学校は、自分をまるごと好きになれる学校です。」 (【マンスリーサポート】不登校経験者のための全寮制つげの高校に …) (学校法人 黄柳野学園黄柳野高等学校 様 | SDGs貢献事例)
- 【同志社国際高等学校 公式Instagram】投稿(2025年1月3日) (「同志社国際中学校・高等学校」 在校生の60%(約700名)が帰国 …)
- 【EDUBAL】「帰国子女におすすめの寮のある高校6選」(2025年版) (〖2025年版〗帰国子女におすすめの寮のある高校6選!各校の特色や寮制度も徹底解説します!|海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL) (〖2025年版〗帰国子女におすすめの寮のある高校6選!各校の特色や寮制度も徹底解説します!|海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL)